参院長野県選挙区から立憲民主党公認で立候補した現職の羽田次郎(はた・じろう)候補は7月7日、長野県上田市内で野田佳彦代表を招いて個人演説会を行いました。
■羽田次郎候補
羽田候補は冒頭、「小さな声、声なき声、弱い立場にある人々に光を当てることが政治の役割」と強調。父・羽田孜元首相、兄・羽田雄一郎元参院議員の志を受け継ぎ出馬した、4年前の参院補選で国会に送られたことを振り返り、改めて感謝の意を述べました。
今回の選挙戦では、(1)国民の生活に安心を取り戻すこと(2)地方の活力を回復させること(3)政治への信頼を取り戻すこと――の3つの柱を中心に、国民のための政治を目指すと力を込めました。
さらに、羽田候補は投票日が三連休の中日である7月20日となっている点に言及し、「投票率の低下を招く可能性があり、これは民主主義への挑戦だ。政治を前に進めるために、必ず投票に行ってほしい」と支援を求めました。
■野田佳彦代表
野田代表は、米価高騰に伴う備蓄米の放出について、「本来、備蓄は災害や不測の事態に備えるものであり、行き当たりばったりの対応では食料安全保障は保てない」と指摘。「いざという時、備蓄が足りず輸入米に頼るような状況になれば、日本の農業は崩壊する」と強い危機感を示しました。その上で、「価格は市場に任せるとしても、農業者の所得は政策で支えなければならない」と強調。かつて自身の政権時代に導入した戸別所得補償制度をバージョンアップし、党が掲げる農業者に対して政府が直接補助金を支給する「直接支払制度」の導入を進めたいと述べました。
最後に、「羽田次郎候補は参院農水委員会で地道に農政を支えてきた。今こそ彼の手で、持続可能な農業の再建を実現したい」と支援を強く呼びかけました。