東京都議会議員選挙が告示された25日、西沢けいた候補の出発式が中野駅でおこなわれ、党副代表で東京都連会長の長妻昭衆院議員、中谷一馬衆院議員、鈴木ようすけ東京第10区総支部長らが応援に駆けつけました。西沢候補は、民間会社に勤務した後、長妻衆院議員の秘書を務め、2009年から都議会議員を3期務めており、今回は4期目の挑戦です。

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 長妻議員は「今の都政はオリンピックファースト、オリンピック開催ありきでどんどん進んでしまっている。皆さん、これでよろしいのでしょうか」と聴衆に問いかけました。「皆さんの中には、ちょっと怖いけどお客さんも入れてやると決まってしまったのだから仕方がない、とおっしゃる方もいる。しかし、私はそれでは諦めがよすぎると思う。オリンピックの直前という絶妙のタイミングでこの東京都議選がある。ここで敗北主義に陥らずに、本当にオリンピックは大丈夫なのかと問いかけたい。私たちは延期を模索し、それが叶わなければ中止すべきだと主張している。オリンピックで医療関係の人手を取られるし、街中も緩んでくる。今はヒト、モノ、カネをすべてコロナ対策に集中するときではないか。そのことによって、この秋には何とか普通の生活を取り戻していくことを目標に国と東京都、都民、国民の皆さんが一丸となって進んでいく。これが重要だと思いますが、いかがでしょうか」と訴えました。
 また、中野選挙区が激戦になっているが「油断したところが負けるのが選挙の常だ」と話し、いっそうの支援を呼びかけました。

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 西沢候補はキャッチコピーの「ムダを斬る!」について「12年前の初当選の時からずっと申し上げている行財政改革のことだ。ムダを斬って財源を確保し、そのお金をもとに医療、介護、福祉、そして子育てと教育。切っても切れない生活に密着した分野を拡充することが私の一番の思いだ」と語りました。「医療、介護といった分野まで、このコロナ禍で税収が厳しくなったからと言って切ることだけは、私は絶対に許さないという思いだ。ただ切るのではなく、むしろ拡充をしていくべきだ。子育てや教育ほど大事な分野はない」と訴えました。
 そうした分野の財源を確保するためには行財政改革が必要であり、東京都でムダ使いがおこなわれない仕組み、『事業見直しチーム』の設置を提案したと話しました。ムダづいかいの例として、オリンピック招致費用を取り上げ、「招致が終わり開催が決定しているのに、予算が確保できたから使ってしまえということで、オリンピックを招致するという名目でどんどんお金を使ってイベントをおこなったりする。こうしたイベントは昨年から1年間オリンピックが延期しているにもかかわらず、続いてきた。これも都民の皆さまの税金が使われている。こうしたことはやめて、必要な分野に回すべきだ」と訴えました。

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 中谷議員は西沢候補について自身が党の青年局長だった時の事務局長を務め、「困っている人を見ると放っておけない、優しい人柄。何かを改革しようとする時に壁にぶつかることが常だが、その時も厳しい決断、上部に対して厳しい陳情をしなくてはいけない時も、常に寄り添って、弱い者の側に立ち、未来を切り拓く行動を取り続けてきた」紹介しました。その例として、男性の育児休暇の推進やインターネット投票の推進について一緒に取り組んだことについて話しました。
 西沢候補は始発から駅頭に立って、一日中外を回り、夜は終電まで駅頭でビラを配り続ける等、本人は全力で走り続けているとし、「応援団の私たちが1本でも、1枚でも多くの皆さまにビラを渡し、電話をかけて、西沢さんが本当に素晴らしい政治家だから一緒に応援してくれないかと広めていくことが何より重要」と支援を呼びかけました。

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 鈴木総支部長は、海外からの観光客と日本人が交流することをコンセプトにした小さな飲食店を経営しているが、コロナ禍で客足が途絶えたと明かし「飲食の皆さんは1日3万円ももらって楽だよねとご批判をいただくこともあるが、われわれにとっては店を閉めるわけにもいかない。なぜなら店舗の原状回復に何百万円もかかる。これだけ売り上げがない中で それだけ捻出できる飲食店なんてないので閉めるわけにもいかない」と語りました。自身も一生懸命働いてくれていた従業員に辞めてもらわざるを得なくなったつらい経験を話し、「こうしたことは東京中、全国で起こっている。われわれの声なき泣き声を政治は聞いていないのではないか。われわれの絶望がどれほど大きいものか、わかっていない。批判されない程度にお金を出しておけばいい、選挙の前に予算を配ればいいとそんな程度でなめられているのが今の政治ではないか」と呼びかけました。
 西沢候補について相手がどんな人であってもよく話を聞き、「そうした声にしか本当の政策の声はない。聞くこともわれわれの仕事ですから」と語っていたことをよく覚えているとし「何としても勝ってもらわないと困る」と支援を呼びかけました。

 街頭演説では酒井たくや中野区議会議員が司会進行を務め、中野区議団を代表して中村延子区議会議員があいさつし、森たかゆき、杉山司、ひやま隆、山本たかし、河合りな、斎藤百合各区議会議員が参加しました。

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演説会の前半で降っていた雨は次第にやみました
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街頭演説を終え、自転車遊説に向かう西沢候補