「成長だ、成長だと言って、まったく成長しなかった。分配も進んでいない。順序が逆。政治の流れを変えて、私たちの生活や暮らしが安定すれば、成長する。『分配なくして成長なし』、今回の選挙の最大の争点です」。石川1区(金沢市)のあらい淳志(あらい・あつし)候補は、23日土曜の午後、住宅街での街頭演説でこう訴えました(写真上は、幹線道路沿いで訴える、あらい淳志候補)。

 あらい候補は金沢市生まれ金沢市育ちの現在27歳。小中学生のときから政治に興味をもち、大学では国際政治を学び、大学院へ進学。そして、政治家として仕事をするためには、ふるさとで、地域の暮らしをしっかりと見つめる必要があると考え、地元の新聞社で記者として経験を積みました。

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 街頭演説では、新型コロナウイルス感染症の政府の対策について取り上げ、第5波で感染爆発起こり、多くの方が入院できず、自宅でなくなったことを指摘。検査をしっかりやり、陰性を確認しながら日常生活を送るような仕組みづくりをしてこなかった政府を批判しました。

 また、新型コロナ対策だけではなく、これまでの政治が国民の生活や暮らしに向き合ってこなかったと指摘。所得税の最高税率の引き上げや金融所得課税の強化など応分の負担にすることで、教育、子育て、医療、介護などの充実させ、また、医療、介護、保育などの分野で賃金を上げ、人手不足を解消することで、生活と暮らしが安定すると説きました。

 そして「まずは分配。これまでやってこなかった分配をやりましょう。私たちの生活と暮らしをきちんと支える、そういう政治にチェンジをする。皆さんの暮らしが安定すれば成長するんです、景気が良くなるんです。まずは政治を変える、私たちの暮らしを変えましょう。政治でしか変えられないんです。諦めている、どうせ誰がやっても同じだと思っている皆さん、皆さんの力が必要なんです」と支持を訴えました。

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 演説を聞いていた近隣の夫婦は、「(聴衆はこの場にはあまりいなかったが)みんな家にいてしっかり聞いている」と語り、あらい候補の訴えを支持し、期待をよせました。

 この日、あらい候補は、市内各所を街宣カーで巡り、政策を訴えるとともに、夕刻には、地元の支援者の案内で住宅地を歩きながら遊説をおこないました。

 あらい候補は、休憩の合間に取材に応じ、選挙戦について「市内をくまなく周り、なるべく街頭に立って訴えている。新型コロナの関係もあり、個人演説会を毎日開くことも難しいので、基本的に街頭で訴え、夜は繁華街を回るようにしている」と語りました。
 そして「反応は悪くない。(住宅地で演説をしていると)出てきてくれている。あとはどれくらい広げられるか。とにかく街頭でメッセージを伝えていきたい」と、選挙戦も折返しを迎え、後半戦に向け抱負を語りました。

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あらい候補の選挙事務所(1・2階)。別の場所にはボランティアの方が活動している事務所もあるという