東京都内で10月30日、外航船や遠洋漁船で働く人たちや、海事関連産業で働く人たちで構成される「全日本海員組合」の「第85回定期全国大会」が開催され、立憲民主党を代表して泉健太常任顧問があいさつしました。
泉顧問は冒頭、先般行われた第50回衆議院総選挙の結果報告と日頃の海員組合からの支援に謝意を述べました。また自身の学生時代や党代表時代にもフェリーでの移動が多かったことにも触れ、「日本は海洋国家であるため、船の魅力や海洋航路の重要性を広く国民に知ってもらい、さらに離島航路への費用負担の軽減や安定的な旅客確保のための体制強化、そして船員の方々の賃上げや待遇改善を含めて、政治の側から支援に努めていきたい」と述べました。
松浦満晴組合長はあいさつの中で、ロシアによるウクライナ侵攻、中東におけるイスラエルとハマスなどのイスラム勢力との紛争、そして中国による台湾周辺及び南シナ海での行動などにより、海の安全が脅かされていることへの危機感を、民間船舶やその乗組員達が戦禍に巻き込まれてきた歴史を例にあげつつ、強調しました。最後に、昨今の船員の人手不足に対して、国として船員の確保や技能育成の推進の必要性を訴えました。