泉健太政務調査会長は29日、大阪府枚方市を訪れ、立憲民主党代表代行である大阪11区平野博文(ひらの・ひろふみ)公認候補の応援演説をおこないました。

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平野博文候補

■平野博文(ひらの・ひろふみ)候補

 当選7回で内閣官房長官、文部科学大臣を歴任してきた平野候補は、新型コロナウイルス感染者が日本で発見されてからの1年10カ月の間、国や自治体によるさまざまな要請があった理由として、「まじめに政治が国民の皆さんの命を守る。このことを直視した対策を打ってこなかったからだ」と指摘しました。大阪では東京よりも新型コロナウイルス感染による死亡者や重傷者が多くなる時もあり、その理由を平野候補は「改革、効率という名のもとににやっている維新政治の結果が国民の命をなくしている」と述べ、「命を守る政治に変えていかないといけない」と力を込めました。さらに平野候補は、アベノミクスによって日本経済が成長してきたのかを疑問視。「一部の富裕層がより豊かになる。これでは大多数の国民の皆さんの暮らしの底上げになっていかない。分厚い中間層が活力を見出し、そのことが日本社会の活力にもなるし、大きく成長していく姿になる。だから、成長無くして分配なしというアベノミクスは失敗だ」と強く批判しました。また、「暮らしの底上げをするために再分配をやらせてもらう」と述べ、個人消費を高めることで内需が拡大する、また、人への先行投資をすることで国民に還元されると主張しました。平野候補は、「こうした政治に変えていくのが今回の選挙、まっとうな政治に戻す選挙です。皆さんがより幸せになるために大きく政治を変えてまいります。一人ひとりの力で国政に押し上げてほしい」と自身への投票を求めました。

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泉健太政務調査会長

■泉健太政務調査会長

 泉政調会長は平野候補について、「豊富な経験をしっかりとこれからの日本の政治に生かしてほしい」とエールを送り、平野候補への投票を呼びかけました。また、今回の総選挙の意義について「今の政治を変えるための選挙。現状維持では何も変わらない」と述べました。このことについて泉政調会長は、「今回の選挙で与党は安定多数を維持かと言われている。無党派の皆さん、ぜひ本当にそれで良いのか改めて考えてほしい。4年に一度の選挙で選択するチャンスがある。選択するチャンスなのに今までと変わらない結果を出す。これだと何も政治は変わらない。新聞紙上では議席予測などで維新3倍超とか言われる。10議席が30議席になる3倍では、国政全体ではインパクトはほとんどない。大阪では独特の政治文化が生まれているが今回は政権選択の選挙です。だからこそ皆さまに(政権を担いうる)立憲民主党平野博文をお選びいただきたい。『平野博文』と書くことこそが政治改革につながる」と聴衆に呼びかけました。

 また、泉政調会長は、自民党の高市早苗政調会長と討論した際の話を披露。泉政調会長は、成長戦略と分配政策の両方がしっかり回ることが必要だと高市議員が述べていたと説明し、各党が成長戦略は掲げているため「要は分配がしっかりできるかどうかが重要だ」と述べました。高市議員に自民党の分配政策を聞いた際に、「『給料を上げた会社の法人税を下げます。そうするとお給料を上げてくれる会社が増えるでしょう』と高市さんはおっしゃった。ただ、立憲民主党はこういうときに皆さま方を思い浮かべて、皆さま方が対象になるかどうかを考えるわけです。その高市さんのおっしゃった政策で、皆さまの懐が暖かくなりそうでしょうか。年金生活者の方は関係ない。主婦の方も対象外。飲食店の従業者みんなほぼ関係ないような政策を自民党さんは分配策だという。これは皆さんの懐温まりませんよ。全く温まらない」と説明。「アベノミクスで冷え込んだ懐を、引き続き冷たくしているのが自民党さんだ」と強調しました。
 それに対して立憲民主党の政策について泉政調会長は、「平野さんと一緒に言っているのは大事なところにちゃんと届く分配をやろうよということ。まず所得税減税。多くの方々に恩恵が届く。所得税を払っている年収1千万円程度の方は1年間所得税を納めなくていい。実入りはしっかり出てくる、所得税を納めるまでの所得ない方は12万円の給付。皆さま方の使えるお金が増えていく。確実に届く分配策。野党は維新をふくめて消費税は下げる。税金を還元することで買い物、ごはんを食べていただく。これで消費を喚起。これは自民党にない。唯一政権を伺う立憲民主党、そのリーダーが平野博文ならここは絶対平野さんを通してほしい。そういう選挙だ」と強く訴えました。

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