立憲民主党安定的な皇位継承に関する検討委員会の野田佳彦委員長は3月19日、衆議院本館の議長室を訪問し、海江田万里衆議院副議長の同席のもと、12日に党として決定した「立憲民主党安定的な皇位継承に関する検討委員会論点整理」を額賀福志郎衆議院議長に提出しました。検討委員会からは、馬淵澄夫事務局長、野田国義副委員長、吉田はるみ副委員長が参加しました。
この論点整理は、昨年12月19日に額賀議長、海江田副議長より立法府としての協議を行うべく各党内の議論を深めていただきたい旨の要請を受けて、党内において議論を重ねてまとめ上げ、3月12日の常任幹事会において決定したものです。
野田委員長は、「有識者会議報告書は、退位特例法に対する附帯決議に基づく安定的な皇位継承を確保するための諸課題の要請に応えていないので、視点を書かせていただいた。加えて皇族方の減少について、女性皇族が婚姻後も残る案で配偶者やその子も皇族になる案も検討すべきであり、配偶者やその子を皇族にしない案とそれぞれの善し悪しを記した。旧11宮家から養子を迎える案についても、憲法上の問題含めプラスマイナスを記した。論点整理であり幅広に各党と協議し、真摯に合意形成を図る論議に臨み、立法府の総意ができるようにしたい」と発言しました。
額賀議長は「全体的にカバーされており、よく勉強させてもらいたい。しっかりと受け止めさせていただく」と述べ、海江田副議長も「絶妙なタイミングで出していただいた」と述べました。
議長からの「できるだけ早く各党から論点整理や考え方を整理していただくとありがたい。あとのことは海江田副議長とよく相談する」との言葉で手交を終えました。
提出後、野田佳彦委員長、馬淵澄夫事務局長らは記者からの取材に応じ、「額賀議長からはこの国会中に各党で協議したいという趣旨の話があった。退位特例法の時と同じように、国民の総意、国会の総意をまとめる丁寧な議論が必要であり、我々の考え方をできるだけ反映できるよう頑張っていきたい」「各党の案が出そろってから具体的な話が出てくるだろう。喫緊の課題であり、この国会中の意識はある。いいタイミングで論点整理ができたので大いに意見交換をしていきたい」と意気込みを語りました。また、来週にも参議院議長への提出も行いたい旨の説明もありました。