立憲民主党自治体議員ネットワーク(以下自治体議員NW)は22日、リモート形式で年次総会を開き、活動方針案、新役員案などの議案が採択されました。総会では泉健太代表、吉川沙織組織委員長らが来賓のあいさつを行いました。また総会後の研修では、小川淳也政調会長との質疑応答、自治体議員による情報交換が行われました。

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 あいさつに立った自治体議員NW共同代表(総会議案採択後、顧問に選出)の宗方保福島県議会議員は、総会では皆さんに忌憚のない意見をいただきながら、来年度の準備に入りたいと述べたうえで、「2022年は参院選の年。昨年の衆院選に続き選挙YEARになる。私たち立憲民主党では、自治体議員が連携良くこの戦いに臨めるように力をつけなければならない。候補者もそうだがそれを支えるわれわれ自治体議員の力量が試されている」と話し、参院選に向けてしっかりと取り組んでいこうと力を込めました。

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 来賓としてあいさつした泉代表は、「宗方共同代表(総会議案採択後、顧問に選出)をはじめ、自治体議員NWの皆さんには、新体制になってからも力強く活動していただき感謝している」と謝意を述べたうえで、「立憲民主党として地域でしっかり認知してもらうこと、われわれの政策を訴えていくこと、これが非常に大事。そして支持を拡大しつつ、立憲民主党の良さをどんどん発揮していっていただきたい」と話しました。

 提案型なのか追及型かについては、「両方大事だ。必要な追及、必要な批判は当然行っていく。そして提案も行っていく。バランスが大事だ。必要なことはどんどんやっていく。それが立憲民主党なんだ」と強調しました。

 また国会論戦について、どしどし意見いただきたいとして、「国会だけで国会が動いているのではなく、自治体議員の皆さんからの声で、議論の質を高めていくことができればと思う。党運営、政策、国対、さまざまな分野に皆さんの声を活発にお寄せいただきたい」と、多くの意見を寄せてほしいと求めました。

 最後に泉代表は、「参院選に向けては、ボトムアップで皆さんからの政策を集めてそれを形にしていきたい。各地域ごとの課題を大事にしていきたい。皆さんのアイデア、考えをどしどし寄せていただきたい」と述べ、多くの声を寄せてほしいと話しました。

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 続いてあいさつに立った吉川沙織組織委員長は、「泉代表は、地域組織の強化を重点の一つとして掲げている。あいさつにもあったように、自治体議員の皆さんとの連携を強化して、足腰を鍛えて、そして地域の声を届けていく」「私も国会議員でいるほとんどの時間、総務委員会で地方自治のあり方、それ以外の総務行政に携わってきた。皆さんからの声を形にして、連携を良くして、そして党を大きくしていくことが、今の一強政治を変えていくことに繋がる」と話しました。

 組織委員会の体制については、熊谷裕人参院議員を地域組織局長、渡辺創衆院議員を自治体議員局長として、この3人で理念を大切に前に進んでいきたい」と決意を述べました。

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 総会の最後に、引き続き自治体議員NW代表に選ばれた遊佐美由紀宮城県会議員から、「トンガでの(海底火山の)噴火、昨夜の九州の地震など、私たちは不確実性の中で生きています。その中で私たちに求められる力は、こうした横軸の力、解決する力。そして泉代表が気にかけていた、国民の声をどう生かしているかということ。自治体議員NWのメンバーは、各地域の中で活動につなげていく信頼とかけがいの無い仲間と考えている。私はこのNW立ち上げからずっと関わっている。何か乗り越えるときに、全国でみんな同じように頑張っている仲間がいるということで、今7期目を迎えている。来年度はもっと仲間を増やして、このNWがあったからこそ立憲民主党がというつながりを作っていきましょう」とあいさつがありました。

 総会後に2部に分かれた研修が行われました。研修1では、小川政調会長から、「現状についての考えについて」報告があり、参院選の政策や地域からの課題等についての意見交換が行われました。

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 小川政調会長は、「岸田政権は一見丁寧で謙虚に見え、前の安倍・菅政権に比べある意味新鮮に見られているが、公文書偽造に代表される、この前の政権の負の遺産を清算する決意があまり見られない。さらに日本社会に積もった構造問題に正しく取り組む覚悟が見られない」と述べ、「この放置された政治の負の遺産に区切りをつけ、累積した構造問題に取り組むのはわれわれであって、岸田政権ではない。このメッセージ性を参院選向けて(国民に)しっかり届けていくことが大きく問われている」と話し、岸田政権に対する姿勢が参院選に向けての取り組みであるとの考えを示しました。

 研修2では、参加者それぞれが6つのブレイクアウトルームに分かれて、地域の話題などについて活発な意見交換が行われ、終了後に各ルームの代表者から報告がなされました。最後に遊佐代表が、「今日出していただいた意見については、一つ一つ具体的に提案していきたい。また、つながる本部とも連携しているので、ボトムアップで政策実現のために努力していきたい。回を重ねるごとに明るい話題が広がるように努力していきましょう」と、感想を述べました。

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自治体議員NW2022総会議案.pdf