野田佳彦代表は6月21日、遊説先の東京都内で記者団の取材に応じました。

 東京都議選最終日にあたっては、「接戦区が多いと思うので、最後まで気を抜かず20時のマイク納めまで、手分けしてしっかりと応援に回りたい」とコメント。この選挙の結果が参院選挙に与える影響については、「直結すると思う。12年に1回の、都議選と参院選挙が一緒になる年なので、都議選で躍進すれば、参議院でも躍進する可能性がある。大事な選挙だ」と強調しました。

 ガソリン暫定税率廃止法案をめぐる国会での動きについては、同日参院の委員会で実質審議入りしたものの、与党が採決を認めず、散会となったことへの受け止めを問われると、「せっかく審議に入ったのだから、衆院と同様に採決をして参院の意思として示すべきではないか。どなたが賛成、どなたが反対かが明確になるので、そこまでは持っていきたいと思うし、もし応じないのであれば委員長の解任決議案を出すということだと思う。そういう決着はつけなければいけない」と発言。現時点でこの国会での成立を諦めていないのかとの問いには、「諦めていない。もちろん、採決までいっても与党の方が多いので、基本的には否決されることになると思うが、両院協議会に至るまでチャンスがある限りは可能性を探っていきたい」と述べました。

 今国会での石破政権に対する評価と参院選挙での争点については、「この国会でできなかったことは、与党の責任が大きいと思う。もちろん野党も、すべて責任逃れするわけではないが、例えば選択的夫婦別姓は自民党案が出てこないから継続審議となった。自民党が案を出せばもっと違う展開になったと思うし、企業・団体献金の禁止の問題も、政治とカネをめぐる不祥事の当事者は自民党。自民党がもっとおりてこなかったらまとまるわけがない。その反省がなかったことについては参院の争点になると思う」と述べました。