【プロフィール】
1973年、兵庫県芦屋市生まれ。
私立親和女子高等学校(神戸市)、国立奈良教育大学・大学院を卒業し、フリーアナウンサーへ。2003年、倍率132倍をくぐりぬけ、第12代・兵庫県広報専門員に。3年間で兵庫県の全市町村を取材のために、くまなく回る。
2007年、伊丹市議会議員に初当選、2015~2017年には伊丹市議会議長を務める。
2019年、兵庫県議会議員に初当選。
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――政治家を目指すきっかけは?
実は出産をしたときに、仕事の契約を切られたことがありました。その時、すごくショックで、大変な状況になりました。「自分のせいや」と思いました。自分がもっと仕事をできる人であれば、契約を切られることはなかったのではと思って、恥ずかしくて誰にも言えませんでした。でも、もしかしたら私のように、しんどい思いや状況を抱えておられる方が、たくさんおられるのではないか。そう思い始め、市議会議員、県議会議員として15年、力を尽くしてきました。
改善を積み重ねてきましたが、国が変わらなければ、なかなか課題を解決していけないこともたくさんある、国を変えていきたいという思いが募りました。「給料が上がらへん」という声や、私も子育てをする中で教育費の高さや物価高を実感しています。だからこそ今回、国に私たちの声を届けたい、叶えたいとの思いで国政への決意をしました。
――自治体議員時代に取り組んだ課題は何ですか?
とにかく一貫して、原点にあるように、「しんどい思いや大変な状況を抱える人がいない社会をつくりたいんや」と思って活動してきました。
2007年の1期目の選挙では、母親として「子育てしやすい街」に!、30代の伊丹を愛する一市民として「みんながイキイキと生きる街」に!と訴えました。その後、伊丹市議を3期つとめました。
2019年の兵庫県議選では、子育て教育、健康医療、防災防犯、産業労働、環境、地域主権、人権、行財政改革などを訴えました。
市や県で生活に密着していること、たくさん皆さんからお声をいただきますので、ひとつひとつ改善を積み重ねてきました。子育て、教育、介護、福祉、医療など、皆さんからいただくそれぞれの声にこたえる取り組みをしてきました。
一方、国では、仕組み作りができるんです。市議会や県議会では、法律の範囲内で、工夫を凝らして改善を進めます。もちろんそれも大事ですが、国の制度を底上げし、大枠を抜本的に、ドラスティックに、変える必要があると思いました。
――兵庫県内の声を国政に届ける思いを聞かせてください。
兵庫県は、多様性に富んでいます。摂津・播磨・但馬・丹波・淡路の五国からできていまして、それぞれに違い、多様性があるのが兵庫の魅力だと思います。私は、多様性を認め合う社会、お互いの違いを認め合って支えあう社会をつくっていきたいので、兵庫県の多様性を、日本全国に広めていきたいと思っています。
――突然ですが、コーラス部に所属していたのですか?
はい(笑)。中高時代にコーラス部に所属していまして、練習をいっぱいして、コンクールにも出ました。コーラスはやっぱり、「ハモる」わけです。自分だけが気持ちよく歌っていてもハモることができなくて、他のパートを聞きながら歌うことで、きれいなハーモニーができていくんです。他の方の意見も聞きながら、よりよいものを作っていく。今の自分のスタンスにも、つながっているのかなと思います。
あ、大学時代は体育会の水泳部に入ってみました。度胸がついたかなと思います(笑)