野田佳彦代表は5月21日、党首討論終了後に国会内で記者団からの取材に応じました。
党首討論の受け止めを聞かれた野田代表は、立憲民主党が目標としている給付付き税額控除について、「(石破総理から)何となく少し前向きな、検討するような余地が出てきたことは大きな前進。目指すべき方向性としてそれが一致するならば、いろいろな協議が可能だ」と、感想を述べました。
さらに協議を進めていくうえで年金が試金石だと述べた野田代表は、「年金の協議をまとめるには、政府と自民党をまとめる力が石破総理にあるのかが問われている」とし、その覚悟を示してほしいと注文を付けました。
物価高対策については、「現時点で無いということがよくわかった。国会での争点にもなるし、政策が無策の政党に政権を任せていいのか」と、厳しく指摘しました。
年金法案については、「法案の中には重要な項目はいくつもある。それを踏まえた上で、短期間で一番大事なところをしっかりと議論して成案を得るということが大事。いわゆる『あんこ』に関わる部分の基礎年金の底上げ。これは厚生年金と国民年金の底上げであって、厚生年金から国民年金に持っていくということではない」と述べ、誤解している方も多いので、しっかり訴えていくことが大事だと強調しました。
最後に野田代表は、「30分1本勝負でやりましたが、来月も(党首討論が)ありますので、第3ラウンドを楽しみにしたい」と述べました。