参院選6日目の6月27日、愛媛県選挙区では、党推薦のたかみちか候補と泉健太代表が県内を巡り支援を訴えました(写真上は砥部町での様子)。

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 砥部町の街頭演説では、永江孝子参院議員とともに支援を訴えました。たかみ候補は、23年間芸能界で活動し、その後結婚を機に芸能界を引退。結婚、出産、子育て、離婚。シングルマザーであり、要介護4の母の介護をしながら20年近く生活をしてきたと語りました。

 芸能界にいた時に声がかかるのではなく、今声がかかったことにびっくりしたと語る一方で、子育てや介護などを経験し、さまざまな問題を抱え、いろいろな思いをしているからこそ、その声が国政に必要だと分かったと述べ、立候補を決意したと述べました。

 10年くらい前から日本がどこに向かっていくのか不安になり、さらにコロナ禍で世の中が暗闇の中に入ったと述べ、本来であればこういうときにこそ政治が身近になくてはならないのに、遠のいていると感じたと語りました。

 さらに自分自身が、誰が政治家になっても世の中は変わらないと思っていたと述べ、その反省もあり立ち上がったと語りました。

 たかみ候補は、物価高になり、年金が下がっている状況について、「どうやって生活しろと言うのか。本当に弱い人、暮らしを大切に頑張っている人たちのことを考えているのか。悔しい」と語り、「生きるということを本当に今の政治は分かってるのか、私たちはちゃんとみんな頑張って毎日暮らしている」と指摘。「暮らしを支え、暗闇の明かりになるために頑張っていきたい」と訴えました。

 消費を増やし、経済を回すためには、生活支援金の給付や消費税の減税が必要だと訴え、さらに少子化を解消するために、産みやすい環境を整えるとともに、教育格差を生まないよい未来への投資が必要だと訴えました。

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 松山市内の演説では白石洋一衆院議員とともに物価高アンケートを実施。その後街頭演説を行いました。泉代表は街頭演説の冒頭、先に演説したたかみ候補が、マイクの調子が悪く最後にはマイクを使わず肉声で訴えたことに、「本当に(伝えたい)思いがあるから。思いがなければこんなことはできない」と評価しました。

 たかみ候補について、愛媛に対する愛情が深く、芸能界に入ってからも片時も愛媛のことは忘れず、「愛媛の良さ、自然や食べ物、人やお店、いろいろなものをこれまでも発信してこられた。まさに愛媛県の宣伝営業トップセールスウーマン」と紹介。当選し国会に事務所を設けることができれば、アンテナショップが一つ増えたようなものと述べ、他の国会議員にはできないと述べました。

 さらに、政権与党からではなく、無所属で県民の皆さまの立場に立って立候補していることが重要だとして、立憲民主党も心を込めて応援したいと述べました。

 物価高アンケートの結果を振り返り泉代表は、物価高のアンケートは本来、政権を担っている与党の議員がやるべきものだと指摘。岸田内閣が対策をしていないことをていねいに説明し訴えました。

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 松山市駅前での街頭演説後、泉代表は記者団の取材に応じました。

 東電管内を中心に電力ひっ迫注意報が発令されたことから、対策はどうあるべきか、関連して政府の「節電ポイント」施策などの対策の評価について聞かれると、「制度設計がまだなので、節電ポイントが今有効に作用するという状況にはない」「(電力ひっ迫を乗り越えるために)原子力発電所の再稼働を早めるなどはプロセスが必要なことで、安全対策として何かを飛ばすことはできない」「省エネ機器の普及や、そこへの政府の補助など、即効性のあるものを、できる限り本格的な夏が来るまでの間にも政府は打ち出すべき」といった旨の発言をしました。

 岸田総理がG7で防衛費の増額を明言したことについて聞かれると、「(NATOは)ウクライナ危機が起こる前から2%を掲げており、これはNATO特有の指標でしかない」「日本が数字上で真似をしても何の根拠にもならない」「中身を一つひとつ精査した上での防衛予算であるべきであり、総額ありきはおかしい」「国内では総額ありきではないと言いながら、事実上国際公約にしていることで二枚舌だと言わざるを得ない」といった旨の発言をしました。