立憲民主党農林水産部門は12月5日午後、農林水産省を訪問し野村哲郎農水大臣に対して、「高病原性鳥インフルエンザ対策の強化に関する緊急申し入れ」を行いました。

 冒頭、ネクスト農林水産大臣の金子恵美衆院議員から申し入れ文書を手交するとともに、「今シーズン、15道県25事例の発生が確認され、飼養鶏の殺処分対象数はすでに昨シーズンを超えており、過去最悪のペースで感染が広がっている」と述べた上で、本疾病の感染経路の速やかな解明、経営再開・継続に向けた支援、防疫措置に対する支援、風評被害対策や正確な情報発信――など6項目の申し入れについて説明しました。

 これに対して野村農水大臣は、「今日も佐賀での発生が確認されたが、各県知事とは直接話をしている。政務三役が知事と会い、さらに役所の専門家を派遣して防疫体制の強化を進めている。農林水産省としてできることは全てやっている」と応じました。

 申し入れ後、金子ネクスト農水大臣らは記者団の取材に対し、6項目の申し入れ内容を改めて説明。記者団から農水大臣の対応について問われると、金子衆院議員は「困っている方々をいかに支えるかが重要だと思っている。そういう回答が大臣から得られなかったのは残念だ」と述べました。また、近藤和也衆院議員も「もう少し地域に寄り添った温かい言葉が欲しかった」、徳永エリ参院議員も「防疫措置を徹底しなければならない。その支援はいつもとは違う特別なものだということを受け止めてもらいたい」と述べました。野間健衆院議員も「農林水産省の1/2補助という原則はわかるが、発生したら廃業しなければならない厳しい状況だ。少しでも配慮してもらいたい」と指摘しました。

 今回の申し入れには、梅谷守、渡辺創、神谷裕各衆院議員、石垣のりこ、小沼巧両参院議員も参加しました。

20221205高病原性鳥インフルエンザ対策の強化に関する緊急申し入れ.pdf

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