福山幹事長、比例単独候補者26名を発表

　福山哲郎幹事長は16日、都内で記者会見を開催し、第49回衆議院議員総選挙（19日公示、31日投開票）の比例単独候補者の公認発表をおこないました。

　今回決定した公認候補者は26名（男性19、女性7）。これで党の公認候補者は、小選挙区・比例重複立候補者214名とあわせて240名を擁立し、衆院定数の半数を超えます。
　今回の候補者は、小選挙区の重複立候補者を同一順位で登載し、その下に比例単独で立候補する候補者です。

　福山幹事長は、野党で一本化された選挙区について208選挙区あり、野党系無所属の候補者4を加えると、212の選挙区で野党が一本化ができたと報告しました。
　この結果について「この衆院選挙をより分かりやすい戦いにしたいという思い、自公を倒していくために野党が調整し協力するという、元々のわれわれの目指した形にようやくなった」と語り、「有権者の皆さまには、何も変わらない自民党の岸田内閣なのか、支え合い、まっとうな政治、多様性を大切にする政治を作る立憲民主党他野党の候補者なのか、選択していただきたい」と力を込めました。

　また、自民党がここ数日、立憲民主党と共産党について野合批判をしていることについて次のように述べました。

　わが党と共産党が連立政権を組むと言うならともかく、共産党とは連立政権を組まないと何度も明確に申し上げています。
　それを、さも連立を組むかのような言い方で言われるのは、非常に遺憾に思っています。
　立憲主義を取り戻して、真の民主主義を取り戻すために、市民連合と合意した政策を実現する範囲での協力、限定的な閣外からの協力をいただくということで、何度も説明をしています。
　かつての自社さ政権では、いわば自民党と社会党が基本政策が異なる中で連立政権を組まれました。当時も大きな批判があり、当時、社会党は自衛隊も認めておられなかったと思います。今回は、連立を組むわけではありません。また、こういった形での協力、閣外からの協力ですので、当然、自衛隊、天皇制、そして日米安保条約については、全く相容れない。そこには共産党の考え方の入り込む余地はないと思っております。
　だからこそ、われわれは日米安保体制を基軸とした現実的な外交安全保障をとるということを政策でも明示をしています。
　政権を組むわけではないので、自民党からいま出ているような批判をされる筋合いはありません。
　1人しか当選しない小選挙区において、1対1の構造を作るのは、野党が自公政権を倒すためには必要なやり方だと考えておりますので、共産党とはぎりぎりのところでの枠組みの合意をしたということですので、そこは自民党のいま言われている批判は、全く当たらないと申し上げます。