代表選挙に立候補している4人の候補者は23日、福岡市での街頭演説、討論会の後、記者会見をおこないました。質疑に先立ち、討論会の受けとめ等について各候補者から発言がありました。

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■逢󠄀坂誠二候補

 今日福岡でいろいろなやり取りをさせていただくなかで、わが党が党勢を回復していく1つのポイントは若者だということを改めて強く感じている。若者にどうやってわれわれの存在、頼られる存在であるかということを明確にしていくことが非常に大事だと思う。そのためには、地方組織、自治体議員との連携が何よりも大事なことだと思っているので、自治体議員との連携を強めていくことも今後の課題だと思っている。
 私が今回、代表選に立起した大きな理由の1つは、党内のガバナンスを高めること。民主党政権の時もそうだったが、党内のさまざまな部署、組織、党職員も含めて、これらの力が一体となった時に総合力としてなかなか発揮しづらい雰囲気にあった。これを何とかしたい。もう1つの思いは、たぶん4人とも同じだと思うが、政策の幅を広げてさまざまな、多様な価値感を持っている方がこの党に集っていけるようにする具体的な取り組みを進めていきたい。

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■小川淳也候補

 北海道に行った時も思ったが、今回九州でも、ご参加された党員・協力党員、パートナーズの皆さまを含めて層の厚さを感じた。党再生に向けた危機感、熱意を共有していただいているのだなと改めて感じた。特にジェンダーの問題と若い人たちがどうすれば振り向いてくれるのか、どういう努力を重ねるべきなのか――という点が議題になったことが特に有意義で、今後の党運営に活かしていきたいと思った。

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■泉健太候補

 今日、福岡で演説をさせていただいて、熱気を感じた。多くの皆さまが立憲民主党の再生を願っているということを実感した。地方とジェンダー、若者というキーワードがこれからの立憲民主党に極めて重要だと私も認識した。やはり地域組織を強化する。今オンラインで意見交換しているが、自治体議員さんはそういう場に飢えているというか、もっと国会議員とも議論したいし、自治体議員同士も議論したいという希望がある。そういう場を増やしていくことが大事だと思っており、新しい体制ができれば、さまざまな国で動いている政策について全国の自治体議員がともに学べる場づくりをやっていきたい。地域ブロックごとの議員の交流も増やしていきたい。
若い世代とは社会課題に一緒に行動する場面を数多く作っていきたい。たとえば選挙前に四国に応援に行った時に、海のゴミを回収するNPO団体があったが、そういうところに立憲民主党の仲間を誘って全国で活動する。自分たちが世の中を少しずつでも良くしているということを実感してもらいながら、そこから気候変動や環境問題、ゴミ問題、いろいろな物を一緒に考えていただくこともやっていきたい。ジェンダーについては、もちろん何が先で何が後かといろいろなご意見があるかもしれないが、私は自分が創る新しい執行部は半数を女性にすることを明確にしているので、その新しい執行部の姿を国民の皆さまに見ていただいて、そこの議論から導き出されるものを皆さまにご覧いただきたい。そこから更にジェンダー政策はわが党でさらに進んでいくと思っている

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■西村ちなみ候補

 2回目の地方での演説会、討論会ということで大変充実したやり取りだった。福岡県内では総選挙の結果は悲喜こもごもだったが、九州全体で見ても立憲民主党の総支部長が不在となっている総支部が大変多いという現状は本当に厳しいものだと思っている。今後、日本全体で活動を進めていく上で、総支部がいない地域、あるいは国会議員がいない県連に対してもしっかりと支援をおこなっていく。そこで活動している自治体議員の皆さんからも、党運営にも参加していただけるようなルートを作っていきたい。政策面、運動面いろいろあると思っているし、今現実問題、こうしますとは言えないが、そうしたルートを作ることで、生活に一番近い政治を実行しているのは自治体議員の皆さんなので、そうした皆さんの声を伺いながら国会での政策立案に活かしていく。そして時には国会で議論していることを自治体議員の皆さんにも知っていただきたいので、双方向でのやり取りができるようにしていく。
 私は立憲民主党として、本当の意味で皆さんからもう一度期待を集めていただけるように、皆さんが参加できるような政党、この立憲民主党という器を使って皆さんからの意見を吸い上げて、それを実行していくボトムアップの政治を再起動させていただきたい。そのために私は、この党のリーダーとなるべく代表選挙を戦わせていただいているところ、今日は多くの方から励ましを頂き、大変心強く思った。そして責任の重さも強く感じた。

 続いて記者団との質疑応答に移り、民主党時代から同じような政策を訴えているのに議席を減らしていることを念頭に、党を刷新するためにどのような新しい方向性を示すかと問われると、小川候補は「党運営に関しては、たとえばネクストキャビネットとか女性、若手の登用は共通すると思う。私としては特出しで対話の姿勢。香川1区での選挙戦もそうだし、今も出られる時は毎日有楽町の街頭に出て、徹底して対話を求めている。そこから熱を生んで、そこから政策を生み出したいという思いからだ。それは私自身のセールスポイントというか、本質として努力をかさねていきたい」と話しました。
 泉候補は「民主党当時から政策を訴えて来ているけれども結果が出ていないことを受け止めなければいけない今回の代表選挙だと思っている。訴えいてることはそう間違ってはいなく、正しい。しかし、国民の皆さまへの伝え方も、情報発信の仕方、予算委員会での質問の仕方、野党ヒアリングのあり方は、私たちが政権与党を鋭く攻撃できたということに満足するのではなく、国民にどう伝わっているかということをよく客観視していく必要がある」と話しました。
 西村候補は「小選挙区制という選挙制度が党の一極集中体制という体質的なものを生み出しているのではないかと考えている。党運営も原点に立ち帰って、規約、綱領に沿ってガバナンスをきちんと見直すこと、仲間を大切にして党運営をおこなっていくことをやっていきたい」と話しました。
 逢󠄀坂候補は「どぶ板とガバナンス。どぶ板を徹底させないとこの党は強くならない。国民に信頼されない。地域の課題、どんな小さな課題でもいいから、具体的なものをこうやって解決した、着手しているのだということ。わが党はそれぞれの組織がみんな頑張っているが、総合力が発揮できない状況になっている私は見ているので、それらを中心とするガバナンスだ」と話しました。