泉健太代表記者会見

2021年12月24日(金)10時03分~10時38分
発行/立憲民主党役員室

★会見の模様を以下のURLで配信しています。
https://youtu.be/L6No1KfKmf4


■冒頭発言

■質疑


■冒頭発言

○新ポスター「さあ、力を合わせて。」を発表

【司会(事務局)】
 おはようございます。ことし最後の会見になるのでしょうか。ことし一年も大変お世話になりました。
 きょうは新体制発足して最初につくるポスター、これを公表させていただきました。「さあ、力を合わせて。」ということで、まさにこの代表選を4者で戦ったわけですが、この4者一体となって党を支えて伸ばしていこうと、一体となってこの立憲民主党を成長させていこうという気持ちで新執行体制を組んでおりますので、多くの支持者の皆様にこのポスターを展開していただきたいと。そういう思いを込めて、まずは第1弾、その候補者だった4名の写真でこうしてポスターをつくらせていただきました。よくできたポスターだと思っていますが、多くの支援者の皆様に張っていただきたいと思っております。

【司会(事務局)】
 それではポスターに関して限ってご質問ありましたら受けたいと思いますが、いかがでしょうか。

【毎日新聞・宮原記者】
 今回4人が写ってということで、政党のポスターとしては珍しいかとも思う。今回新代表になられて、みずからの代表としての顔というものを浸透させる手もあったのかと思うが、改めて4人にした理由、その効果とか、見え方はどういうふうになると思われるか伺いたい。

【代表】
 やはり今回の代表選、それぞれの候補者が、それぞれ仲間というか支援者を背負って戦ったと思います。その4陣営がまとまって集まって一つの立憲民主党だという私自身の認識があったので、私のほうから実はこの他の役員の皆さんに今回一緒に4人でつくろうという呼びかけをさせていただいて、こういう形になりました。
 まさにここに書いてあるとおり、「さあ、力を合わせて。」と。これは、相手は、今、非常に大きな議席を持っている自民党ですし、そして我々立憲民主党はまさにここから再生というか伸びていかなければいけないというところですので、このまさに戦った4名が一致結束をしてこれからの党運営に当たっていくと。そして、みんなが輝く、みんなが活躍をする。私自身もずっとこれは自分自身の姿勢として言っていたことですが、もちろん代表としてリーダーシップを発揮していくということとともに、やはり仲間たちも輝く党でありたいという思いを持っていますので、こういう表現方法をさせていただいたということです。

【TBS・中野記者】
 事実確認だが、こちらのポスターは新体制になって初めてのポスターか。

【代表】
 そうですね、はい。

【司会(事務局)】
 ほか、いかがでしょうか。よろしいでしょうか。ありがとうございます。
 それでは代表会見に戻りたいと思います。代表、もう一度冒頭からのご発言をお願いします。

○新型コロナ オミクロン株に対する徹底した対策を要請

【代表】
 まず、オミクロン株です。やはり日々緊張が高まってきていると認識をしています。私の地元・京都でも市中感染、そしてお隣の大阪でも、もちろん沖縄も含めてですが、こういう形での市中感染で、まだ関連性がよくわからない、不明であるということも考えると、まだまだ発見されていないケースで市中感染に至っているものもあるかもしれない。症状が軽微であったり、いろいろなケースもあるのでしょうから、まだまだ実際におられても発見に至っていないケースもあるのではないか。そして、感染力が非常に高い、デルタ株以上だということを言われていますので、注意をする必要があると思っております。
 年末年始、もう既にさまざまな人流のデータで示されていますが、人出がかなり多くなってきていると伺っていますので、その意味で、感染が拡大しやすい状況にあると思います。ですので、政府として最悪の事態を想定するというのは、岸田総理、特に言っていることですから、我々からすれば入国の水際対策は、その最悪の事態を想定すると言っていた岸田政権において10日・6日・3日というのが続けられてきたことは問題であるとこれまでも指摘をし続けてきましたが、そういったことも含めて、本当にその最悪を想定した体制になっているのかというところには疑問を持っているところもありますので、我々としては先日、長妻コロナ本部長の申し入れもさせていただいております。
 また、不安のある全ての方を対象に無料の検査ということも発表いただいたと。これはよいことだと思います。また、スピード感もあると思います。地方創生臨時交付金を活用して、今伺っていると、薬局で買う、あるいは診療所で検査をする、その他、例えば駅前にテントを置いてなんていうことも行うのかどうか、地方自治体、都道府県に委ねられていくということですが、国民に混乱がないように、その対象地域の方々に混乱がないようにということ。例えば一回検査を受ければ3日に一遍、最短でもというか、よほど頻回に受けるといっても3日に一遍ということですが、その辺の情報伝達をしなければ、これなかなか検査を受けたいという人が来たときに「あなたは受けられます」とか「あなたは受けられません」というのは言いにくい状況だと思いますので、その辺の周知徹底、これもしていく必要があるのではないかと思っております。
 とにかく、例えば、政府・与野党連絡協議会、これ2月からとまってしまっているわけですよね。与党は与党で、岸田総理、「聞く力」とおっしゃっているかもしれませんが、総理のもとに届く情報というのはやはりどうしても厳選されてしまうわけです。あの10万円給付にしても、最初は地方自治体も選択できるという情報が総理のもとに上がっていて、実際にはさまざまな要件が課せられて事実上自治体は選択するにしても非常に難しいという状況について総理はおそらくご存じなかった。こういうこともあったと思います。そういった意味では、野党のもとに届く情報の中には、かなり生の、また迅速な情報というものも届きますので、ぜひそういったことも聞いていただきたいと、「聞く力」を持って聞いていただきたいと思いますし、そのためにはやはり定期的に政府・与野党連絡協議会を開くということ。当然、閉会中審査であっても国会を必要なときには開くということ。そういうことなどを含めて、また野党の申し入れを真摯に受けとめるということを含めて本当の「聞く力」を発揮していただきたいと思っています。

○2022年度予算案の閣議決定について

【代表】
 本日の閣議で来年度予算の概算が決定されるということで、総額107兆円と、過去最大規模ということです。
 今の状況を考えれば、一定積極的に財政を展開していくというのは我々の姿勢でもありますので、そこは考え方としては、方向性としてはよいのかと思います。
 しかし、やはりいかに規模が大きくても国民の皆様に届かなければ意味がないと思いますし、規模が大きいからといって何でも無駄が許されるわけではないということでありますので、ああいった現金とクーポンの二本立てみたいな、そういった事務費の無駄がないかどうか。こういうことは当然我々精査をしていかなければいけませんし、また、来年の予算ということで言えば、沖縄の振興予算が大幅に減ってしまうだとか、あるいは防衛費は本当に適切な防衛費と言えるのか。こういうことについては政策立案政党としてよく予算を精査して我々としては論戦に臨んでいきたいと思っております。

○大阪のビル放火事件について

【代表】
 また、前後しますが、大阪のあの放火による多数の死傷者が出たということについて、改めてお見舞いを申し上げます。
 私の地元でも京都アニメーションの事件があり、本当に悲惨な被害が生じてしまった。それを受けて、ガソリンスタンドですとか、また消防法ですとか、さまざま見直しをして今に至っているわけですが、やはりまだまだこういった事件を防げない中でありますので、消防庁、また建築基準や消防法の世界、さまざま、国土交通省も入るかもしれませんが、再発防止に向けて全力を尽くして対策を考えていただきたいと、このこともお伝えさせていただきたいと思います。

○新疆ウイグル等における深刻な人権侵害に対する非難決議案について

【代表】
 自民党の茂木幹事長が、人権問題の国会決議について、他党の手続が済んでいないというふうにおっしゃって、ちょっとどの政党のことをおっしゃっているのかよくわからないのですが、立憲民主党は、ことしの6月10日だったと思いますが、既に政調審議会で新疆ウイグルを含んだ国会決議案については(賛成する)了承をとっておりますので、立憲民主党の手続としては済んでいるということを明確にしておきたいと思っております。

○安定的な皇位継承 有識者会議の報告書について

【代表】
 また、皇位継承については、我が党、コメントを幹事長名で出させていただきました。
 やはりしっかり本質について議論をしていただかなければならないということ。それが先送りされるようであれば、立憲民主党としても党内に委員会を立ち上げて、この議論を進めていくということを報告をさせていただきたいと思っております。


■質疑

○安定的な皇位継承について

【NHK・馬場記者】
 先ほど出た皇位継承について伺いたい。委員会設置の狙いは、安定的な皇位継承について議論するということでよろしいかどうかということと、そういった場合、男系男子以外の例えば女性天皇や女系天皇の是非についても議論されるおつもりなのかどうかということ。そして、結論はいつごろ出されるご予定なのか、参院選前に出されて例えば争点にされたいという思いもあるのかということと、委員会のメンバー、実際の設置の時期などを伺いたい。

【代表】
 ありがとうございます。
 安定的な皇位継承ということについて、我が党として、やはり附帯決議がありますので、これを議論していきたいということであります。
 メンバー等々は、大体、今、固まりつつあるわけですが、まだ正式な発表の段階ではないので、いずれ、もうすぐ発表させていただけるのかなと思っております。
 そして、参議院選挙の争点にするしないというのは、本来的には選挙の争点とするものではないのではないかと思っています。しっかり真摯な議論が重ねられて、しかるべき結論が見出さればよいのであって、あまり対立的に扱われる課題ではないのではないかと思っておりますので、特段そういった意味で時期ですとか、それを参議院選挙とスケジュールを合わせるということを考えてはおりません。

【NHK・馬場記者】
 最初にお伺いした、安定的な皇位継承についての具体的な議論の中身として。

【代表】
 そこは、この委員会の中でテーマ設定というのを今後行っていくということでありますので、現時点で私からは、何についてやります、何についてやりませんということをお伝えする状況にはございません。
 ただ、当然附帯決議が前提になって我々は今回の委員会の設置というものを検討しておりますので、附帯決議に沿って考えていきたいと思っています。

○臨時国会の振り返りについて

【共同通信・友江記者】
 改めての質問になるが、臨時国会の振り返りについてお聞きしたい。この臨時国会では代表が掲げた政策提案型を重視されてきて、例えば10万円給付では現金一括給付を求めるなどしてきた。一方で、先週の会見でも出たが、党内などでは迫力不足というか批判が足りないのではないかという思いを持っていらっしゃる方もいる。そういったことを踏まえて、今国会の反省点と手応え、次の通常国会に向けてどういったことを生かせるかどうかお聞きしたい。

【代表】
 私は、国会閉会の日の両院総会でも全所属議員に、批判を恐れるなということをその場で挨拶の中で触れさせていただきました。
 勘違いしてはいけないのは、「『批判ばかり』とは言わせません」ということを訴えて総選挙を戦った。そして代表選では、そういうイメージを変えていかねばならない、脱却せねばならないと泉健太が訴え、その泉健太が当選をした。批判を封じるなんていうことは一回も言っていないわけですよね。党として「『批判ばかり』とは言わせません」という、政権公約の中にそういう記述をしていたのであって、まさにそこに全力で取り組まなければいけないのであって、それはいわゆる批判と提案・立案のバランスであるし、双方をフルスロットルでやればいいという話であると思います。
 その意味で、批判が弱いかどうかということについては所属議員それぞれだと思いますが、足りないと思うならば、ぜひ声を上げて、そして、ぜひ国会質問にも立っていただきたいと思っておりますので、これからもやはり鋭い批判力や監視力、これはぜひ所属議員みんなに発揮していただきたいと思います。
 そういう中で、同時に私は課題として挙げてきたのは、ともすれば、これからまた通常国会が始まるまでの間に、当然、政府・与党、さまざまなぼろが出てくるかもしれないわけです。その何か不祥事や疑惑というものが出てきたときに、その課題を扱う質問時間が別途用意してもらえるのであれば我々としては最もありがたい話ですが、立憲民主党の質疑時間が、どんな新たな課題が発生しても同じ時間しか確保できないという中においては、ともすると本来訴えようと思っていた我が党の政策を訴える機会がそがれる可能性もあります。ここはやはり気をつけなければいけない。
 ですから、いわゆるそういった不祥事だとかの追及ということを、当然ヒアリングなども通じて、国会質疑以外の場も通じて真相究明を目指しながら、やはり国会の質疑等々においては我々の考える政策の発信・提案、こういうものが非常に重要であると認識しています。

○次期参院選について(1)

【朝日新聞・神澤記者】
 参院選について伺いたい。現在のお考えとして、どのぐらいの擁立を目標としていらっしゃるか。また、獲得議席についてどのように目標を立てていらっしゃるか伺いたい。

【代表】
 これはまだ党全体として、執行部の中でも明確にしておりません。ですので、今お話しできることというのは、当然ながら現職の必勝、そして可能な限りの上積み。現時点ではそこまでであります。もちろん積極的に擁立を進めていく、そのための候補者決定を急ぎたいということも同時にお伝えしたいと思います。

【朝日新聞・神澤記者】
 1人区ではなるべく一本化をということをおっしゃったと思うが、複数区での国民民主党との調整などについてどのようにお考えか伺いたい。

【代表】
 そうですね、今お話あったような、まさに国民主党とにおいては複数区においても調整というものはあり得るのではないかと、そう考えています。

○入管行政について

【産経新聞・市岡記者】
 先日21日に入管当局が「現行入管法上の問題点」とする資料を公表した。その資料の中では、本国への送還を拒否し収容が長期化している外国人のおよそ3分の1が過去に有罪判決を受け、また、そうした前科のある人の半数が難民認定の申請中であるというデータが明らかにされた。そういった、日本で犯罪を繰り返し、滞在期間を延ばすために送還停止効を悪用されるようなケースがあるのではないかという実態が浮かび上がった形になったが、まず、この問題についての代表のお考えをお聞きしたい。

【代表】
 やはり日本としては、多文化共生社会を目指していく、あるいは労働力として外国人の活用ということを政府は考えているのだと思います。そういう中で、やはりその身分保障というものをしっかり行っていかなければ、ある意味、容易に不法滞在化してしまう環境があるのではないかと、そこを懸念しています。ですから、例えば日本に入国後、非常に厳しい待遇、そういう中で働かされていく中で、労働現場から逃げてしまう。そして不法滞在化をする。中には犯罪に至るケースが出てくる。こういうことをやはり根本的に総合的に考えていく必要があるのではないかと、まずこれが一点です。
 犯罪がいけないというのは当然のことでありますので、そこはやはり取り締まりは必要であると。一方で、当然、この入国をした外国人の方々の人権ということについて言うと、先ほど話したように厳しい労働環境だとか、あるいは地域社会になじめないまま孤立化をしてしまうというような状況も聞いています。そういうところの支援をちゃんと強化していくことの重要性は感じています。

【産経新聞・市岡記者】
 これに関して、野党の議員の中には、長期収容外国人の支援活動をされている先生もいらっしゃるが、その中に、入管が明らかにしたようなケースに該当する、過去に前歴がある、あるいは難民認定の見込みがないのに申請を繰り返すといったケースがあるとの一部報道もある。こうした所属議員の長期収容外国人に対する支援活動について見直しを促すお考えはあるか。

【代表】
 ちょっと具体的なお話ではないのと、事実関係というのはよく今のお話だとわかりませんので、今の時点では何かお答えできるというものはないです。

【産経新聞・市岡記者】
 少なくとも善良な外国人であるということが支援活動の対象である前提となるのではないかと思うが、そのあたりはいかがか。

【代表】
 何をもって、善良、善良ではないというのを、例えば日本の国内においてもさまざま犯罪に至った方全てを善良ではないと言い切ってしまえば、それはもうそれ以上何も進まなくなってしまう。例えば法務省などでは更生保護とか矯正とか、いろいろな考え方で再犯防止にも取り組んでいるというところもあると思いますので、善良というのは、言葉として私は今そこはなかなかすっきりしないなというところはありますが。それは犯罪を起こしていいわけはないと思います。ただ、その背景、やはりいろいろな事情ということは、それは国内で犯罪に至る人間、また、海外から来て国内で犯罪に至る人間、方、いろいろなそういった人たちに事情があって、事情というか、その根本原因みたいなものは政治としてはできる限り解消していくことが犯罪を減らすことにもなると思っています。
 個別のいろいろな方々を支援するしないというのは、それは例えば有罪が確定するかしないかみたいなことですとか、場合によっては有罪が確定した方でも当然そこに支援者という人たちがおられるケースというのはさまざまあると思いますので、誰が誰を支援してはいいとかいけないとか、そういうことではないのではないかと思います。

○新型コロナ オミクロン株の市中感染について

【毎日新聞・宮原記者】
 冒頭発言でもおっしゃったオミクロン株について、人流のこともおっしゃっていたが、人流抑制のような、例えば「緊急事態宣言」のような私権制限をするべき状態に今あるかどうか。また、どのような状態になったらそういったことを検討すべきかどうか伺いたい。

【代表】
 今はないということだと思います。
 このオミクロン株のデルタ株との感染力の違いですとか、そういったことを踏まえながら、感染急拡大の兆候が見られていく中で、今後この感染拡大が抑えられないと、かなり医療の逼迫や崩壊を想定できるというような状況が、まずは検討をする上での要素になるのかなと思います。

○次期参院選について(2)

【毎日新聞・宮原記者】
 先ほども国民民主党との複数区の調整についておっしゃったが、国民民主について、一応連合さんの立場からしたら股裂き状態が続いている状態になるが、参院選までに例えば何らかの合流などをご検討される考えはあるか。

【代表】
 政治というのは、あらゆることを全て検討し続けているのが仕事ですので、何かを検討していないというものはないですよね。あらゆることを検討しています、常に。何かに定めて検討しているということでもないかもしれませんね。
 それに尽きてしまうわけですが、連合さんがということを考えるというよりも、やはり政策的に似ている点が多いということ。それは当然、かつて所属していた党が一緒であった方々が多いということからも、掲げている政策が非常に近いということ。そして、支援いただいている方々についても、一定「ともに戦ってもらいたい」「力を合わせてもらいたい」という声があると、そういうふうに認識しております。ですので、やはり真摯に話し合いをしていくというか、話し合いをしていくことが大事だなと思っておりますので、さまざまな形での意見交換や連携、これは来年も進めていきたいと思っています。

【時事通信・眞田記者】
 先ほど参院選の関係で複数区についての言及があったが、改めてで恐縮だが、1人区への対応の方針というか、どういう形で、どういう構図をつくっていきたいのかということへのご見解を改めて伺いたい。

【代表】
 可能な限り一本化を目指していきたい。

○代表就任1カ月 来年の豊富について

【時事通信・眞田記者】
 間もなく代表に就任されて1カ月たつかと思うが、改めてこの1カ月のご感想と、その手応え。また、来年、代表は年男という形になるかと思うが、その年男ということも含めて、参院選もある年だと思うが、来年1年間をどういう年にしていきたいかという意気込みを改めて伺いたい。

【代表】
 1カ月、本当に所属議員、自治体議員、多くの支持者の皆さんに支えられて、あっという間ですね。まだまだやりたいこともありますし、やれていないこともありますので。しかし、焦らず、順序立てて、一つ一つ前に進めていきたいと思っています。
 年男ということではありますが、やはり虎は獲物を狙うときは時に静かに獲物に近づいていきますから、常に表に大きな鳴き声を出すことなく、時には静かに動きたいと思います。

【時事通信・眞田記者】
 獲物というのは、もちろん自民党政権をということか。獲物というのは、あくまで政権ということでよろしいか。

【代表】
 皆さんすぐ「政権」「政権」と言うけれども、獲物と言うと言い方はあれですが、一つ一つ実現することをしっかりとらまえてやっていきたいということですね。

○衆院小選挙区「10増10減」案について

【共同通信・友江記者】
 衆院選の小選挙区の10増10減についてお聞きしたい。まず、この10増10減に対する立憲民主党の評価と、細田議長や自民党の中からも10増10減に対する異論というか批判が出ているが、こういった自民党側からの発言に対する受けとめをお願いしたい。

【代表】
 基本的には、それは客観的でなければいけないということです。それぞれ政党の意図で何増何減なんていう話をし始めたら、それは全く、本来の一票の格差(是正)ですとか、そういうところからずれてしまう話だと思いますので、やはり客観的にというのがまず基本になります。
 その意味で、議長のご発言というのは、ちょっとイレギュラーだと思います。あまりあの発言を、やはり議長としてはご発言は控えられたほうがよいのではと思います。  今の時点ではそれぐらいです。

○国民民主党との連携について

【北海道新聞・袖山記者】
 国民民主党との関係について伺いたい。以前、代表はテレビ番組などでも兄弟政党というような表現もされていたかと思う。その国民民主党だが、最近、小池都知事に玉木代表が会ったり、都民ファとの勉強会をするなど、ほかの政党と距離を縮めているように見える。立憲民主党との例えば勉強会というのは、今、少なくとも表では行われていないかと思うが、どのように今後連携を深めていきたいか。具体的に何か考えていることがあれば伺いたい。

【代表】
 それはもう代表間、あるいは当然幹事長間、国対委員長間、さまざまなレベルで連携というのはやっていくことになるのかなと思います。
 それぞれ、今は少なくとも別な政党ですから、それぞれの政党の判断の中で行動していくということは、それは一つのそれぞれの政党の判断ですから、一つ一つに何だああだと言う話ではない。
 ただ、やはり期待されているのは、自民党に対峙する、もう一つの選択肢をつくるということ。また、権力を集中させるような政治を目指すのではなく、国民の側に富や権限を分権していく、そういうイメージを持っている政党だと。国民生活をやはり最優先に考えるという考え方で共有している政党だと思いますので、そういうところで、やはりさらに連携をして協議をしていきたいと思います。

【北海道新聞・袖山記者】
 重ねてもう一点。小池都知事と会うということに加え、先日、国民民主党は前原さんを選対委員長にされた。この二人の顔ぶれを見るとどうしても4年前を思い出してしまう面があるが、代表から見て、ちょっとお答えしにくいかもしれないが。

【代表】
 いや、全然。

【北海道新聞・袖山記者】
 受けとめをお願いしたい。

【代表】
 ないです。はい。