小川淳也幹事長は6月24日、国会内で会見を開き(1)通常国会閉会について(2)都議選結果の受け止め(3)常任幹事会での協議事項――等についての発言がありました。

 (1)通常国会閉会について、「参院の先生方にご奮闘をいただいたが、残念ながらガソリン暫定税率の引き下げに至らなかった。あらためて、参議院の構成を国民の皆さんに問いたいと思う」と述べました。

 (2)都議選の結果については、「浮かれるつもりはないが、推薦候補も含めて一定議席の増という結果。場合によっては都政で第2会派という重責を担うことをしっかり自覚して取り組みたい」と話しました。

 (3)常任幹事会での協議事項について、「来たる参院選に向けた比例候補の公認内定者の追加が行われた」と報告しました。


大串博志代表代行・小川淳也幹事長記者会見

2025年6月24日(火)16時30分~17時15分
発行/立憲民主党役員室

★会見の模様を以下のURLで配信しています。
https://youtu.be/vQDCqEYg1pY


■冒頭発言(小川幹事長)

■質疑(小川幹事長)

■冒頭発言(大串代表代行)

■質疑(大串代表代行)


■冒頭発言(小川幹事長)

【司会(中谷幹事長特別補佐)】
 それでは、定刻でございますので、本日の小川幹事長定例記者会見を始めさせていただきます。まず冒頭、幹事長よりご発言いただきます。

○通常国会閉会を受けて

【小川幹事長】
 お疲れさまです。
 まず、今期の通常国会、大変お世話になりました。特に、土曜日の国会ということで、参議院の諸先生方のご奮闘をいただきましたが、残念ながらガソリン税の引下げに至らず、改めて参議院の構成を国民に問いたいと思っております。

○東京都議選の結果について

【小川幹事長】
 日曜日は都議選でございました。浮かれるつもりは毛頭ございませんが、一定議席増、推薦候補も含めて、さらに、場合によっては第2会派。都政における一層の重責を背負うということで、よく自覚をして取り組みたいと思っております。

○第130回常任幹事会を開催

【小川幹事長】
 常任幹事会でございますが、長妻代表代行からは都議選のお礼、辻元代表代行からは今後の参議院選に向けた広報対策等のお話がございました。
 国会対応については、衆参それぞれの国対委員長から、ただいまの件を含めて様々なご報告があったところでございます。
 政調会長からも一連、議員立法や、この国会の成果を振り返って、既に公に国対委員長も申し上げておりますが、(内閣提出法案等に)賛成した割合は90%、修正に至った割合が20%ということで、国会が様変わりした様子がこうした数字にも表れておろうかと思います。
 組織からは、自治体議員ネットワーク・女性議員ネットワークの合同研修会の開催の報告がございました。8月の7日です。1泊2日で全国の議員団の研修会を行います。
 協議事項でございますが、参議院選挙における特に比例候補者の追加公認がなされました。
詳細は大串代表代行から、この後、個別候補者の諸事情等も含めて説明をし、様々応答させていただきたいと思っております。特に蓮舫予定候補の公認については、様々ご議論いただいた上で、本日の常任幹事会で公認内定をさせていただいたところでございます。


■質疑(小川幹事長)

【司会(幹事長特別補佐)】
 それでは質疑応答に入らせていただきたいと思いますので、質問のある方は挙手にてよろしくお願い申し上げます。いかがでしょうか。

○参院通常選挙に向けた取組について(1)

【NHK】
 先ほど参議院選挙の総合選対本部が開かれたと思うが、その中で、出席した幹部からどのような意見が出されていたかと、幹事長からその中でどのような発言をされたのか。

【小川幹事長】
 私からの発言はありません。
 出席者からは、特に広報体制の強化、遊説計画の早期策定・確定等の指摘があり、鋭意選対において取り組むというやり取りが行われました。

【NHK】
 冒頭発言があった蓮舫さんの公認をめぐる話だが、常任幹事会では全会一致で蓮舫さんを含めた候補者は公認ということでよろしいか。

【小川幹事長】
 特に採決という形は取っておりませんので、受け止めとしては、もちろん慎重な意見や留意すべき指摘事項等は多々ございましたが、最終的には全会一致で承認されたという認識です。

【NHK】
 差し支えなければ、その慎重な意見というのは、どういう意見があったのか。

【小川幹事長】
 選挙戦全体に与える影響や、都知事選以降の様々な経過、今後の丁寧な対応を含めて、様々党勢・選挙対策に、いい影響が出るのはいいわけですが、仮に心配される影響があるとすれば全力で補っていく必要があるというような角度から、複数意見の表明がありました。

【NHK】
 参議院選挙に関連して。先週、野田代表と共産党の田村委員長との間で会談を行った際に、田村さんのほうからは、与党の過半数割れを目指して立憲と共産党との間で選挙協力を行うと、共闘の意思を確認したと発言をされている。立憲民主党としては選挙協力をどのような形で進めていくことを確認されているのかと、1人区の一本化に向けて調整していくという認識でいいのかどうか、改めてお考えを伺いたい。

【小川幹事長】
 少し、この間の経緯に鑑みれば、選挙協力とか共闘とかいう言葉が独り歩きすることは少し注意したいと思っております。
 ただ、どうあれ、支持団体の意向も含めて、選挙区調整の必要性については一定程度認めていただいているこの間の経緯がございますので、特に1人区は一本化が望ましいという大原則にのっとって、これから可能な範囲で1人区は一本化に向けて両党が自主的に作業するということはあり得ることだという認識です。

○中東情勢について(1)

【東京新聞】
 別件で、イランがホルムズ海峡の封鎖に踏み切る可能性が依然出ている件でお尋ねしたい。原油価格の更なる高騰も取り沙汰されているが、暮らしや産業への影響をどうご覧になっているかと、参院選に向けて、この件に関してどのように国民の不安や関心に応えていかれるか。

【小川幹事長】
 一定停戦という話も出ているようですから、極めて慎重に国際情勢を見守りたいと思っており、また、日本外交としてできることはないのかという観点から、野党第1党としても協力すべきは協力する、厳しく検証すべきは検証するという、基本的姿勢・立場で向かい合いたいと思っております。
 なお、原油価格等を含めた、これは事態が悪化すればですが、経済や産業、そして最終的に夏場のエネルギー供給まで含めて、国民生活に与える影響は展開によっては甚大であるという認識でおり、極めて憂慮しているところです。だからこそ、早期の対話による完全な和平、停戦合意を望み、これに協力したいという立場でございます。
 なお、一部に、武力衝突を前提にした、極めて先回りした議論、あおるような議論をする方がいらっしゃるようですが、そこは私ども極めて慎重でございまして、直ちにこれが日本を巻き込んだ武力事態に発展するようなことについては極めて憂慮しており、慎重な立場です。

【東京新聞】
 確認だが、今おっしゃったのは、日本の存立に関わる事態、つまり存立危機事態の認定については慎重に検討すべきだというご見解ということか。

【小川幹事長】
 かねて、特に安倍政権の頃、ホルムズ海峡の封鎖ということはよく象徴的に議論されていたと記憶しています。今般、事態が最悪の展開をたどればですが、そうしたことが議論の俎上に上がらないとも限らないぐらい、この危機は深刻であるという認識ではおります。
 だからといって、日本が実力行使に踏み切ることにつながるような、そうした議論については極めて慎重・抑制的な立場であるということは改めて強調しておきたいと思います。

○参院通常選挙に向けた取組について(2)

【産経新聞】
 蓮舫さんの擁立に関連して伺いたい。先ほどの質問の中で、常幹の中で心配される影響があれば全力で補っていけるようにというような発言があったとのことだが、この心配される影響というのは、蓮舫さんの擁立をめぐっては連合の組織内議員が当選圏内からはじき出されるのではないかという懸念もあるが、そのようなことを念頭に置いた発言だったのか。

【小川幹事長】
 ここはちょっとプライドを持ってお答えしたいと思うのですが、支持団体が擁立をしている各産別の候補を含めて、これは名前を書いていただく非拘束式の選挙方式になりますから、誰が何位に来るかということは極めて選挙戦術上は重要です。各支持団体にとってはですね。しかし、そのことを云々する議論は一切なく、例えば誰がはじかれるじゃないかとか、どこの団体がはじかれるじゃないかとかいうことを憂慮した声は一切なかったことは、ちょっとプライドを持ってお答えしておきたい。つまり、自身の利害を背にこの議論をした人はいなかったということは、ちょっと改めて強調しておきたいと思います。
 それというよりは、いろいろな経緯の中で、当然あれだけの知名度、圧倒的な存在感からすれば党にとってプラスだという声があるのも当然で、しかし、都知事選以降の様々な経緯を踏まえれば場合によっては批判を受けるのではないかという声があることも当然で、私が申し上げた心配する声というのは、主に後者の立場に立った慎重意見をおっしゃる方はいらしたということのご報告でありました。

○AIを活用した大規模熟議システム構築の進捗について

【産経新聞】
 別件で、AIと政治の関わり方について伺いたい。立憲民主党としては4月の常任幹事会で「りっけんAI井戸端会議」の運用開始が了承されたが、現時点でこの「井戸端会議」の進捗や活用状況について伺いたい。また、近く行われる参院選においてAIをどのように活動に生かしていきたいとお考えか。

【小川幹事長】
 大変申し訳ないことに、党の関連エンジニアの皆さんといろいろと協議をしてきていたのですが、残念ながら参議院選挙前に稼働できるという状況になく、なお具体的な設計を進めている段階です。
 それから、「井戸端会議」という名称は4月時点のものでございましたが、現状、あくまで仮称ですが、「りっけん対話アリーナ」という仮称の下に最終的な詰めの作業をしているところです。
 残念ながら参議院選挙に間に合わないとすれば、参議院選挙後、平時において改めて党の政策立案能力を高め、そして、より多くの意見集約、世論の様々な声や関心に寄り添うという形でその機能を高めるという、平時における取組にやや力点を移したいという考えでおります。
 現状、AIを用いては、偽情報や誤情報、誹謗中傷対策の一環として、様々な知見を有する企業と契約をし、監視を行っていくと。その誤情報や誹謗中傷が必要以上に広まらないように、そうした監視を行っていくという対策を進めているところです。これは稼働しているという状況です。

○参院通常選挙に向けた取組について(3)

【産経新聞】
 最後に、また別件だが、記者会見の後ろにあるバックパネルについて、従来の市松模様のものからキャッチコピーをあしらったものに変更されたが、このデザインのこだわりや広報上の戦略などがあれば伺いたい。

【小川幹事長】
 選挙モードに入ったということでご理解をいただきたいと思います。今般の参院選は、「物価高から、あなたを守り抜く」ということで、スローガンを物価高対策に焦点を当てて取り組むという、その姿勢の表れというふうにご理解をいただきたいと思います。辻元広報本部長の発案だと聞いております。

【読売新聞】
 蓮舫さんの擁立の件で伺いたい。先ほどから慎重意見というか、何かネガティブな方向での質問がされているが、幹事長としては蓮舫さんの擁立によってどういうプラスの効果があるというか、期待されていることを伺いたい。

【小川幹事長】
 重ねてになりますが、あれだけの知名度と、それから、実績。今回都議選においても相当東奔西走していただきました。一定の成果につながったという認識でおります。そのプレゼンスを党勢浮揚の一助としていただくべく、党としても支援をしたいと思っていますし、蓮舫さんの能力・資質をいかんなく、全国比例候補として、それこそ北は北海道から沖縄まで走り回っていただき、果敢な貢献を期待しているところです。
 なお、心配する声というのは、この間のいきさつ等も含めてでありますが、その点については蓮舫さんご自身がこれからおそらく、より成熟した、よりある種の寛容さ、よりある種の懐の深さをまとった蓮舫さんとして、この間のいろいろな経過を踏まえて、一枚も二枚も、更に一皮二皮むけて、より成熟した蓮舫さんというふうになっていかれることと思いますが、その過程もまた党として、私としても全面的に連携・協力し、支援をしていきたい。
 この二重の意味合いで、党にいい貢献をいただけるよう、全力を尽くしたいと思っています。

【日本テレビ】
 参院選の日程について2点伺いたい。政府はきょう、参議院選挙について、3日公示・20日投開票の日程で閣議決定した。投開票日を3連休の中日である20日にしたことについて受け止めを伺いたい。もう一点は、SNS上では、なぜ連休中日なのかという意見や、投票率を下げて与党にとって組織票が有利に働きやすい3連休のど真ん中にしたなどという批判の声も上がっているが、このようなSNSでの声について野党としてはどうお考えになるか伺いたい。

【小川幹事長】
 よもや、そのようなよこしまな動機がないことを期待したいと思います。
 3連休の中日ですので、外出・行楽・帰省等を含めてお出かけになる方々がもしかしたら多いかもしれませんが、最近は期日前投票も随分柔軟に、盛んになっておりますので、そうした早め早めの投票呼びかけも含め、党としては、投票率の上昇、そして、我が党の党勢拡大に全力を挙げたいと思っています。

○東京都議選について(1)

【日本経済新聞】
 都議選について伺いたい。自民党は不記載問題で非公認としていた候補者3人を追加公認した。この自民党の対応について、幹事長のお考えをお願いしたい。

【小川幹事長】
 この舌の根も乾かぬうちの追加公認というのは、一体何のための非公認だったのかと。全くもって非公認の偽装ではないかというぐらい、強い憤りを持っております。全くもって反省しているのかと。
 今回はおそらく参議院選挙の候補者も、どうでしょう、ちょっと改めてカウントしなければいけませんが、相当数が、政倫審に出席したとはいえ裏金に手を染めた議員、現職・候補者であるはずですから、今もってなお、これはなかったことにできない。今回の都議選の甘い対応を見てなお、参議院選挙においても改めて有権者に思い起こしていただかなければならないということを自覚しております。

○東京都知事選について

【フリーランス】
 3年後には都知事選がある。一度経験をした蓮舫さんはとてもいいと。3年後には、小池さんも今72で来月15日には73歳になるので次は出ないと思うが。立憲民主党は都知事選について全部準備が足りなくて、ずっと負けている。だから、3年後まで蓮舫さんが地べたをはいずり回るのが一番いいが、これについてはどう思うか。

【小川幹事長】
 都知事選は都度都度全力で取り組んでおりますし、今般も3年後に向けて、できるだけ速やかに、そして、充実した態勢でということを改めて思っているところです。
 蓮舫さんご自身がどうかという、それは一つのお考えだと思いますが、ご本人の意向と党の意向との様々なすり合わせの中で方向感が定まってまいりますので、今回は国政候補、参議院候補、全国比例候補ということで公認するということでご理解をいただけるように、対有権者との間で私どもは全力を尽くしたいと思っています。

○中東情勢について(2)

【共同通信】
 先ほど小川幹事長は武力行使を前提にした先回りした議論については慎重であるべきだとお考えを述べたが、これは麻生太郎自民党最高顧問が北海道苫小牧市で講演した際に、日本の存立危機事態になったらどうするのかを真剣に考えなければいけない、国難とも言える状況が起きつつあるという発言を念頭にしたご発言という理解でよろしいか。

【小川幹事長】
 それも一つです。
 それから、小野寺政調会長も、ホルムズ海峡が封鎖されれば日本も無関係ではないと。無関係ではないのですが、その背後にどのような意図があるのか、私どもとしては慎重に、いぶかしい思いで拝見しているところです。
 そうしたもろもろの、あの方々は台湾有事もあおる傾向にございまして、私どもは決してそうあるべきではないという立場から申し上げたことです。

【ブルームバーグ】
 関連して。防衛費の対GDP比について、3.5%を米国が日本に求めたという報道があったり、かねてから米国政権は5%をアジアの同盟国に求めるというような主張をしている。これについて日本政府は金額ありきではなく中身だという話だが、こういった防衛費の水準に関して、今の27年2%目標から、今後その先を見据えたときに、どういったお考えを持っているか伺いたい。

【小川幹事長】
 「金額ありきではなく、中身だ」と。私どもも前提として、必要な防衛装備は極めて着実にという立場です。基本的にはですね。「金額ありきではなく、中身だ」というのはまさに私どもの立場で、彼らは一時、岸田政権のときに、私どもの立場から見れば金額ありきだったのではないですかと。1%をいきなり2%と、金額ありきの議論をしたのではないですかという疑念の目を持っていますので、政府がそういうことをおっしゃったとしても、今度は3.5%とか5%とかいう数字が独り歩きするのではないかということをむしろ懸念していますので、ここはしっかり対峙して、必要な防衛装備は必要、しかし、あくまで金額ありきではなく極めて抑制的に慎重に実務的に積み上げるべきものだということははっきりさせていきたいと思っています。
 加えて、今ほど対話の必要性に焦点が当たるべき時代はないのではないですか。お互いに防衛装備をどれだけ拡充しようが、それで平和を結果として保てていないわけですから、今ほど対話の重要性を改めて見詰め直す(ことが)国際社会に求められているときはないということもあわせて主張していきたいと思います。

【ブルームバーグ】
 関連して。米国のイランに対する攻撃について、結果、今は停戦ということになっているが、この米国による攻撃に関して日本政府は明確な立場は示していないものの、事態の早期沈静化を求めつつ、イランの核兵器保有を阻む決意を示したものという評価をしている。こちらの米国による攻撃についてはどのような評価をされているか。

【小川幹事長】
 個別具体の攻撃に私もちょっと立場上言及するのは非常に難しいのですが、あくまで一般論・原則論にとどめたいと思いますが、極めてこうした実力行使は抑制的であるべきだと。事態をエスカレートさせてきた歴史以外見たことがありません、この手の実力行使で。極めて抑制的であるべきだというのが基本であり、一般的な原則であるべきだという考えです。

○参院通常選挙に向けた取組について(4)

【時事通信】
 参院選について幾つか伺いたいが、まず、きょうの公認で、これで全部か。この後、増える予定はあるか。

【小川幹事長】
 この後、大串代表代行に詳しくあれしてください。基本これでラインナップがそろうという認識です。

【時事通信】
 これも大串さんにお尋ねすべきことかもしれないが、蓮舫さんの、これまでの経緯というのもあったが、公認に至った経緯をご紹介いただきたい。国政に戻るのは違うという話もあったが。

【小川幹事長】
 詳しくは最前線に立たれている大串代表代行にと思います。
 この半年余りですか、様々な協議なり調整が特に水面下で行われ、積極論もあれば慎重論もあるという中で、たまたま常任幹事会を含めて役員会を含めて表で議論されたのはこのタイミングということでありますが、この半年余り相当様々な調整とコミュニケーションに、これはご本人も含めて、努めてきたということです。

【時事通信】
 失礼ついでにもう一点だけ。蓮舫さんの党籍は、戻ってこられたのか。一回党を抜けられたと思うが。

【小川幹事長】
 これはちょっと確認します。
 今、もう党員だそうです。

○東京都議選について(2)

【フリーランス】
 大田区選挙区において森愛さんを推薦した。彼女は裏金が1000万円近いが、まともに説明していない。それは東京新聞さんもきちんと書いているが。しかも、会計責任者が旦那だ。こんなものは成り立たない。連合東京は推薦を断ったが、何で立憲民主党は推薦したのか、はっきり言ってこんな泥棒議員を。

【小川幹事長】
 常にそうした疑問やお叱りには本当に誠意を持って答えなければいけないと思っておりますし、そうしたご指摘をいただくまでもなく整えるべきことだと思います。
 ちょっと具体的な都連の対応について、手塚幹事長がおられますので。

【手塚幹事長代行(東京都連幹事長)】
 堀田さんは裏金という言い方をしましたが、この間の、いわゆるパーティーを行って、そのパーティー券の売れたものを記載せずにご自身で裏金化していたということとは、森さんの件は明らかに違う状況でしたので、東京都連としては、森さんから推薦申請があり、同時に、やり取りをしました。今回の件でどうされますかとやり取りをしましたが、引き続き推薦候補者として戦いたいということでありましたので、総合的判断で、あえて我々としては推薦を取り消すというようなことをしなかったということになりました。

【フリーランス】
 国政において10万円の不記載の人も一様に、東京新聞などの非難で泥棒議員・裏金議員と言われている。森さんの場合は決算の責任者が旦那さんで、これはそんなことできませんよ。それなのに、何で推薦したのか。

【手塚幹事長代行(東京都連幹事長)】
 今お話ししたとおりです。

○参院通常選挙に向けた取組について(5)

【NHK】
 参院選に関連して。立憲民主党としては与党の過半数割れを目指して選挙戦に臨んでいくというお考えだと思うが、都議選で議席を増やしたこともあり、改めて参院選に臨むに当たって幹事長としての意気込みを最後に伺いたい。

【小川幹事長】
 この参院選は事実上の政権選択選挙であるということに尽きると思います。野党で改選過半数を目指し、そして、願わくは全体過半数をいただければ、この間、半年余りの国会を通して、できたことも様々ありますが、最終盤のガソリン税の減税や食料品の消費税率ゼロなどなど、企業献金の見直しもそうかもしれない、(選択的)夫婦別姓もそうかもしれない、なかなか具体的な成果・果実に至れなかったことも多々ありましたから、それらを実現・実行するための政権選択選挙がこの参議院選挙であると。その思いで全力投入したいと思っています。

【司会(幹事長特別補佐)】
 ありがとうございます。それでは、時間もそろそろ30分経過いたしましたので、この辺りで小川幹事長の記者会見は終了させていただきます。


■冒頭発言(大串代表代行)

【司会(幹事長特別補佐)】
 続きまして、大串博志代表代行・選挙対策委員長よりご報告をさせていただきたいと思います。よろしくお願い申し上げます。

○参院通常選挙に向けた取組について

【大串代表代行】
 お疲れさまです。
 私のほうからは、先ほどの常任幹事会で決まった選挙関連に関することですが、もう今だいぶ話がありましたが、比例候補者の追加公認についてということで決めさせていただきました。計9名決めさせていただきまして、これをもちまして我が党の擁立作業は完了です。女性候補比率が選挙区においては41.38%、比例区においては36.36%ということです。
 加えて、きょう決定したこととして、比例名簿の記載順番に関しては、これまでの私達党の取組と同じく五十音順としたいということで、きょう決定したところであります。


■質疑(大串代表代行)

【司会(幹事長特別補佐)】
 こちらも質疑応答に入らせていただきたいと思います。どうぞ。

○参院通常選挙に向けた取組について

【NHK】
 先ほどの質問と少し関連するが、本日参院選の総合選対本部の会合があり、改めて大串選対委員長のほうからも伺いたいが、どういった意見が交わされ、どういった結論に至ったのかお願いしたい。

【大串代表代行】
 こちらから立候補・擁立状況や広報の体制、さらには、これから遊説をどう組んでいくかといったことに関する戦略をご説明申し上げ、それに対する意見としては、もう時間もないので遊説に関する設定に関してはできるだけ急いでやってほしいとか、そういった意見がありました。総じて、急いで頑張ってやっていこうと、こういう意見でした。

【NHK】
 確認だが、党としては与党の改選議席の過半数割れに追い込むということだが、本日もそういったことを確認されたと。

【大串代表代行】
 そうですね。与党の改選過半数割れを果たし、より大きな目標として参議院全体での過半数割れを視野に入れていきたいということで、頑張っていこうということです。

【NHK】
 少し細かいが、この与党の改選議席の過半数割れというのは、欠員補充も含めた125議席のことなのか、それとも、それを含めず純粋に改選の124議席のことなのか。

【大串代表代行】
 欠員補充のことも考えた上で、でき上がりの姿として過半数割れさせるということにしていかないといけないですよね。

【NHK】
 この与党の改選議席の過半数割れという表現は、言い換えると、野党で改選議席の過半数を確保すると。

【大串代表代行】
 そうです。過半数を確保するということですね。

【共同通信】
 今の目標の関係で一点、念のための確認だが、最近野田代表は、先日の不信任見送りの記者会見でも改選議席ということに触れずに、参院においても少数与党に追い込むとか過半数割れに追い込むと。代表代行は以前からより高い目標ということはおっしゃっているが、決してこれは目標を上方修正したわけではなく、大きな目標として捉えているという理解でよろしいか。

【大串代表代行】
 そういうことです。整合的に言うと、そういうことだということですね。

【共同通信】
 もう一点。参院選に向けて、先日も都議選があったが、得票の上積みに向けて、今考えている選挙に向けた課題というのはどういうところがあるか教えていただきたい。

【大串代表代行】
 都議会選挙と参議院選挙はスケールも異なります。党全体でどう効果的に取り組んでいけるかということが課題ではないかと思います。
 特に私達としては、1人区を中心に与党に対して結果を出していくということが参議院においては全体を左右することになると思いますので、1人区は特に力を入れていかなければならない。
 あわせて、複数人区も非常に重要です。
 さらに言うと、比例区においても比例の得票率を積み増していかなければならないというところがありまして、私達はこのSNS戦略等々において、そこでバズるという戦略は取っていないので、特にSNS戦略においては、私達が非常に幅広い政策を持っている中で、それぞれのセグメントごとにターゲットを絞った広告・メッセージを届けていくことによって全体の比例の得票率を高めていくということが今回比例においては非常に大切だと思います。
 もう一つ、物価高対策ということが一番の大きな課題です。我が党においては、この物価高対策に関して、もっともっとメッセージを発信し、有権者の皆さんの関心を取り込んでいく余地があると見ています。この点が非常に鍵で、そういった意味で、キーメッセージも「物価高から、あなたを守り抜く」ということにしましたし、選挙公約のあつらえも物価高対策を一番最初にメインに置いた形にしています。こういった物価高にかなりフォーカスを置いた形での戦いをしていって、物価高という問題に関して関心の強い全世代、性別問わずの関心層の皆さんにしっかりリーチしていくのが大事だと思っています。

【共同通信】
 あと一点、非常に細かい点だが、先ほど比例候補9名の公認ということで資料をいただいたが、資料がいつもだと公認内定となっているが、きょうは公認についてとある。これはもう時期的な問題ということか。

【大串代表代行】
 切り替えなければならないからです。そうです。

【共同通信】
 先ほど幹事長は公認内定とおっしゃっていたと思うが、公認したということか。

【大串代表代行】
 公認です。
 公認内定、実は、これまでちょっと気づいていらっしゃらなかったかな、少し前に全ての方々を公認に切り替えたのはお気づきにならなかったかな。その決定はしているんですよ。これまでの公認内定として挙げた方々を公認に切り替えるという決定は前回か前々回の常任幹事会で行っています。
 その後、上がってくる人に関しては、全て公認だということでやっています。

【朝日新聞】
 参院選の勝敗ラインで、これまでの質問ともかぶるが、立憲として単独で具体的な数値を示すということは、きょう候補者がそろったが、ないということでよろしいか。

【大串代表代行】
 しておりません。

【朝日新聞】
 今回、野党全体での目標を掲げているが、立憲単体で掲げない理由を、もしあればお願いしたい。

【大串代表代行】
 今回、自民党・与党に対して、これだけ物価高に対して大きな批判の声があり、まさに政権交代を含めた望みが有権者の皆さんにある中で、やはり野党全体で成果を出していくことが非常に大切だと思っています。そういった意味で私達は繰り返し、与党を少数に追い込んでいくという大きな大義に向けて各野党の皆さんと連携して力を合わせていきたいということを繰り返して申し上げているように、野党全体で与党を過半数割れに追い込んでいくということが非常に大切だと思っているからです。

【朝日新聞】
 蓮舫さんの関係でお聞きしたい。報道ベースでは春先からずっと擁立の方向と出ていた。このタイミングで蓮舫さんの擁立を決めたという、タイミングについてのご説明があればお願いしたい。

【大串代表代行】
 ご本人からの意向の確認もしながら、様々党内・関係団体との調整を経た上できょうになったと。そういうことです。

【朝日新聞】
 先ほど来、幹事長の記者会見でも質問が出ていたが、蓮舫さんは去年の都知事選の後には、国政に戻ることは考えていないということを何度もおっしゃっていた。この1年たっていない中で国政で擁立するという経緯について、可能な範囲でお願いしたい。

【大串代表代行】
 国政に戻ることはないというのを何度も言っていたかどうかは、ご確認をいただけたらと思います。
 都知事選が終わった後、しばらく間を置いた後、私も様々な話を蓮舫さんとする中で、国政の中に戻って今の中で力を発揮していきたいという思いを持たれるようになったと私自身は受け取っています。去年の秋深まる頃だったと思います。その中で話が起こっていった中で、様々な調整を行ってきょうに至ったと。そういうことです。

【朝日新聞】
 それは党側から出馬を持ちかけたのか、蓮舫さんの側から出たいと言ってきたのか。

【大串代表代行】
 これは双方、人間関係のある中ですから、そういう中での話です。

【毎日新聞】
 先ほど立憲単独での獲得議席数は設定しないというお話があったが、かねて代表は比例代表の数がそろったところで比例の数については話をするという答え方をされていたかと思うが、比例代表の獲得目標も設定はされないのか。

【大串代表代行】
 比例も合わせて、与党の改選過半数割れをまず目標にしていくということです。

【毎日新聞】
 もう一点。先ほども野党全体で成果を出していくのが重要という話があった。一方で、この選挙戦が始まる前の時点で、政権交代を掲げている中で、立憲でというところが設定されていないところを弱腰・弱気と取る方もいると思うが、こういった声に対してはどのように答えるか。

【大串代表代行】
 与党に対する、「物価高対策が無策ではないか」と、これだけ強い声がある中での参議院選になっていくわけです。与党をとにかく少数に追い込んでいくというのは至上命題だと私は思います。そういった意味で、各野党の皆さんと連携して力を合わせていくということも繰り返し申し上げておりますので、そういう意味で与党を過半数割れに追い込んでいくというのが適切な目標だと思います。

【フリーランス】
 参議院の選挙区の人というのは出るときに大体会見をする。比例代表の人は会見はしないのか、党としては。

【大串代表代行】
 党としてルールを持っているものではありません。

【フリーランス】
 そうすると、蓮舫さんは会見しないでそのまま選挙に突入するということか。

【大串代表代行】
 会見をすることになると思います。会見というか、外できちんとお話をすることになると思います。

【フリーランス】
 外でというのは何か。始まってからか。

【大串代表代行】
 しかるべきタイミングです。しかるべきタイミングに。

【フリーランス】
 山尾さんの件とは違うが、国民も山尾さん達を入れるかどうかで両院議員総会で誰がどうのこうの言ったかとかいうことがあったわけだが、舟山康江さんははっきりと反対したと言ったが、そのほかに反対した人を挙げてくれと言ったら、舟山さんはそれは挙げられませんと。今回、蓮舫さんを出すということで、反対の意見は常任幹事会の中であったか。

【大串代表代行】
 様々な意見があり、様々私のほうからご説明を申し上げ、最終的には皆さんご理解をいただいて決定をさせていただいたと。こういうことでした。

【産経新聞】
 蓮舫さんの件に関連して。先ほどの小川幹事長への質問とかぶるところがあるが、今回の擁立をめぐっては支援団体である連合のほうから組織内候補が当選圏内からはじき出されるのではないかというような懸念の声もあるが、その点についてはどのようにお考えか。

【大串代表代行】
 明確に、様々な皆さんと話す中で、誰がはじき出されるからとかいう考慮で話をしているわけではないということは、皆さんから聞いておりました。

【産経新聞】
 続いて、参院選について伺いたい。共産党の田村委員長との党首会談で選挙協力について合意したが、参院選の公示日が迫る中で、具体的にどのようにこの選挙協力を進めていきたいとお考えか。

【大串代表代行】
 与党を少しでも減らして過半数割れに追い込んでいくというのが至上命題ですので、各野党の皆さんと誠意ある対話を通じて連携して力を合わせていきたいと、最後まで思います。

【産経新聞】
 最後に、共産党との関係で関連して。今回の都議選では3人区以下で共産党などとすみ分けを行い、立憲民主党としては3人区以下では7人当選するような結果となったが、この共産党との間ですみ分けを行ったことの効果についてはどのように評価しているか。

【大串代表代行】
 手塚さん、すみ分けのことに関しては、言えることはありますか。

【手塚幹事長代行(東京都連幹事長)】
 産経新聞だけいつも「共産党」「共産党」と言いますが、今回のすみ分けは、去年の東京都知事選挙を共に戦った、立憲民主党、日本共産党、生活者ネットワーク、社民党、東京の緑の党、この5党で、1名から3名区までの間は極力候補者を一本化して戦おうと、有権者にとって小池都政に賛成か反対かというようなわかりやすい選択肢をつくろうという意味で取組をさせていただき、全29選挙区だと思いますが、一本化に成功したと。すみ分けをすることができたということです。
 今、七つ取ったと言いますが、成果はあったと思いますし、各党からも新しく決まった議席の中で引き続き連携して小池都政と対峙していこうという確認はさせていただいています。

【大串代表代行】
 それで、国政との絡みで言うと、与党を減らして過半数割れに追い込むという大きな目標のために、各野党の皆さんと連携して力を合わせていきたいということで、頑張っていきたいと思います。

【司会(幹事長特別補佐)】
 そのほか、いかがでございますか。よろしいでしょうか。それでは、本日の選対委員長会見はこちらで終了させていただきます。皆さんご参集いただきましてありがとうございました。

(以上)