福山哲郎幹事長は24日、田無駅で東京第19区の末松よしのり(すえまつ・よしのり)候補と街頭演説活動をおこないました。
■末松よしのり候補
地元の声を約3万件聞き歩いてきた末松候補は、印象的な話として魚屋の女性の声を紹介しました。「私たちは50円や100円の商売で、小銭を集めて頑張って稼いでいる。10円間違うだけで税務署からは怒られるのに、財務省のお偉方が公文書を改ざんするという犯罪を犯しても国税庁の長官まで上り詰めた。財務所の局長、幹部、最終責任者の財務大臣は、改ざんを強要されて自殺してしまった律儀な事務官の墓参りにも行っていないし、奥様にお詫びもしていない。どうなっているんだ」。
解散時の衆院の構成は自民党議員が276人に対し、立憲民主党は110人。末松候補は「私たちが自民党と張り合える、そんな緊張感のある政治」を目指したいと訴えました。圧倒的多数を占め、慢心している政府与党を戒めるためにも「今までのようにポカをやったり、馬鹿をやったらすぐに与党から転落する」、そんなパワーバランスを得るために、自民党の大勝を阻止し、少数野党を大きくしてほしいと訴えました。
また、末松候補はワーキングプア問題にも言及しました。末松候補は、かつて「日本人は働きすぎだ」と街頭演説をした際、若者の集団から「(働かないと)俺たちが食っていけないんだ」と反論され、返す言葉に詰まった経験があると言います。
こうした日本の現状の背景に最低賃金の低さがあると考えた末松候補は、最低賃金を引き上げる必要性を訴え、実際に今回の衆選の立憲民主党の政権政策に、時給1500円を目指す政策が取り入れられたことを紹介しました。(立憲民主党 政権政策2021「1億総中流社会」の復活:https://change2021.cdp-japan.jp/seisaku/02/)
■福山哲郎幹事長
先日ラジオに出演した福山幹事長は、その時にラジオのキャスターから「いつも怒っている野党第一党の幹事長、福山哲郎さんです」と紹介されたエピソードを紹介しました。地元・京都でも「福ちゃん、最近はよう怒ってんなぁ」「お前、そんな奴やないのになぁ」とよく言われると言います。
しかし、自身にメディアのマイクやカメラが向けられるのは「たいてい自民党や政府が何かをやらかした時」。自民党政権下にあったこの9年間、政治と金の問題、森友学園問題、加計学園問題、日本学術会議の任命拒否問題など、さまざまな問題が浮上するたびに厳しい顔で取材に応じることになるため、いつも怒っているように見えるのだと説明しました。
数々の問題の真相を究明しようとしている側に「批判ばかり」との批判がおこなわれていることについて、福山幹事長が「やらかすほうが悪いのか、怒っているほうが悪いのか。やらかすほうが悪いに決まってますよね」と問いかけると、集まった有権者らからは賛同の声が上がりました。
福山幹事長は、1億5千万円もの大規模買収事件で前法務大臣が逮捕されたことに触れ、「もういい加減みなさんに怒っていただいて、こんな政治はやめよう。やれ忖度だ、やれ改ざんだ、やれ国会で嘘をついた。ほんとうにうっとうしい政治じゃないですか」と述べ、「うっとうしい政治からまっとうな政治に変える戦い。末松さんを勝たせていただけませんでしょうか」と呼びかけました。