立憲民主党沖縄協議会(座長・福山哲郎参院議員)は5月8日、国会内で、自民党の西田昌司議員の「ひめゆりの塔」をめぐる一連の発言について、緊急の協議を行いました。

 あいさつに立った福山座長は、西田議員による発言を、「同じ京都府の議員として、極めて残念であるとともに、遺憾に思っている。党派、思想信条は違えども、本当に残念であり、強く抗議したい」と指摘しました。さらに、西田議員に対し、「何よりも沖縄県民の心を踏みにじり、戦争の犠牲者の皆さんの思いに本当に反する言葉だったと思っている」として、強く謝罪と撤回を求めていきたいと述べました。

 また、ひめゆり平和祈念資料館を訪れたことがあると述べた福山座長は、「私の知る限りでは西田議員の発言のような記述は無かったと認識している。資料館の館長もそのような記述は過去にも現在にもないと言っている」とし、西田議員本人が確認のために現地を訪れるべきとの見解も示しました。

 党沖縄県連の屋良朝博県連代表(衆院議員)は、「西田議員の発言は全く根拠のないこと。あいまいな記憶で犠牲になった方々の死を冒涜する発言であり、衝撃を持って聞かされた。速やかに撤回と謝罪を求めて働きかけていきたい」と述べ、沖縄県連として、沖縄協議会あての申し入れ書を読み上げました。

 沖縄県からオンラインで参加した喜友名智子県議会議員(沖縄協議会幹事)は、「沖縄で行われてきた平和教育、苦難の沖縄戦を生き延びて苦しい記憶を証言として残してくださった方たちの経験を全て否定するもの。地元では怒りを持って受け止められている」と、報告しました。

 石橋通宏参院議員(沖縄協議会事務局長)は、「今後さらに、国会対応の中でも問題追及をしていきたい。党全体の対応につなげていきたい」と述べました。

 今日の会合には、沖縄協議会幹事の近藤昭一、小宮山泰子、石川香織各衆院議員が参加し、それぞれ今回の問題について意見を述べました。

西田昌司参議院議員の発言への抗議を求める申し入れ.pdf