立憲民主党は24日、第31回常任幹事会を国会内で開催しました。
 枝野幸男代表は冒頭のあいさつで、新型コロナウイルスの感染爆発、医療崩壊とも言える厳しい状況について、政府の対応に決定的に足りないことが3つあると指摘しました。

 1つ目は、厳しい状況の中でご苦労をおかけしている医療従事者に対して政府や東京都から敬意や感謝が全く伝えられていないことだとし、「それを政治として具体的な形にしていくことが更にご協力をお願いするにあたっての大前提」だと述べました。2つ目は、必要な財政措置が取られていないことだとし、ご協力をお願いする以上は早急に措置すべきだと述べました。3つ目は、改正新型インフルエンザ特措法が成立してから半年以上経つのに政府や東京都はそれを活用して有効な対策を講じてこなかったこと、また立憲民主党が提案してきた、いわゆる臨時病院の設置や幅広い業種に事業規模に応じて持続化給付金の再支給等を実施しなかったことだとし、「この感染爆発の中で、政治が意思決定をして、そして迅速にしなければいけない対応は山積していると言わざるを得ない」と述べました。
 また、衆院議員は任期の10月21日まで、「憲法に基づくルールに基づいて与えられた権限の中で、国民の命と暮らしを守るために最善を尽くすということが党派を超えて責任だと思っている」と述べ、まずは速やかに臨時国会を召集するよう改めて求めました。総選挙で約1カ月の政治空白ができてしまうと指摘し、選挙の前に財政的な裏付けとして補正予算を成立させることがマストだと訴えました。

【報告・承認事項】
<幹事長>
 新型コロナウイルスの感染拡大により制約があるが、衆院選挙に向けてしっかり活動するよう要請がありました。

<代表代行/国民運動・広報本部長>

 党の発信を強化するため、党本部本館のスタジオから党の政策、取り組み等を取り上げる番組「りっけんチャンネル」を週3回配信することになったとの報告がありました。

<国会対策委員長>
 アフガニスタンからの邦人輸送のための自衛隊派遣や予備費の使途についての政府からの報告の取り扱い、緊急事態宣言地域の拡大等に関する国会報告等について報告がありました。

<参院国対委員長>
 閉会中審査等の状況について報告がありました。

<政務調査会長>
 新型コロナウイルス感染拡大、アフガニスタン情勢等について関係会議でヒアリングをおこなったこと、選挙政策の整理をおこなっていることなどについて報告がありました。

<選挙対策委員長>
〇立憲民主党と国民民主党の選挙協力に関する覚書について報告があり、承認されました。

〇地方自治体議員選挙の結果について報告がありました
▼北海道根室市議会議員選挙(8/22投開票)定数16・立候補者数18
中村 久(789票・5位/当選・1期目)

〇首長選挙の結果について報告がありました。
▼神奈川県横浜市長選挙(8/22投開票)立候補者数8
山中 竹春(506,392票/当選・1期目)

〇地方自治体選挙の候補者の公認・推薦について報告があり、承認されました。

【公認】
▼鳥取県三朝町議会議員選挙(10/31投開票)定数12
藤井 克孝(現職4期・67歳/三朝町議会議員)
▼佐賀県小城市議会議員選挙(2022/02/28任期満了)定数20
香月チエミ(現職4期・69歳/小城市議会議員)
諸泉 定次(現職4期・67歳/小城市議会議員)
谷田 信二(現職1期・55歳/小城市議会議員)

【推薦】
▼北海道八雲町議会議員選挙(10/17投開票)定数14
千葉 隆 (現職6期・60歳/八雲町議会議員)
赤井 睦美(現職3期・64歳/八雲町議会議員)
▼島根県安来市議会議員選挙(10/24投開票)定数18
岡本早智雄(現職1期・47歳/安来市議会議員)

〇首長選挙における候補者の推薦について提案があり、承認されました。
▼京都府城陽市長選挙(9/12投開票)
奥田 敏晴(現職2期・76歳/城陽市長)

<組織委員長>
〇総支部長の異動1件(北海道4区)について報告があり、承認されました。
〇衆参総支部について、衆院2支部、参院3支部設立の報告があり、承認されました。
〇行政区支部について、3支部設立の報告があり、承認されました。
〇地方自治体議員の入党について
 地方自治体議員の入党4人により累計1,268人との報告があり、了承されました。 

【協議・議決事項】
<選挙対策委員長>
〇衆院小選挙区総支部長の選任について提案があり、承認されました。
▼北海道4区 大築 紅葉(おおつき・くれは)新人・37歳/元フジテレビ社員(政治部記者)
▼岩手 2区 大林 正英(おおばやし・まさひで)新人・57歳/元釜石市議会議員