福山哲郎幹事長は第49回衆院総選挙公示日の19日、北海道札幌市内で1区の道下大樹(みちした・だいき)候補者と街頭演説をおこないました。
■福山哲郎幹事長
福山哲郎幹事長は新型コロナウイルスに対する政府の対応が後手に回っていることを挙げ、いま岸田総理が挙げている対策も「とっくにやっておけばよかったではないかということばかり」だと指摘しました。
立憲民主党をはじめとする野党各党が、新型コロナウイルス感染症に対応する必要性などから国会の開会を求め続けていたにもかかわらず、やっと開いた10月の臨時国会では、3日間の衆参代表質問だけをおこない、予算委員会も開かず衆院を解散したとして、岸田総理の姿勢は安倍元総理や菅前総理と同じだと批判しました。
経済対策に対する自民党の姿勢についても「結局変わらないんです。アベノミクスも変わる変わると言いながら、何も具体的なことは出てまいりませんでした。全くアベノミクスと変わらない。何も変わらない自民党、何も変えられない自民党なら、道下大樹で日本の議席を変えようではありませんか」と集まった有権者らに道下候補への支援を訴えました。
福山幹事長は、立憲民主党が目指す政治について、「嘘をつかない政治を作っていきたいと思います。4年前にも言っていた、約束をしていたまっとうな政治を作っていきたいと思います」と、変わらない姿勢を表明。さらに、選択的夫婦別姓やLGBT平等法など具体的な政策を挙げ、自民党とは違う社会のあり方を目指し、「忖度や改ざんや虚偽答弁などという、うっとうしい政治から、未来が明るくなったような政治に変えていきましょうよ」と呼びかけて演説を終えました。
■道下大樹候補
演説で道下候補は、4年前の衆院選で掲げたJR北海道の経営支援や、安倍政権、菅政権下での憲法改正に歯止めをかけたことなど4年間の衆院議員としての実績を紹介。その上で、「まだやらなければならないこと、実現しなければいけない政策がある」と議員活動に強い意欲を示しました。
解散時の衆院における立憲民主党の勢力は465議席中110議席。道下候補は現在の巨大与党が実現できない「社会、暮らしによりよい政治」を実現させたいとして、現在衆院の約4分の1に留まっている議席数に悔しさをにじませました。
しかし、そのような力関係の中にあっても、立憲民主党は新型コロナウイルス対策や、選択的夫婦別姓制度、LGBT差別の解消、同性婚を法律で認める法案の実現など、建設的な提案を与党に対しておこなっていることを紹介。「立憲民主党は反対してばかり」という一部マスコミの声に対して、道下候補は「(提案に)反対しているのは自民党」「立憲民主党は約8割の法案に賛成している」と指摘しました。政府が提出した法案に反対した法案についても、「命と暮らしを守るため」に「年金や医療や介護など、負担が増えることに反対した」「もっと暮らしやすい、働きやすい政策を実現しようと思っています」と反対した理由を説明しました。
道下候補は「政治はわれわれ国会議員のものではありません。私たち国民の皆さん全員のもの。皆さんの1票で変えられる。政治は大きく変えられるんです。ぜひ私に力を貸してください。今の野党、まだまだ力不足かもしれませんが、必ずみなさまの期待に応えます」と述べて、自身への支援を呼びかけました。