慰霊の日にあたって

立憲民主党代表 泉健太

 77年目、沖縄の日本復帰50年となる慰霊の日を迎えました。

 沖縄戦でお亡くなりになった、全ての戦没者に心より哀悼の意を表します。

 先の大戦において、沖縄は凄惨な地上戦の場となりました。20万人あまりの尊い命が犠牲となり、多くの県民が家族・親戚・友人など大切な人たちを奪われ、島は破壊し尽くされました。

 その悲しみと苦しみを懐きながら、戦後多くの人々が、戦争の不条理と残酷さを次の世代へと語り継ぎ、恒久平和を目指し続けてきました。

 沖縄は今も米軍基地の重い負担を担わされています。加えて先島地域では、近年、防衛体制が急速に強化されています。県民にとって、日々生活する島が緊迫した国境の最前線に立たされているのが現状です。

 この不条理を解決することが政治の役割に他なりません。対話外交によってアジア地域をつなぎ、共に発展する「万国津梁」の島々にしていくことが最重要です。

 立憲民主党は対話による平和を追求し、外交努力により地域の信頼醸成、特に大国間の建設的な協議を行う枠組みを創設するなど、対話を促進し、緊張緩和に注力して参ります。

 復帰50年で迎える6月23日慰霊の日にあたり、沖縄を二度と戦場にせず、恒久平和の島々とする未来に向け、地域の平和に貢献していくことをお誓いします。

【代表談話】慰霊の日にあたって(2022年6月23日).pdf