立憲民主党は5月8日、野田「次の内閣」第22回閣議を国会内で開催しました。冒頭のあいさつで野田佳彦代表は、自民党・西田昌司参院議員の「ひめゆりの塔」に関する発言について、屋良朝博沖縄県連代表から、党沖縄協議会の福山哲郎座長に対して、速やかに撤回させ、謝罪を求めるよう働きかける内容の申し入れがあったことを共有し「曖昧な記憶で事実に反する暴言」と非難し、強く謝罪と発言の撤回を求めました。

 また、5月になり、通常国会の会期末まで残り1カ月半という終盤戦を迎え、NCの役割は、7月の参院選挙の公約、目玉になるようなものの柱を5月中になるべく作っていくことだと述べ、「それぞれの部門のご奮闘をぜひお願いをしたい」と述べました。そして、引き続き多くの国民が関心を持ってるのは、物価高の問題、トランプ関税による景気後退の可能性だと述べました。

 給付付き税額控除を早期に実現をすること、それまでのつなぎとして食料品の消費税率を0パーセントにすること、さらにその前の超短期的な政策として給付付き税額控除と整合性のある給付措置を取るということ、この3つの制度設計を政調会長に指示したことを報告し、「財源を確保し、具体的な制度設計をするよう特にお願いを申し上げたい」と述べました。

1.報告事項

【議員立法登録】
(1)児童の朝の居場所の確保に関する法律案《登録了承》
(2)スポーツ基本法及びスポーツにおけるドーピングの防止活動の推進に関する法律の一部を改正する法律案《登録了承》
(3)自動車産業における脱炭素化の推進に関する法律案《登録了承》

2.協議事項

【政策審査】
(1)「保育士の処遇改善や保育の質の確保等を求める要請」(案)《一任》

【議員立法審査】
(2)「自動車産業における脱炭素化の推進に関する法律案」《賛成》

【閣法審査】
(3)「日本学術会議法案」《反対》
(4)「公立の義務教育諸学校等の教育職員の給与等に関する特別措置法等の一部を改正する法律案」《原案・修正案賛成》
(5)「老朽化マンション等の管理及び再生の円滑化等を図るための建物の区分所有等に関する法律等の一部を改正する法律案」及び修正案《一任》
(6)「脱炭素成長型経済構造への円滑な移行の推進に関する法律及び資源の有効な利用の促進に関する法律の一部を改正する法律案」《一任》
(7)「保険業法の一部を改正する法律案」《賛成の方向で一任》
(8)「食品等の流通の合理化及び取引の適正化に関する法律及び卸売市場法の一部を改正する法律案」(食料システム法案)《賛成の方向で一任》

【承諾案件審査】
(9)「令和5(2023)年度予備費等
「令和五年度特別会計予算総則第二十一条第一項の規定による経費増額総調書及び各省各庁所管経費増額調書」は《賛成》 《それ以外は反対》

【条約審査】
(10)「日・フィリピン部隊間協力円滑化協定」《賛成》
  「日・伊物品役務相互提供協定」《反対》

【修正案審査】
(11)閣法「労働施策の総合的な推進並びに労働者の雇用の安定及び職業生活の充実等に関する法律等の一部を改正する法律案」に対する修正案《賛成》

【PT設置】
(12)公共インフラ老朽化 ・ 国土強靭化対策検討PT(案)設置について《設置了承》