野田佳彦代表は8月1日、国会内で会見を開き(1)臨時国会での取り組み(2)日米相互関税――等について発言しました。

 (1)野田代表は、本日開会する臨時国会について「今日から短い会期だが、臨時国会が開かれる。衆参ともに少数与党となり、初めての国会。しっかりとした足跡を残したい」と述べました。第一に取り組むこととして、「ガソリン暫定税率の廃止については、先の通常国会の終わりに衆院では通過したが、参院で廃案になった。しっかりと民意を踏まえ、あらためて11月1日実施の内容で、野党で共同提出。実務者協議で年内になるべく早く実施できるように努力していきたい。来週の予算委員会で石破総理に実施の確約を求めていく」と意気込みを語りました。

 これに関連して、今回は与党も協議に入ることについて、野田代表は「民意を踏まえて、ガソリン暫定税率廃止の実施を決断せざるを得ないということ。年内になるべく早く実施したい。与党が力を貸すということは、政府が力を貸すということ。情報も出してもらいながら、ともにまとめていくことは大事なこと。実施の合意が反故にされないように。サボタージュすることがないように、年内の早い時期に実施する。財源も知恵を出し合っていく」と述べました。

 また野党連携について、野田代表は「(ガソリン暫定税率廃止の協議に)与党も加われば、政策が実現する。成功体験を積んでいく。連携の度合いも深くなる。一つ一つ積み上げる」と今後の展望を述べました。

(2)トランプ大統領が大統領令に署名して、相互関税が発動したことについて、野田代表は「合意文書がない分、アメリカが勝手に言っている。本当にそれでよいのか。齟齬が出ている。自動車はどうか。どのように解釈したらよいのか、分からないところがある。来週の予算委員会で質していく」と述べました。


野田佳彦代表記者会見

2025年8月1日(金)10時29分~10時55分
発行/立憲民主党役員室

★会見の模様を以下のURLで配信しています。
https://youtu.be/IsxLlRuWFDg


■冒頭発言

■質疑


■冒頭発言

○臨時国会に臨むに当たって

【代表】
 きょうから、短い会期でありますが、臨時国会がスタートすることとなります。衆参共に少数与党となって初めての国会でございます。短い期間ではありますが、しっかりとした痕跡を残していきたいと思います。
 まず第一には、しっかりと、さきの参議院選挙の民意を踏まえて、ガソリン税の暫定税率の廃止については、通常国会の終わりに衆議院では通過をしたけれども参議院では廃案になりましたが、改めて野党共同で11月1日実施という中身で法案を提出し、与野党協議をしっかりとしながら、実務者の協議を踏まえて、年内になるべく早く実施できるように努力をしていきたいと思います。
 これについては、来週の月曜日に予算の集中審議がありますので、しっかりと石破総理にも私は確約を求めて、与野党協議だけではなく政府にもその準備を指示するようにしっかりと伝えたいと思います。

○日米交渉 「相互関税」について

【代表】
 また、先ほどトランプ大統領が大統領令に署名をして、8月7日から日米間での「相互関税」が発動することになりましたが、共同文書がやはりない分、アメリカが勝手に言っていること、本当にそれでいいのかどうかというような、そごがかなりもう出てきていると思いますし、自動車は一体どうなったのかなども含めて、共同文書がないことによって、どう解釈していいのかわからないことが随分ありますので、この点についても来週の予算委員会ではただしていきたいと考えているところであります。


■質疑

○臨時国会に臨むに当たって(1)

【NHK】
 冒頭に関連して。短い会期だが今回の臨時国会が始まった。改めてになるが、今のこの石破政権とどのように向き合い、これから対峙していきたいか。その辺のお考えをお願いしたい。

【代表】
 今、自民党でもいろいろな議論が行われていて、8日にはまた両院総会が開かれるということでありますが、選挙の総括をしている最中で、我が党も今スタートしたところでありますが、極めて石破総理の続投の意思は強いなというふうに拝察をしているところです。
 続投するとするならば、前回の参議院選挙は石破政権に対してノーという意思表示が民意だったと思いますので、民意を踏まえて、続投するならば、これまで言ってきたことの政策の修正があってしかるべきであって、ただただ総理の座にとどまるということは、これは民意を無視し続けて居座るということになります。そういう観点から、来週の予算委員会は、政策修正するようなことがあるのかどうか、具体的なテーマに即して質問をしていきたいと思います。

【NHK】
 関連になるが、この国会での内閣不信任決議案は見送りの公算という報道もあったが、それは依然考えていらっしゃるということなのか。

【代表】
 質疑などを通じて結論を出していくというのが筋だと思いますし、それぞれ今、選挙の総括をやっている最中で、その途中で放り投げて内閣不信任案を出すということがいいのかどうかなども含めて、やはり総合的な判断をしなければいけないと思います。

○参院選の総括について(1)

【NHK】
 最後になるが、きょう両院議員懇談会と総会があると思うが、選挙の総括を改めてどのように進めていきたいか、お願いしたい。

【代表】
 きのう全国幹事長・選挙責任者会議を開きまして、各地方からのいろいろな意見をいただきました。きょう両院総会を切り替えて両院懇にして、実際に戦った皆さん、候補者として戦った皆さん、懸命に応援した衆議院議員、こうした最前線で戦った人たちの声をしっかり受け止めて、来週は残念ながら惜敗をされた皆さんに集まっていただいて、そうした皆さんの声もお聞きしながら、こうしたいわゆる実際の生の声をお聞きしながら、お盆明けぐらいまでには何らかの文書をつくって総括につなげていきたいと思います。

○ガソリン暫定税率廃止 与野党協議について(1)

【読売新聞】
 冒頭にご発言あった暫定税率の件で伺いたい。きょう午後には与野党の政策責任者の会議も、協議も予定されていると思う。一回廃案になった際は野党だけでまとまっての提出になったと思うが、与党が今回は協議に入っていくことのメリット、利点をどのようにお考えか。

【代表】
 この間、坂本(自民党国対)委員長がおっしゃっていたと思いますが、民意を踏まえてと。この間の参議院選挙で示された民意を踏まえると、暫定税率廃止の実施を与党も決断せざるを得ないということだと思います。
 そういう決断をされたということならば、年内のなるべく早い時期に実施できるように、与党としても力をかしてほしい。与党が力をかすということは政府の力もかすということでありますので、我々がよくわかっていない部分の、細かい、事実上、実務的にどういう詰めが必要なのかなども含めて、きちっと情報を持たせていただきながら共にまとめていくという共同作業をしていくということは大事なことで、具体的に実現をするという意味においては非常に効果的なやり方になるのではないかと思います。

【読売新聞】
 暫定税率の廃止をめぐっては、既に与党と合意をした野党もあり、ほごにされたというような政党もあったが、今回ほごにされることがないように立憲民主党としてはどのように自民党に確約させていくお考えか。

【代表】
 サボタージュすることのないように。年内に実施と、年内の早い時期と言っているので、そこで合意をしているわけですからね。サボタージュで遅らせるとか、財源が見つからないとかということではなくて、財源についても含めてきちっとお互いに知恵を出し合って決めていくと。責任を持ち合うということだと思います。

○外為特会の剰余金について

【読売新聞】
 別件で、もう一点お願いしたい。財務省が昨日、外為特会の剰余金が昨年度分が公表開始以来過去最大になったという発表をした。立憲民主党としては消費税減税の財源にこれが使えると指摘されていたと思うが、この剰余金が過去最大となったことをどのように捉えているか。

【代表】
 剰余金が最大になったということ。コロナ禍でも、この剰余金については、特会に残すものが一定程度、7割は一般会計というのがルールだったのだけれども、全部使っていたことがありましたね。これだけ剰余金が出てくるということは、やはり何かの政策実現の財源には十分使えるということだと思いますので、ますます、これは財源として使えるなという実感を持つことができたと思います。

○参院選の総括について(2)

【産経新聞】
 参院選の結果について伺いたい。参院選の結果をめぐっては、党内からは実質的な敗北という声がたくさん上がっている。昨日は小沢一郎衆院議員が記者会見を開き、代表を初め執行部は大いなる責任があると指摘された。このような党内の声について、どのようにお考えか。

【代表】
 個々人で何か、多くなっているとか何とかというのはわかりません。きょう両院懇があるので、そこでご発言いただければ、しっかり受け止めていきたいと思います。

【産経新聞】
 その点と関連して。この選挙結果に絡めて執行部の責任を問う声もあるが、参院選の責任を取って役員人事などを行うようなお考えはあるか。

【代表】
 という声があるということをおっしゃっても、聞いていませんから。きょう聞くので、両院懇で。きのうの全国幹事長会議ではありませんでした。きょうの両院懇で出てくるのかどうかはわかりません。出てきたら、しっかり受け止めていきたいと思います。出てもいない声を、今、答えるわけにはいかないと思います。

○臨時国会に臨むに当たって(2)

【産経新聞】
 別件で、野党連携について伺いたい。今回のガソリン暫定税率廃止は野党8党の政策責任者が合意して与党に迫ったことで合意文書につながったかと思う。政権交代に向けては、野田代表はかねがね、野党間の連携の成功体験を積み重ね、それで臨んでいきたいということもおっしゃっていたが、今回のこのガソリン暫定税率をめぐる野党連携を今後どのようにつなげていきたいとお考えか。

【代表】
 まず、こういう成功体験があって、「やはり政治が変わる」と。野党が連携して、与党もそれについてのまなければいけない状況になれば政策実現が進むんだということを一つ一つ積み上げていくことによって、その連携の度合いも深まっていくのではないかと思いますので、きっちりと一つ一つ仕上げていきたいと思います。

【朝日新聞】
 今の質問の関連で伺いたい。成功体験を一つ一つ積み重ねていくということで、さきの通常国会では様々積み残した課題があると思う。ガソリンに続いて、立憲としては具体的にどういうテーマで今後多数野党として法案を通していきたいか。念頭に置いているものがあれば、お願いしたい。

【代表】
 一つは、やはり各野党が消費税の減税を主張されました。財源で違いがあったりとか、規模感が違ったり、やり方が違ったりしましたが、そこのいわゆる最大公約数を実現していくことができるか。我々はもちろん食料品ゼロ税率、将来は給付付き税額控除という考え方でありますが、それを軸に各党と協議をしていくような段階もいずれあるだろうと思うし、むしろ、先ほど与党もガソリン税では軌道修正をしてきたということならば、では、消費税も、給付金でそのまま補正予算を出すのか、そうではなく消費税についても検討の余地があるのかなども含めて、これは与党にも投げかけをしていくことが大事ではないかと思います。

【朝日新聞】
 念の為にお伺いしたいが、さきの通常国会では年金法案などをめぐり大連立の観測も浮上した。改めて、臨時国会が始まるが、現時点で代表の頭の中に、石破政権、今の自公政権との大連立という可能性については頭にあるか。

【代表】
 選挙中もずっと聞かれましたが、ありませんと言ってきました。ありません。

【朝日新聞】
 それは石破政権とはあり得ないということなのか。今後、自民党の政局次第では新たな総理大臣が誕生する可能性もあるが、ほかの自民党の総裁の下でも野田さんとしては基本的にあり得ないということか。

【代表】
 やはり我々政策を主張したこと、それについてきちっと理解して一緒だねということがないと、それは石破さんだろうが、その後の人だろうが、それは基本的にはあり得ないということです。

【朝日新聞】
 不信任のことにあわせて伺いたい。先ほど、まだ選挙の総括も済んでいない段階だという話もあった。一方で、石破政権にノーというのが民意だというご指摘もあった。小沢一郎さんは昨日の記者会見では、石破政権に駄目だ駄目だと言っておいて不信任を出さないというのは国民に理解されないのではないかという指摘もあった。確かに、なかなか対決姿勢が見えないという指摘はいろいろな専門家からもあると思うが、どうして不信任を出さないのか。

【代表】
 いや、対決姿勢は別に秋だっていいわけでしょう。総括をした上で、戦う準備をして、しっかり戦って勝ちに行くということが大事ではないですか。別に小沢先生に反論するつもりはありませんが、今選挙をやったら全滅するとおっしゃっていて、不信任で選挙に突入するのでしょうか。きっちり総括をして、戦って勝っていく準備をするということが、今は急がなければいけないことではないでしょうか。

○参院選の総括について(3)

【北海道新聞】
 昨日開かれた全国幹事長・選挙責任者会議についてお聞きしたい。冒頭でも各地方から意見をいただいたとお聞きしたが、その中には厳しい意見もあったと。政権交代に向けて真に執念を持って戦う姿勢を持ってやれたかということをもう一回問い直してほしいという声があったとお聞きしているが、その言葉について代表はどのように受け止められたか。

【代表】
 戦う姿勢で、全力で戦ったつもりでありましたが、一緒に戦っている人たちからそういう声が上がるということは極めて残念であって、政策で例えば戦う姿勢があったのかとか、いろいろおっしゃいましたが、総力を挙げてつくった政策だったということなどの説明をさせていただきました。
 あとは、やはり発言の仕方とか、そういうことを含めて工夫はしなければいけませんが、戦う姿勢を持っていたつもりですが、共有できなかったことは残念だったと思います。

【北海道新聞】
 加えて、もう一点お願いしたい。きのうの会議の中では、選挙結果全体に対して善戦したという受け止めだったのか。それとも、厳しい結果だったというような声があったのか。

【代表】
 善戦とか厳しいとかというお話ではなく、個別のいろいろ課題のご指摘が多かったと思います。やはり選挙実務をやった方が多かったものですから、そういう個別のお話、特にSNSに関連することが一番多かったと思います。

○臨時国会に臨むに当たって(3)

【テレビ東京】
 先ほどから、野党での連携を一つずつ成功体験を積み重ねていきたいということで、次のトピックとして消費税を挙げておられたが、実際見てみると各党それぞれ主張が異なっていて、まとめるのも結構大変なのかなという印象を持っているが、率直に野田代表は今、この野党が乱立している状況をどのように見ていらっしゃるか。

【代表】
 乱立している状況を、どのように見ているか。現実ですから、その現実を受け止めながら、なるべく多くのところと連携をして、今回のガソリン税では7党、8党までは協力できる関係になりましたよね。ということで、やはり七つ、八つ固まると力を発揮できるということですので、なかなか壁が高いところもありますが、丁寧に協議をしながら一致点を見出していくということが大事だと思っています。

【テレビ東京】
 先ほど不信任の話もあったが、その先には政権交代への道筋として野党との連携も関係してくると思う。その準備がまだ整っていないということだったが、この野党連携に関してもまだ準備が必要だというような所感なのか。

【代表】
 そうです。

【テレビ東京】
 これからどのように進めていかれたいか、改めてお聞きしたい。

【代表】
 こつこつ、着々、進めていきたいと思います。

○与野党党首会談について

【フリーランス】
 まず、ちょうど1週間前の7与野党党首会談に関して伺いたい。記者団が入室した時点で、ちょっと異例なことがあり、石破総理がもう話し始めていたと思う。石破さんの話は、前回の党首会談の際にお示しした日米関税交渉について、まとまったのでご説明をしますと。私が知る限り、あの部屋で記者団が入室した時点で総理が話し始めていたのは初めて見た。石破さんは総理大臣は自分一人だということをアピールしたいのかと私は受け止めたが、野田代表は中で何かお感じになったか、簡単に伺いたい。

【代表】
 いや、そこに特段奇異な感じはしませんでした。冒頭だけ基本的なことをお話しされて、記者さんが出た後に改めてより詳細な説明をして意見交換をするということは今までもあったと思いますので、特段それが何かの演出だったり総理の特別な考えだったという受け止めはしていません。

【フリーランス】
 その気負いのようなものは感じなかったと。

【代表】
 いや、でも、中身で、記者さんが出られた後も割と関税交渉に関して具体的に、むしろ力強く懸命にお答えしていて、普通あれだけ追い込まれている状況だったら上の空になったりすることがあると思ったのですが、かなりこれは続投する意思があるのではないか、(続投の意思が)強いなという印象は持ちました。

○ガソリン暫定税率廃止 与野党協議について(2)

【フリーランス】
 もう一点は、8野党政策責任者会議だが、先週金曜日に立ち上がり、火曜日にガソリン税で合意をしたというふうにしているが、これはれいわ新選組の大石政策審議会長が合意していないということで、ちょうどきょう今この時間に法案を提出されているかと思うが、れいわは今回も乗っていないという形になったかと思う。仮の話として、参議院本会議の話だが、れいわ6議席が欠席すると自公過半数になるので、れいわの協力、8野党を丁寧にやっていかないと、これから1年間ハプニングが起きることがあるかもしれない。大石さんが重徳会長宛に抗議文を出したということだが、この事態に関して、今後どういうふうにフォローされていくか。

【代表】
 各党と丁寧に協議をして合意を図っていくということが大事だと思いますし、さきの通常国会の後半も、7党で共同提案したけれども、れいわもお誘いしましたが共同提案まで行きませんでしたね。ただ、最後、いろいろあったけれども採決では本会議でも賛同していただいたということがありました。同じような努力をこれからもしていくことが大事だと思っています。

○臨時国会に臨むに当たって(4)

【毎日新聞】
 内閣不信任案について、一点関連で伺いたい。いろいろと様々な政治状況のことを先ほど説明された。一方で、今回参院選でかなり影響が高かったネット民意においては、内閣不信任案をこのような民意においては提出すべきではないかという声がある。今回の参院選でかなり影響が大きかったということを考えたときに、こういったネット民意に対してのプロモーションも必要かと思う。一方では、提出する決断をしなければ、立憲ではない政党では提出すべきだという意見を簡単に言うところもあるかと思う。こういった状況において代表が慎重な姿勢を見せ続けていることが対ネット討論という意味ではマイナスプロモーションになる可能性もあるのではないかと個人的には思うが、この点について代表はどのようにお考えか。

【代表】
 いや、そんなに、ほかの党もありますか、そういう意見が。

【毎日新聞】
 見られるという程度です。

【代表】
 そうですか。私は直接聞いていません。また、毎朝街頭に立っていますが、そういう声を直接聞くこともありません。ネットの中でそういう違う世論があるとするならば、それはよく注意したいとは思います。

○参院選の総括について(4)

【毎日新聞】
 もう一点、参院選の総括の件で伺いたい。先ほど、まだ両院懇を開いていない状態なので、いろいろ声はまだ入ってきていないというところだった。これから直接伺うと思うが、例えば人事も含めて執行部に対しての厳しい声があった場合に、人事刷新も含めて決断をされるということは検討の余地はあるのかどうかお聞きしたい。

【代表】
 相当飛躍のある仮定なので、お答えできません。

【西日本新聞】
 先ほどから少し話題に出ているが、ちょっとシンプルに。きのう小沢一郎さんが参院選の総合選対本部長代行の辞職願を提出されたということだ。辞職願を出されたことへの受け止めを教えていただきたい。

【代表】
 残念です。極めて残念であります。やはり参議院選挙で実務的には随分とお世話になりましたし、ご苦労をおかけしましたので、総括をやっている最中なので、そのご苦労を踏まえて、総括の議論の場にもおいでいただいて、ぜひその声を聞かせていただくことが次につなげることだと思いましたので、そういう意味からも、ぜひ引き続きという一言は申し上げさせていただきましたが、残念ながら会見をもうされてしまいましたから、極めて残念には思いますが、これからも大所高所からご指導いただきたいと思います。

【西日本新聞】
 辞職願を出されてすぐということではあるが、今後小沢一郎さんに、党勢拡大など、大所高所から指導をいただくために、何か新たなポジションなどを考えたりとかは。

【代表】
 いや、大所高所から。大所高所のお立場に今いらっしゃると思います。

○石破首相の続投表明について

【「FACTA」】
 野田先生は総理経験者なので、総理は最高権力者だから、その人事は自ら決するものではあるが、やはり問われるのは最高権力者の引き際だと思う。小川幹事長が往生際が悪いとおっしゃった、私はこれはまさにそのとおりだと思うが、やはり最高権力の人がその地位に、これだけの大惨敗というか、それにしがみつくことで政治空白を助長しているとしか見えない。まさに同じ32年の酉年で、同級生というか同年の総理でもあるが、元総理として、石破さんの今の状況というのは非常に彼自身のこれまでの政治の業績を含めて失うほど潔くないものだと見えるが、先輩総理として何かお言葉はないか。引き際の問題について。

【代表】
 出処進退ばかりはご自身のご判断だと思いますし、党内であれだけ今議論されているときですので、他党の私がどうのと、我が党も総括がありますので他党がどうのという話はあまりしたくはありませんが、でも、あそこまで続投に意欲を燃やすならば、むしろ、先ほど言ったように、大きく民意を踏まえた政策方針の転換を図るぐらいのことを示したときに、ようやく正統性が出てくると思います。それを示さないならば、今おっしゃったとおりの批判から免れることは私はできないと思いますので、その点をむしろ予算委員会でしっかりとただしていきたいと思っています。

○臨時国会に臨むに当たって(5)

【共同通信】
 内閣不信任の関連で重ねて伺いたい。この1日から5日までの会期の臨時国会での提出というものは、総合的に判断される中で、限りなく提出というものは考えておらず、その次の秋の臨時国会での提出に万全を期していかれるようなお考えという理解でよろしいか。

【代表】
 期すかどうかも含めて、やはりこれからの政治状況の中での判断を、予算委員会での答弁、なぜ続投しようとしているのか、あるいはガソリン税の合意事項を誠実に履行しようとしているのかなどなどを含めて、総合的な判断が必要だと思います。

(以上)