小川淳也幹事長は1月21日、定例の記者会見を国会内で開き、⑴米国のトランプ大統領就任⑵各都道府県連における自民党裏金問題の調査⑶宮口参院議員の離党届提出⑷竹内元兵庫県議会議員の死去⑸「デジタル民主主義2030」への参加⑹中居正広氏を巡る問題――等について発言しました。

⑴米国のトランプ大統領就任

 小川幹事長は冒頭、米国のトランプ大統領就任について触れ、「米国内の分断の統合を期待したい。ひいては、国際社会における平和と安定を築いてもらいたい」としつつ、「(日米)共通の価値観の下、世界を引っ張ってもらいたい」と話しました。

⑵各都道府県連における自民党裏金問題の調査

 小川幹事長は、本日(21日)10時から組織委員会の役員会で、全国のブロック担当の副委員長から全都道府県連に対して、各都道府県における自民党の政治資金調査をするよう指示があると発表しました。その上で、「裏金問題は国政、都議会にとどまらないのではないかという重大な疑いを持っている。党として取り組みを強化したい」と述べました。

⑶宮口参院議員の離党届提出

 昨日(20日)、次期参院選おける広島選挙区で党の公認が得られなかった宮口治子参院議員から離党届が提出されたことについて、「この決断に至った宮口参院議員の思いに責任を感じている」としつつ、来週の常任幹事会に向けて対応を協議したいと話しました。

⑷竹内元兵庫県議会議員の死去

 小川幹事長は元兵庫県議会議員の竹内英明氏の死去に触れ、「同志を失った悲しみ、悔しさが込み上げている」と自身の胸中を述べました。また、死去の経緯の詳細は分からないとしつつも、「SNS上のデマや誹謗中傷が原因の1つとなったとすれば、由々しき事態だ。ネット上の言論空間をどうやって正常なものにしていくかについては、国政の役割、責任も大きいのではないか」と話しました。

⑸「デジタル民主主義2030」への参加

 先週、昨年の都知事選の候補者でもあった安野貴博氏が政治を対象にしたAIプロジェクト「デジタル民主主義2030」を発表したことについて、協力政党の募集に応募したいと報告しました。来週、党と安野氏側で実務的な打ち合わせを行う予定だとしつつ、「党としてもデジタル民主主義時代にふさわしい民意集約のインフラを整備し、新しい時代の民主主義に適応していきたい」と話しました。

⑹中居正広氏を巡る問題

 小川幹事長は、先週の定例会見で一部記者から中居正広氏を巡る問題についてコメントを求められたことについても触れ、「本来であればコメントする立場にないというのが模範解答」としつつも、「1人の人間、政治家として」コメントしたいと話しました。

 小川幹事長は、米国の#MeToo運動や、日本の芸能界における社会的立場を悪用した性加害報道が後を絶たない現状を踏まえ、「社会の秩序や人権感覚を大事にしなければならない立場として、本当に大きな問題、許しがたいことだと考えている」と見解を述べました。