枝野幸男代表は衆院選が公示された19日、水野もとこ候補(東京16区)とともに江戸川区のJR平井駅前で街頭演説をおこないました。

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 水野候補者は、岸田新総理になっても政治は変わらないようだとし、「だったら私たち野党が、もっと大きな声を出して、もっと大きな力になって変えていかなければなりません。与党と野党、何が違うかと言えば、変えたくないか、変えようとするか、大きく言えばその2つではないでしょうか」と訴えました。

 女性の衆院議員は10%くらいしかいないことを取り上げ、「日本では家庭でも、職業においても子育てや介護、生活に近いところは女性が担っていることが多いのではないでしょうか。だからこそ、生活に根ざした政治を、国家予算の使い方をするためには当事者である私たち女性が、そして生活者が力を合わせて政治に参画していく必要があると思います。変えて行きましょう」と呼びかけました。また、30年間実質賃金が上がっていないことに触れ、「働いても働いても、どうも楽にならない日本。庶民に負担となる消費税は上がってきたけれど、給料は上がらない。日々頑張って、汗を流して働いている人が、幸せでいられる日本をもう一度取り戻しましょう。消費税は時限的にでも減税をして、もっとお金持ち、大企業の皆さまが社会に貢献することでバランスを取って行きましょう。頑張る人が、頑張り甲斐のある日本を取り戻して行きます」と主張しました。

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 江戸川区、日本が抱える水害、災害問題について、「先端の技術で、水害、災害から安心の江戸川区、日本を作っていく。水害の被害が出るから住めなくなるのではなくて、ここにいても大丈夫な江戸川区を作っていくのが政治、行政の責任ではないでしょうか」と訴えました。「携帯でリアルタイムに自分の位置が分かるのは人工衛星の技術。今は数センチ単位で人工衛星はデータを測ることができる。そして、台風の位置も気象衛星で正確に把握をして、そしてシミュレーションもできる」と紹介し、行政の縦割りを排し、災害対応を一元化する体制を作ること、温暖化により激甚化する災害に対抗する技術をイノベーションを起こして日本で作っていくことを提案し、「その技術、人材で世界に貢献し、再び誇れる日本、豊かな日本をつくっていく」と力を込めました。

 そして「正義のある政治を取り戻したい。今私たちの生活は崖っぷちになってきています。だから私たちが声を上げて、日本の新しい未来を作り直して行きましょう。変えることにはちょっぴり勇気がいります。でも皆さん、おなかに力を入れて一歩を踏み出しましょう。私たちの生活を守るために、そして子どもたちの未来を守るための親の責任でもある。さあ皆さん、政治の大掃除が始まりました。今日から衆院選挙がスタートしました。新しい日本の未来を一緒に、今この瞬間からつくって行きましょう」と支持を訴え、演説を締めくくりました。

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 枝野代表は、医療、介護、保育等の分野は国が賃金をコントロールしていると説明し、「介護職員、保育士さん、看護師さん。いずれも重労働なのに低賃金。老後や子育ての安心を支えてくれている。でも低賃金で非正規(労働)が多いから、慢性的な人手不足です。こうした皆さんの賃金を上げましょうよ。こうした皆さん、希望すれば正規雇用にしましょうよ。人手不足を解消して、子育てや老後の安心を高めましょう。正規雇用を増やして、雇用を安定化させましょう。賃金を上げた分は、必ず地域で買い物、消費につながります」と主張し、こうした分野の賃金を引き上げると明言しました。

 枝野代表は水野候補について「素晴らしい能力と経験をもっている」と期待を込めました。非正規で低賃金で働くことを強いられている女性が多い一方、能力があり意欲が高い女性もまた、壁に阻まれて能力が発揮できていないことを指摘し、「日本では人口減少が進んでいる。男性でも女性でも、それぞれの意欲と能力に応じて、持ち味を最大限に発揮できる社会にしなくては、誰がこの社会を担うのですか」と述べました。「その壁に当事者として立ち向かってきた水野もとこさん。科学技術の最先端、JAXAで仕事をしてきた」と紹介しました。そして、「残念ながら日本は競争力が劣っている。それは科学を軽視する政治が続いているからではないか」と指摘し、水野さんはまさに日本の政治に必要な人材だと強調し、支持を訴えました。

 演説会の司会は滝沢やすこ江戸川区議会議員が務めました。

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