立憲民主党は8日、第9回常任幹事会を国会内で開催しました。
冒頭、枝野幸男代表はCOVID-19の感染拡大について「各地で医療崩壊と言わざるを得ないような大変厳しい状況になっている。医療関係者の皆さんから、悲鳴のような声が届いている」と危機感を表明しました。その上で「明らかにこの間、医療体制の充実など、われわれが春先から繰り返し強く求めてきたことに対して、まったくと言っていいくらい反応して来なかった。いまだに、3月くらいに言っていた『医療体制などの整備を急ぐ』と半年以上たっても同じことを言っているという大変残念な状況だ」と政府の対応を批判しました。
また予備費の執行について、「ようやく7兆円残っている予備費の中から3700億円執行するということが伝えられてきている。当然、医療関係等に回っていくのかと思ったら、700億円はわれわれが求めてきた、ひとり親世帯に対する追加給付だが、残り3000億円はGoToキャンペーンの金が足りなくなったから積み増しをするということだ。この局面で予備費を執行するというのに、まったく多くの国民の皆さんや医療関係者の皆さんがもっている危機感と(異なり)、政府は違う世界を見ているのではないかと言わざるを得ない」と述べました。そして、「本当に現場の医療関係者の皆さんは耐えられないような状況の中で頑張っている。現実に命や健康を脅かされている人たちがいる。加えて生活困窮や事業などの継続が困難な皆さんが年末に向けて非常に厳しい状況にある。この危機感なき政府に対して、われわれはしっかりと、より厳しい姿勢で、取り組まなければいけない」と更なる奮起を呼びかけました。
【報告・承認事項】
<幹事長報告>
全国幹事長会議を22日にオンラインで開催すること等について報告がありました。
<国会対策委員長報告>
閉会中審査の状況等について報告がありました。
<政務調査会長報告>
3日の政調審議会における「2021年税制改正の提言」「政府の全世代型社会保障検討会議の最終報告について(案)」の政策審査、議員立法の法案登録、ワーキングチームの設置について報告がありました。
<選挙対策委員長報告>
選挙に関する以下の報告があり、承認されました。
〇地方自治体議員選挙及び首長選挙の結果について
▼鹿児島県鹿児島市議会議員補欠選挙(11/29投開票)
大川富洋(落選・公認)
▼愛知県知立市長選挙(11/22告示)
林 郁夫(無投票当選・推薦・4期目)
▼三重県四日市市長選挙(11/22告示)
森 智広(無投票当選・推薦・2期目)
▼三重県桑名市長選挙(11/29投開票)
伊藤徳宇(当選・推薦・3期目)
▼京都府宇治市長選挙(12/6投開票)
松村淳子(当選・推薦・1期目)
〇地方自治体選挙における候補者の推薦について
▼山口県柳井市議会議員補欠選挙(2021/2/28投開票)定数2
平岡実千男(新人・48歳/元立憲民主党山口県連職員)
<組織委員長報告>
衆院小選挙区総支部の設立、地方自治体議員の入党について報告があり、承認されました。
〇衆院総支部・暫定総支部の設立
6総支部の設立により累計199総支部(現職108、非現職91)
1暫定総支部を設立(北海道12区、代表者=逢坂誠二衆院議員(北海道連代表)
〇地方自治体議員の入党
入党30人により合計1,048名
規約検討委員会で取りまとめた「行政区支部設立に関する党本部方針」について報告があり、承認されました。自治体議員ネットワーク、女性議員ネットワークの設置、及び結成総会の開催について報告があり、承認されました。
<企業・団体交流委員長報告>
企業・団体交流委員会の役員に次長を9名追加する報告があり、承認されました。
<拉致対策本部長報告>
拉致対策本部の役員構成について報告があり、承認されました。
【協議・議決事項】
<選挙対策委員会>
衆院小選挙区総支部長3人の選任について提案があり、議決されました。
〇衆議院小選挙区総支部長の選任
宮城3区 大野園子さん(新人・32歳)
山梨1区 中島克仁さん(現職3期・53歳)
山梨2区 市来伴子さん(新人・43歳)