【広島】「勇気を持てば政治は変わることを示してほしい」福山幹事長が宮口候補への支援訴え

　福山哲郎幹事は16日夜、参院広島県選挙区再選挙で無所属の新人、宮口はるこ候補の応援のため広島県入り。福山市と府中市で開かれた街頭演説会に参加し、宮口候補への支援を呼びかけました。街頭演説会には、法政大学法学部教授の山口二郎さんも応援に駆け付けました。

　冒頭、党広島県総支部連合会の代表で、「結集ひろしま」代表の佐藤公治衆院議員（広島第6区）は、与党の支持者も野党の支持者も関係なく、いまの政治が不健全だと思う人は一緒に戦っていこうと求めました。

　山口二郎さんは冒頭、「日本中の良識ある国民が、広島の再選挙に注目している。そして、日本中の有権者が、広島県民を羨ましいと思っている。それは、このタイミングで、いまの政治はおかしいぞと声を上げる絶好のチャンスを手にしているからだ。広島で勝利をするならば、秋までに行われる衆院選挙で政権交代、今の停滞した、腐った政治を転換するための大きな道筋が見えてくる」と、再選挙の意義をあらためて説き、今回再選挙を実施するに至った要因である、河井克行前法務大臣（衆院広島第3区）と河井案里元参院議員（参院広島選挙区）夫妻の大規模選挙買収事件は1つの表れに過ぎないと指摘。「一番上に立つ政治リーダーが私利私欲を図る、国民の命を守るという、最も重要な使命を忘れる。責任感がない。嘘をついても平気。その場しのぎのごまかしを繰り返す。そして家族や仲間内に政治権力を使って特別な恩恵、利益を分配している。そういう無責任な政治は、国民の命と暮らしを脅かしていることになる。つまり、責任感をもった政治家を選ぶことは、私たち国民の命や暮らしを守るためにどうしても必要なこと。広島でいまの腐った政治を立て直したいという民意がはっきりと表れれば、日本の政治の流れを大きく転換する。広島県民が持っている1票は、1票にとどまらない。千票、1万票の値打ちがある。ぜひとも投票所に足を運んでほしい」「宮口さんはふつうの人の暮らし、苦労がよく分かる素晴らしい候補者。宮口さんを国会に送り出し、国民の命と暮らしに責任を持つ政治を取り戻す第一歩を踏み出してほしい」と呼びかけました。

　福山幹事長は、「志を持っていただいている、何としても国会に来ていただきたい候補者だ。私は京都で障害者団体連合会の会長を務め、日々、障がいを持った方といろいろなイベントをやったり、いろいろな問題を前に悩んだりしている。ヘルプマークが広がらないことに、『もっと運動しなければ』『啓発しなければ』と思っていた矢先に、広島でその運動をやっているという宮口さんに出会った」などと宮口候補を紹介。コロナ禍で一番厳しい思いをしているのは、子育て中の、特に非正規の女性だと言われるなか、障がいを持った子どもを育てながら働き、「小さな声を届けたい」という宮口候補と出会ったことに、「時代が、社会が、多くの女性が宮口さんのような方に国会で声を上げていただきたいという思いがあるからこそ。野党だとか与党だとかは関係ない。今回の再選挙は、すべての広島県民の皆さんにとって、宮口さんに働いていただく、小さな声を届けていただくための選挙ではないか」と訴えました。

　「この広島選挙で宮口さんを勝たせていただくことで、『声を上げていいんだ』『おかしいという声を上げたらみんなに共鳴してもらえるんだ』という、その勇気を全国に示していただける選挙だと考える」と述べ、「悪いことをしようが、コロナの対応で後手後手になろうが政治は変わらないという、そんな絶望、あきらめを国民の皆さんに持ってもらいたくない。だからこそ、勇気を持てば変わるんだということを示してほしい」と呼びかけました。

　宮口候補は、「小さな声を届けたい。学校で、職場で、行政とのやりとりで、『誰に聞いてもらったらいい？』『誰に届けたらいい？』『誰に言ったらいいのか分からない』。そうした思いをしてきた本人だからこそ、この小さな声を届けたいという私の思いは嘘ではない」と力説。「今回の選挙は勝負です。勝ち抜かなければならない。お一人おひとりの力を貸してください。必ず受け皿となる。一広島県民として、こんな金権政治をやめてほしいという声を上げてほしい」と訴えました。