立憲民主党は「ここからはじまるー聞く・つなぐ・変えるー」全国キャンペーンで、各議員が精力的に市民の声を政治につなぐ活動を続けています。

 11月15日、野田代表は熊本県熊本市の健軍商店街視察時に、近隣にある陸上自衛隊健軍駐屯地への長射程ミサイル配備について、地元住民の皆さまから説明会開催等を求める要望書を受け取りました。
 要望書を持ち帰った野田代表は、笠浩史国対委員長に国会で本件に関する質問をするように指示。
 12月11日の衆院安全保障委員会にて、池田真紀衆院議員が小泉進次郎防衛大臣に対し、健軍駐屯地周辺住民への説明会開催を求める質問をしました。
 小泉大臣からは、開催するとの答弁は引き出せなかったものの、「丁寧な説明や適切な情報提供を行いたい」との回答がありました。

【実際の質疑(一部抜粋)】


池田議員

 立憲民主党の野田代表が、11月に熊本県に訪れました。今、「ココカラ」というキャンペーンをやってまして、各地にお邪魔をして、ご意見を伺っているところです。
 そこで、健軍駐屯地の長射程ミサイルの配備についてご意見を賜ってたところですが、やはりまだ、住民説明会がないということで、非常に現地から不安の声が届いていると。
 さらに、商店街がそばにあるということで、非常に危機感を持っていらっしゃる。
 非常に自衛隊の皆さんに対して信頼が厚い地域でありますから、それでもそこでそういう不安の声が届いているということです。不安は不信になってはいけないと思うんですね。
 なんとか大臣、説明を現場任せにしないで、やはりトップの防衛大臣がしっかり向き合う、寄り添う姿勢を示していただきたい。
 住民説明会、何とかお願いできないでしょうか。

小泉大臣

 住民の皆さんにご理解をいただくことの重要性は、私も地元、横須賀に自衛隊の関連施設が多くありますので、それは重々理解をしているつもりです。
 ただ、それはもう不断の努力が必要ですから、住民の方々に対して、現時点で説明会を行う予定はありませんが、防衛省、自衛隊としては、地元の皆さまに対する丁寧なご説明や適切な情報提供にしっかりと努めていくことが大変重要であると考えています。
 そして今、防衛省としてもさまざまお声もありますから、自治体などからのご意見も踏まえつつ、九州防衛局のウェブサイトにQ&Aを掲載するとともに、問い合わせの窓口を設置をして、質問に逐一お答えするなど対応していることに加えまして、九州防衛局のほか、(長射程ミサイル)配備予定の駐屯地等が所在する北海道防衛局、北関東防衛局、南関東防衛局についても、ウェブサイトに概要資料を掲載することなど、わが国の安全保障上の意義や重要性について、積極的な発信に努めているところでもあります。
 特に昨日ですね、防衛省のホームページや動画サイト上においてスタンドオフ防衛能力についての新たな動画の公表も行っておりまして、今、日本を取り巻く厳しい安全保障環境の中で、必要不可欠な装備品のことについて、ご理解が少しでもいただけるように、情報発信を強化をしていきたいと思っています。

池田議員

 やはり一方通行ではだめですよね。
 やはり最初の信頼関係の構築って膝詰めじゃないですか。対面じゃないですか。対話じゃないですか。
 日頃、自衛隊の街は自衛隊員がたくさんいらっしゃいます。
 そして先日ですけれども、朝霞にも行ってまいりました。朝霞ってすごいですね。街中にあるんですよ。保育施設も立派で、子どもたちもいつも見てるから「自衛隊さんだ」って言いながら敬礼をしたりとか、やっぱり(距離が)近いからなんですよね。
 でも今回、動画でウェブで(説明を)見てくださいっていうことでは、やはりこれ、信頼関係も疑問もなかなか解決できないと思うんです。
 なんで柔軟に対応すると言いながら、説明会をそこまで拒むのか、大臣、教えてください。

小泉大臣

 まず、適切な情報提供やご理解を求める形というのは、それぞれの地域であると思います。
 そして、日頃から防衛局の現場の職員、そしてまたさまざまな自衛隊員も含めて、住民説明会という形に限らず、日頃からどれだけ地域に根ざしてさまざまな交流を重ねているかは、私自身も横須賀で生まれ育って理解をしています。
 説明会に限らず、恐らく池田先生も北海道ですから、年末年始も含めていろんな総会だったり、懇親会だったりあるんじゃないでしょうか。
 そこも含めて、日頃から理解を求めていく地道なたゆまぬ活動のこともご評価いただければと思います。

池田議員

 長射程ミサイルについての説明とか、どうしてそこなのか、急速に配備が決まったこととか、住民の皆さん謎なんですよね。
 そういうのはやはり、ちゃんと説明をしていただく。
 発信したいことと聞きたいことってイコールじゃないと思うんです。だから、向き合う必要があると思うんです。いかがですか、大臣。

小泉大臣

 まず、全く説明がないという前提だとするとそれは違いますので、ご理解いただきたいのですが、健軍駐屯地へのスタンドオフミサイルの配備については、8月29日に熊本県と熊本市に対してご説明をさせていただいております。
 防衛省としては、自衛隊施設の安定的な運用、部隊活動の円滑な実施にあたっては、地元のご協力が必要であると考えていますので、引き続き丁寧なご説明や適切な情報提供を行ってまいりたいと思います。

池田議員

 地元のご協力が必要だからこそ、地元への(国からの)説明が必要だと思います。県とか市じゃなくて。