東日本大震災から12年を迎えて


立憲民主党代表 泉 健太


 東日本大震災、そして福島第一原発事故から、12年を迎えました。
あらためてお亡くなりになられた全ての方々に深く哀悼の誠を捧げます。また被災された全ての皆様にお見舞い申し上げます。

 道路や橋、堤防など、被災地のインフラ復旧は確かに進みました。しかし被災者の皆様は、今も生活、仕事、学業、コミュニティの再生などで様々な困難を抱えています。立憲民主党は各地において、生活する皆様に寄り添い、支援を続けます。

 昨年の3月11日は、宮城県石巻市震災遺構「大川小学校」にて慰霊視察を行いました。ご遺族の方が、「悲劇を繰り返さぬために、その日に何ができるかではなく、その前までに、いかに肌感覚で対策を作れているか」と語っておられたことを思い出します。災害対策の立案では、誰もが大切な人を思い浮かべ、助けねばと想像し、検討することが重要です。あらゆる自然災害を想定し、減災、防災対策の強化を通じ、皆様の命と暮らしを守る決意です。
 
 福島においては、浜通り全域の1日も早い避難指示解除に向け、環境整備に全力で取り組みます。原発の廃炉や処理水の海洋放出について、地元の皆様からの疑問や不安は消えていません。政府には、誠実な対応と慎重な判断を求めます。

 本年4月には、福島県浪江町に福島国際研究教育機構(F-REI)が設立されます。福島復興を新産業の研究開発の面から支えていくことは未来への希望でもあります。私たちも、万全な運営体制と持続可能な予算の確保を実現してまいります。
 全ての被災者の皆様、そして被災地に、もっと良い未来が訪れるよう、立憲民主党はこれからも全力を尽くしてまいります。

以上

230311(代表談話)東日本大震災から12年を迎えて.pdf