蓮舫参院議員3月5日、統一地方自治体選挙を見据えて島根県入り。江津市内で開かれた集会、街頭演説会に参加し、「まっとうな政治をやらせてほしい」と訴え、政治活動を行いました(写真上は、江津市江津町での街頭演説)

 蓮舫参院議員は、「この20年、自民党王国の島根で自民党とパイプのある政治家を(県政に)送って、このまちの政治、行政は良くなったのか」と提起。20年間で約10万人の人口が減り、少子化・高齢化は進み、若い世代の転出が拡大、過疎地域が増えている島根県の現状に触れ、「与党の議員だけを増やしても県政、市政は良くならない。国政は良くならない。まっとうな野党がいて与野党の力が伯仲し、皆さんの声を代弁して議論し、『この選択が正しい』と政策を一歩ずつ前に進めていくことこそが良質の民主主義で、議会のあるべき姿ではないか。一強の政治では何も変わらない。まっとうな政治を私たちにやらせてほしい。今こそ経験と知恵のある山本さんを」と呼びかけ、皆さんの代弁者として議会に不可欠な存在だと語りました。

 蓮舫議員は、ロシアによるウクライナ侵攻に「戦争を許してはいけない」とあらためて強調した上で、日本を取り巻く安全保障環境の変化を理由にした、政府の金額ありきの防衛費倍増方針を批判。「(防衛費倍増に必要な)5兆円があればこの国の子育てや教育、科学技術などに充てることができる。倍増するという目標ありきではなく、何が必要なのか、何に使わなければいけないのか、何を守るのか、何が必要なのかを議論するのが国会だ。この議論を無視した政治と戦わなければいけない。防衛予算よりも今必要なのは皆さんの生活安全保障ではないか。皆さんの命を守る予算、地方を活性化させる予算、農林水産漁業を守る予算ではないか。国政選挙がしばらくないのであれば、まずは県政から変えよう。県政が変われば国政を変える力、私たちの仲間を支える力になる。国会での議論の力につながる。ぜひ私たちにその力を託してほしい」などと訴えました。

 江津市議会議員5期、島根県議会議員(江津)1期を務めた山本ほまるさんは、4月の統一地方自治体選挙に再挑戦。議員江津市の現状について「(地元)済生会江津総合病院では、 17科のうちわずか5科しか常勤の先生がいない。6月からは分娩もできなくなる。病院に行こうとしてもタクシーがない。今1社で頑張っているが、電話をしても30、40分も待たないといけないこともある。これが現実。国は地方創生と言うが衰退の一途でどんどん悪くなっている」と指摘し、「こんな政治をなんとか変えたい」と決意を表明。目指す政策として県内全域での給食費の無料化や、地域医療の拡充、公共交通の充実などを掲げ、「皆さんの声を県政に届け、暮らしを守るための取り組みを進めていきたい」と力を込めました。

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江津市地嘉久志町での集会には亀井亜紀子島根1区衆院総支部長も参加