立憲民主党参院幹事長の森ゆうこ議員は8日夜、同日告示された参院広島選挙区再選挙(投開票25日)に無所属で立候補した、新人の宮口はるこ候補の応援のために広島県入り。JR福山駅前で開かれた東地域の出発式に参加し、「今のおかしな政治を変えようという思いを、宮口さんに託してほしい」と訴えました。出発式には、連合広島の久光宏智会長、広島県連代表兼「結集ひろしま」代表の佐藤公治衆院議員(広島6区)、佐藤広典総支部長(広島7区)も参加しました。

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 まずマイクを握った森本真治参院議員は、2019年の参院議員選挙を候補者として戦った立場から、「まだ1年10カ月しか経っていないのに、今回13億円のおカネをかけて再選挙が行われる。『広島の声を国政に』『暮らしを守る、平和を守る』と言って、正々堂々と選挙戦を戦った。多くの県民の皆さんと結集し、公正な審判が下されたと思ってこの間国会で活動してきた。その裏で自民党は大規模な買収事件を起こし、私と一緒に当選した議員は、国会で一度も質問することなく失職した。あの県民の良識が、公正な審判が踏みにじられたという強い怒り、悔しい思いをしていた」と表明。今回の再選挙では、宮口はるこさんが自らの思いも受け止めて選挙に挑む決意をしてくれたと述べ、「自民党の金権政治を終わらせるため、この福山から日本の政治を立て直すために大きな力をお貸しいただきたい。いまの政治を立て直す第一歩を、宮口はるこさんを先頭に、この広島から、福山から歩ませていただきたい。心を一つに頑張っていこう」と呼びかけました。

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 「宮口はるこ、本当に素晴らしい候補が立候補してくれた。必ずみんなで勝利をつかんでいきましょう」と切り出した森参院議員は、「再選挙というのは、やり直しということ。やり直しの選挙なんて聞いたことがない。私は1年10カ月前の7月8日、森本真治さんの応援で広島県に来た。そのときに、街宣車で1本(路地を)中に入ってみると、河井案里、安倍晋三(が一緒に写っている)、選挙が始まってから掲げてはいけない違法ポスターが、それもお金をかけた新品のポスターが山ほど貼ってある。『なんだこの選挙は』『いったいくら使っているのか』と思いました。そう思っていたら、前代未聞の買収事件」だったと指摘。「(お金を)もらった人は何の罰も受けないんですか。自民党はよく今回候補を立てられましたね。河井さんの選挙をやった人たちじゃないですか。こんなこと許していいんですか」と聴衆に呼びかけました。

 その上で、「今回は自民党を支持している人たちも、どの党を支持している人たちも関係ない。広島県民の、福山市民の、備後地域の人たちの良識が問われている」と意義を強調。「宮口はるこさん、45歳。3人の子育て、障がいを持っている子どもさんを育ててきた。まさに皆さんの、生活者の代表じゃないですか。社会を変えるためにNPOを立ち上げ、運動に取り組んできた、皆さんの代表じゃないですか。こういう人こそ参院に来ていただきたい。今のこのおかしな政治を変えたいという思いを託して、宮口はるこに与えていただきたい」と呼びかけました。

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 宮口候補は冒頭、地元・福山での多くの聴衆を前に目を潤ませ、感謝の意を表明。

 その上で、今回の再選挙の要因である自民党の大規模買収事件については、「何の説明も、何の解明もしていない。それどころか、自分の話をまるで他人事のように話している。一広島県民として『情けないな。何やっとるんじゃろうか』という気持ちでいる。もう、私がたくさんを語るまでもなく皆さん同じ気持ちを十分お持ちだと思う」と述べ、その思いがあった上で先のことをもっと考えていかなければいけない。議論していかないといけない」と力を込めました。

 「小さな声を政治に届けたい。私自身が学校で、職場で、行政とのやり取りで、この声誰に届けたらいい、誰に言ったらいい、誰に聞いてもらったいい。だからこそ、小さい声を聞ける、代弁者になりたいと思った」と表明。「今回の再選挙は金権政治にNOだと、しっかり皆さんに意思表示をしていただかなければいけない大事な選挙。行かないことで意思表示をするのではなく、しっかり意思表示をしてほしい。そして、変える勇気をもってください。その先へ、一緒に進んでいきましょう」と訴えました。

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森ゆうこ参院幹事長にマフラーを巻いてもらう宮口候補。17日間を乗り切るには「腹式呼吸で」とアドバイスももらった。
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JR福山駅前には演説を聞くため多くの人が集まった