枝野幸男代表は3日、東京都西東京市で東京都議会議員選挙に出馬している石毛しげる候補者と街頭演説をおこなった後、記者団の取材に応じました。
■集中豪雨被害
冒頭、枝野代表は、2日から集中豪雨が各地を襲い各地で被害が出ていることについて「心からお見舞いを申し上げます」と述べました。
立憲民主党は3日午前に情報連絡室を設置していましたが、特に熱海での土石流で大きな被害が出ていることを踏まえ、情報連絡室を災害対策本部に格上げしたことを報告しました。枝野代表が災害対策本部の本部長をつとめます。
また、福山哲郎幹事長に、本日の幹事長の遊説日程は全て取り止め、党の災害対策の部局と連携して、各地でいろいろな災害、あるいは災害の危険という状況が出ているので、静岡県連をはじめ各都道府県連等と連携を取るように指示をしたと述べました。
記者との質疑応答の要旨は次のとおりです。
記者)今日で都議選最終日になるが、ここまでの手応えをお願いします。
枝野代表)候補者、その陣営の周辺では一定の、なんというんでしょう、熱い期待、いわゆる風のようなものを感じていますが、全体の風になっていないと思っています。したがって、それぞれの陣営がそれぞれの選挙区の中でどれくらい、その熱を広げていくことができているのかが問われている選挙だと思っています。
記者)遊説で回ってみて、有権者の方がどういったことに関心があるか、どういったことを都政に求めているかとお感じになったか。
枝野代表)やはり保健所を含めた医療、これが弱くなっていたことに多くの皆さんがお気づきだし、そのことについての話が一番強い反応をいただいているかなと思っています。
記者)都議選最終盤ということで、都議選の位置づけと次の衆院選に向けて、どうつなけていきたいかをお願いします。
代表)首都東京は都民の皆さんにとってだけでなくて、東京でやはり感染が広がれば、それが結果的に全国に波及していくということが避けられない状況にあります。そうした意味で、いかに早く感染を封じ込めることができるのか。そして、経済の中心でもありますので、文化、芸術、観光をはじめとして、どうしたら下支えができるのか、このことが問われている選挙であり、そのことは東京以外の皆さんにも大きな影響を及ぼすものだと思っています。ただ、衆院選挙との関係は結果的にはいろいろな影響があることはよく理解をしていますが、選挙をお願いする政治の立場からは、それぞれの自治体の選挙と国政の選挙を切り分けて申し上げないといけないと思います。