「変えていきましょう、変えられます、声を上げていきましょう」「『当たり前』にしないことを皆さんに期待していきたい」(泉健太代表)。
「今、日本の政治に一番足りていない部分が、若い世代の声。皆さんの声を、できる限り多く聞かせて頂きたい」(一般社団法人リビジョン代表・斎木陽平さん)。
泉健太代表は23日、国会内で開催された「第9回全国高校生未来会議」(主催:一般社団法人リビジョン)に参加し、スピーチを行いました。
全国高校生未来会議は、一般公募・選抜された全国の高校生が「各都道府県代表」として国会に集まり、年度ごとのテーマに即して自らのアイデアを政治家や社会に提言する実践型の政策プランコンテストです。最大の特徴は、政治家・有識者と高校生が意見を交換する場を提供している点。意見交換をしながら、高校生たちが日本の未来を担う当事者として考え学ぶことを目指しています。
冒頭、主催団体リビジョン代表の斎木陽平さんから、「今、日本の政治に一番足りていない部分が、若い世代の声。皆さんの声をできるだけ政治家に届けていこうという目的で、この会を開催してきた。今日は、できる限り多くの声を聞かせて頂きたい」とのあいさつがありました。
各党代表によるスピーチでは、立憲民主党を代表して泉代表が登壇。泉代表は初参加ということもあり、自己紹介も兼ねながら話をしました。
幼い頃から政治に関心があり、政治を他人任せにすることに抵抗があったと語り、「もしかしたらヒトラーみたいな政治家が誕生するかもしれません。どの時代にどの政治家が現れるのかで、皆さんの生死に関わるかもしれない。それを『誰がなっても一緒だから』なんて思っていたら、本当にえらいことになるかもしれません。やはり大事な一人ひとりの人生。家族や友達のことだって守れるならば守りたいじゃないですか。そう考えたら、他人任せにすることの恐ろしさ、これもぜひ皆さんに知ってもらいたい」と語りかけました。
また京都での学生時代には「政治に対する若者の関心を高めたい」との思いから、さまざまな活動に励んだ思い出を語りました。各大学から仲間たちを集めて、京都市長選挙の候補者全員が参加する公開討論会を主催したことや、選挙管理委員会と交渉し、開票作業に大学生アルバイトが携わることが実現し、役所の費用負担が軽減したことなどを挙げ、「民主主義のプロセスに参加してもらうことで、『関心は高まる』と実感した」と語りました。
若者が実際に政治に参加することの重要性については、「皆さんの住んでいる地域の中で『中学生議会』『高校生議会』を開くべきだと思う」「学校にまつわる環境整備の予算。その使い方を各学校の生徒の代表が集まって審議した上で、役所に『決議』として要求して『では、ここは変えて下さい』と言う。そういうふうに予算を決めてもいいんじゃないか」「地域の公園を作るにしても、小学生たちから意見を聞いて、それを予算化する役所があってもいい。いつの間にか遊具が設置されていて、子どもたちの文句を誰も聞いてくれないなんていう世の中よりも、そういうことをやった方が間違いなく民主主義のトレーニングになる」。
その上で泉代表は「皆さんも『世の中そういうものなんだ』と、どこかで思っているかもしれませんが、変えていきましょう、変えられます、声を上げていきましょう」「『当たり前』にしないことを皆さんに期待していきたい」と訴え、結びました。
各党代表演説に続いて行われたラウンド・テーブルディスカッションには、逢坂誠二代表代行や、蓮舫、白真勲、川田龍平各参院議員らが参加し、高校生たちと活発なディスカッションを交わしました。