平野博文代表代行は、参院長野選挙区補欠選挙戦の最終日を迎えた24日、立憲民主党公認の新人・羽田次郎候補の応援で長野県を訪れ、上田駅前の集会で応援演説をおこないました。

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 選挙対策委員長を務める平野代表代行は「私は25年前に(次郎候補の父親の)羽田孜先生のご支援を得て初当選させていただいた。そして(次郎候補の兄の)雄一郎さんにもお世話になった。私が文部科学大臣の時に、国土交通大臣をされていた」と振り返りました。

 「われわれが経験したことのない感染症に国民の皆さんの命が奪われている状況だ。雄一郎さんも残念ながらコロナ感染症で倒れた。同じ同士として、本当に何と言っていいのか分からない、悲しい思いだ。新しい立憲民主党の中でも、参院をまとめるために、参院の幹事長という調整役を担っていただいた。私は今回のコロナ禍の中で雄一郎さんが残念ながら命を落とされたことが極めて残念でならない」と悼みました。そして、「兄の志を継ぐと、次郎さんが大決断をしてくれた。野党の統一候補として、県民の皆さんの総意を大きな固まりとしてこの選挙戦を戦っていただいた。孜先生、雄一郎さん、また県民の皆さんの総意を受けて次郎さんがこの選挙戦、戦ってきた。何としても国民の命を守っていくために、バッジをつけてもらいたい。新型コロナに対する対策を兄に代わって、政治の場面でやっていただきたい」と語りました。

 「そのためには明日の投票日にしっかり皆さんの声を、投票箱に1票ずつ入れていただかなければバッジはつけられない。県民の皆さんに思いは通じたと思っている。私も4回、この長野の地はいらせていただいた。皆さんの声を政治の場に必ず運んでくれるのが羽田次郎さん。必ず一票を投じていただきたい。最後の最後まで頑張りましょう」と支援を訴えました。

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 羽田次郎候補は、会場に集まった支援者に謝辞を述べ、「昨年12月27日に突然、そしてあっという間に兄が新型コロナウイルスで命を落とし、もう間もなく4カ月が過ぎようとしている。そしていよいよ、兄が2019年に大きなご支援をいただき、皆さんに支えられて議席をいただいた残りの4年余りの任期、これを誰が引き継いでいくのか、それを決める日が明日となった」と語りました。

 「私は、国政の場に送っていただいたら、何よりもまず、兄の命を奪った新型コロナを1日も早く収束させる。私が最後に見たニュースでは、この信州長野県の中でも54名の死者がいる。私と同じような思いのご遺族も沢山いらっしゃる。日本全国ではもう1万人に達しようとしていて、本当にぞっとする思いだ」「国は今、ワクチンを最後の秘密兵器のように言っているが、全然接種が進まない。そしてPCR検査もいまだに世界の中で一番低いレベルの検査の数。昨年の4月の新型コロナの第一派の時点で、冬になれば大勢の人が感染し、沢山の人が感染することは専門家でなくても、誰でも分かっていたこと。にもかかわらず、まったく対策をしなかった中で、兄も53歳で命を落としてしまった」と政府の対応を批判しました。

 「いま第4波が来ており、緊急事態宣言が発出される。今まで自粛、自粛と言って私権が制限されてきた。しかも、今回はお酒を提供する店に協力要請を行うが、罰則を伴う。協力ではなくて強制じゃないですか」と指摘しました。「PCR検査を受けて陽性になれば仕事や家事や育児を休まなければいけない。そうしたことを恐れて、明日は仕事もあるし、育児があるしと、無症状だから我慢して(ということをしていれば)感染が拡大してしまう。しっかりと国が給付を行い、ちゃんと体を休めて治療を行えば、感染拡大はもっともっと早く抑えられたはず。今は、私権を制限して、しっかりした給付を行わない。このままではいつまでたっても、感染の波は止まらない。そうならないために、私は国政の場でしっかりと国の姿勢を問いただしていきたい」と訴えました。

 命と暮らし、雇用を守るのは政治の役割として当然だと述べたうえで、「でも、ただ命と暮らしが守られても、自由や人権や平和が守られなかったら何の意味もない」と述べました。自身が海外に住んでいた時に言われのない差別やいやがらせを受けた経験があると語り、「いま医療従事者の皆さんはリスクを背負っているにもかかわらず、家族までもが、コロナ差別を受けたりすることがある。そんなことはあってはならない。シトラスリボンをつけていらっしゃる方がいると思うが、医療従事者や感染した方が元気になって戻って来た時には、家庭や職場で『お帰り』と笑顔で迎えて、『ただいま』と笑顔で帰って来られる、そうした社会をつくっていかなければならない。小さな差別、偏見で自ら命を絶ってしまう、コロナ禍で自殺する方が増えている。そうした人たちの小さな悩みや声なき声にしっかりと耳を傾け、大切にして国政の場へと届けて行く「スモールボイス・ファースト」を選挙戦中にずっと訴えてきた。それをすることが私が、政治家となって一番大事な仕事ではないかと思っている」と語りました。

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 政治の腐敗について「今まさに、父たちが自民党を割って出た、その時と同じような状況になっている。官僚、大臣、そして政権与党の幹部が莫大な献金を受け、接待を受け、賄賂まで受け取っている。そしてお金を配りまくる。そんな政治を終わらせるために、父たちは自民党を割って出た。そしてわれわれは、この信州から市民と野党の皆さんとの共闘によって、再び、この上田から政権交代ののろしを上げて行く。そのためにも、皆さまお一人おひとりのお力をいただき、私を国政の場で、皆さまの代弁者として働かせていただくことを心よりお願い申し上げます」と力強く訴えました。

 集会では北澤俊美元参議院議員、長野県連代表の篠原孝衆院議員、長野県連代表代行で総合選対本部長の杉尾秀哉議員、共産党の藤野保史衆院議員、社会民主党の福島みずほ党首が応援演説をおこないました。

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事務所前でのマイク納めの様子
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