泉健太代表は3月26日、衆院千葉5区補欠選挙に立候補予定の矢崎けんたろう公認候補予定者とともに千葉県市川市と浦安市内での街頭演説や集会に参加。「古い政治を変えるため、力をいただきたい」と訴えました。

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 今回の補欠選挙は、「政治とカネ」をめぐる問題で自民党の現職議員が辞職したことにより行われることから、泉代表はあらためて「こんなことを繰り返してはいけない。私たちで政治をきれいにする、新しい政治に変えていく」と述べました。

 その上で、日本の国際競争力が落ち、世界から取り残されていると危機感を表明。一例としてエネルギー政策の転換に言及し、「(2012年末に)自民党に政権が戻ったときに、本来将来大きな産業力となるはずの再生可能エネルギーの企業が撤退を始めた。自民党は旧来のエネルギー政策に戻していくと市場が予想したから。そして今、岸田総理は原子力回帰という話をしている。世界で原子力から新しいエネルギーに移っていくときに、日本の企業もシフトしたい、金融業界も新しいところに投資をしたいと思っても岸田総理がブレーキをかけ、再生可能エネルギーに投資が集まりにくくなっている。新しい技術開発が遅れてしまう」と指摘しました。「立憲民主党は住宅での節電投資、蓄電投資、再生可能エネルギー投資を応援していきたい。そのことで電力料金を根本から下げることができる。こうした住宅関連の投資は、地元の企業が潤う。地域の皆さんの仕事になるようなメニューを増やしていきたい」と述べ、「今、この国を古い政治から変えるため、立憲民主党に力をいただきたい」と訴えました。

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 矢崎公認候補予定者は、今回の衆院補欠選挙の争点としてまず、「国のお金の使い方が問われている」と述べ、「予算審議で岸田総理は『防衛費を増額したい』との一点張りだが、借金が増え税収も増えないなか優先順位が違うのではないか。出生数も80万人を割り、物価高で皆さんの暮らしも苦しくなっている。まずは皆さんの日々の暮らしを何とかするために予算をつぎ込む、そこに光を当てていくことが大事ではないか」と主張。次に今回補欠選挙が実施されることになった理由でもある「政治とカネ」の問題について、「この千葉県5区から根絶していくことを約束したい。クリーンでガラス張りの政治を実現していく。正義と生活を守る戦いが始まる。皆さんの先頭に立って進めていく」と力を込めました。

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 市川市のJR本八幡駅前での街頭演説会には、党つながる本部の本部長代理の辻元清美議員も駆け付け、矢崎候補予定者の元銀行員としての活躍に期待を寄せ、「1円たりともお金の間違いを許さない、お金に厳しい人を皆さんの代表として送ってほしい」「中小企業や小売店などに寄り添って融資の担当をし、現場を一軒一軒歩いて相談に乗って経済を上向きにしていこうとする仕事をしてきた。そういう人こそ今日本に求められているのではないか」「大企業ばかりが儲かり内部留保は溜まっても、働く人たちの賃金は上がらず待遇も改善されない。矢崎さんには経済を立て直す先頭に立ってほしい」などと述べました。

 岸田政権については、防衛費増額の財源に復興税や、医療支援や苦境にあるコロナ禍での中小企業等支援のための予算の残りをすべて防衛費に回そうとしていること、民主党政権で高校授業料の無償化を決めた時には希望する人は無償で大学に行けるようにするための第一歩と位置付けていたにもかかわらず、その後の自民党政権ではまったく進んでいないこと等を挙げ、「未来の日本の政治、私たちの暮らしを占う試金石になる。暮らしを守るため、おかしな自民党政治にピリオドを打つために力を貸してほしい」と求めました。

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 市川市議会議員選挙に立候補予定の西牟田勲元市議は、今回の補欠選挙にあたっては、「戦後長く続いてきている自民党政権が腐敗し、制度疲労を起こしているのではないかをご判断いただきたい」と提起。「この間、日本の企業が収益を上げていなかったわけではないが、これが人々に回っていないことが大きな問題。こうした状況を変えるために政治を変えていこう」と呼びかけました。

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 土屋市議は、子ども・子育て政策について、市川市では全国に先駆けて小中学校の給食費無償化を実現した実績があるにもかかわらず、今はゼロ歳、10歳の子育て世帯の多くが転居していると問題視。「保護者任せではなく、地域の大人たちで子どもを育てる、子どもたちを守る価値観が求められている。こうした価値観をもって政策に落とし込み、お金を使っていきたい」と述べました。

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 中町市議は、「皆さんの大切な税金の使い道を、もっと議会で深い議論をしてより市民サービスの向上に向けて取り組んでいきたい。高齢化社会でいかにお互い支え合っていくか、介護、子育て等の支え合う仕組みをどう作るか、困っている皆さんにどうやって支援を回し協力していくかが大切だ。市川市を変えていけるよう先頭に立って頑張っていく」と述べました。

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 市川市議として2期8年、千葉県議2期7年と15年の政治活動を経て昨年の市川市長選挙に挑んだ守屋さん。「自分のいろいろな課題、いろいろな絆が見えた選挙戦だった」と振り返り、「ご支援を糧に翌日から地域を歩く政治活動を再スタートした。地域を歩き、その声を政治に反映する決意を新たに、活動を進めてきた。3月31日にスタートする県議選に再度挑戦し、自分の力を十分に発揮できるよう準備している。この地域から、草の根から政治を変える。対話する政治、寄り添う政治をこの地域から進めていく」と決意を表明しました。

 地元千葉県選出の奥野総一郎衆院議員は、「政治の流れを変える、自民党にお灸をすえる選挙にしよう」と呼びかけました。

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