枝野幸男代表は23日午後、銀座4丁目交差点で東京第2区の松尾あきひろ(まつお・あきひろ)候補らと街頭演説をおこないました。

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■松尾あきひろ候補

 松尾あきひろ候補は、「今だけ、金だけ、自分だけ」という言葉に象徴される、一部の人たちのためだけの政治が、このコロナ禍においても続いていることについて触れ、こうした政治を変えなければ、停滞を続けている日本の閉塞感を打ち破ることはできないと述べました。

 松尾候補は、有権者に新型コロナウイルス対応について望むことを聞くと「いまこの落ち着いている時だからこそ、病院を増やしてほしい」「寒くなって第6波が来た時に、万が一自分や家族が感染したときに、ちゃんと手当をしてもらえるような病床を確保してほしい」という声が多く寄せられるが、現在の政府与党は全く真逆のことをしていると指摘。コロナ禍において公立病院が大きな力を発揮してきたにもかかわらず、自公政権下で公的な病院の統廃合が予定通り進められていることを批判しました。

 政権が発足してたった10日で衆院を解散した岸田総理については「その10日間だけでも言っていることがコロコロ、コロコロ変わる」と指摘。岸田総理が、人の話をよく聞くのが特技と述べていることについても「実際に聞いているのは党内の有力者であり、業界団体であり、自分たちに力がある人の声」と、その政治姿勢に疑問を投げかけました。

 松尾候補は目指すべき政治のあり方について「あなたの命、あなたの暮らしを最優先に考える。こんな当たり前のことを当たり前におこなう、こんな政治を実現しなければいけないんです」と述べ、集まった多くの有権者らに自身の支援を呼びかけました。

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■枝野代表

 枝野幸男代表は、安倍政権から続く経済政策について「株価が上がったイメージで、なんとなく(景気が)良くなった気分になった時があったかもしれないけども、働いているみなさんの賃金だって、若干上がった人はいても、物価のほうが上がっているから、実際の価値は下がっている。実質賃金も下がっている」と客観的事実を説明。「『成長したら分配します』では、この9年近くと同じように、待っていてもそのおこぼれは来ません」と述べ、岸田総理の経済政策は安倍政権と全く変わらないと指摘しました。

 枝野代表は日本の経済が低迷している真の理由は、日本経済の約6割を占める国内消費の冷え込みにあると指摘。再分配で所得の低い人を下支えし、1億総中流社会を取り戻さなければ、日本の消費、経済は回復しないとの見解を示しました。

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 枝野代表は、日本が国全体としてみれば豊かな国であるとしつつ、医療も受けられずに命を落とす人や、明日の食べ物に困って命を絶つ人がいるのは、その豊かさが1カ所に偏ってしまっているからであると述べました。しかし、今ならばまだこの偏りを分かち合い、支えあうことで、みんなが豊かさを実感できる社会にできると述べ、今まさに社会のあり方の大きな転換点に立っているという認識を示しました。

 枝野代表と同じ弁護士出身である松尾候補について、「繰り上げ当選をしてきて、あっという間に即戦力で、法律の知識を生かして大活躍をしてくれています」と紹介。超巨大与党に少数野党が対峙するという構図が続いている中でも、「それでも野党から政治家になりたいんだ」と立ち上がった、高い志を持った仲間であると信頼感を示しました。

 枝野代表は、与党の一強体制では政治は変わらない、野党がもっと強くならないと政治はよくならないとの認識を示し、「有権者のみなさんの1票1票の積み重ねで日本は変わる」と述べて立憲民主党への支持を訴えました。

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