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 泉健太代表は6日、新潟市を訪れ、横田めぐみさんが拉致当時通っていた同市立寄居中学校前から寄居浜海岸まで、めぐみさんが通ったと推測される足取りを追う形で拉致された現場を視察しました。

 視察後にはまた、山としひろ・参院総支部長を中心に富山県連が主催した「新春講演会」にオンラインで参加しました。

■新潟市 横田めぐみさん拉致現場視察

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 視察には党拉致対策本部長の森ゆうこ参院議員、同副本部長の菊田真紀子衆院議員、同幹事の打越さく良参院議員、同事務局次長の梅谷守衆院議員らが同行しました。

 視察後に記者団から代表就任後初の新潟視察の意義を問われた泉代表は、「党代表になって1日も早く現場を訪問させていただきたいと思っていました。わが党にとって拉致問題は最重要課題であり、(めぐみさんの)中学校からの足取りをたどらせていただきました。起きてはならないことが起きてしまったことは本当に悔しく、悲しい。めぐみさんが早くお母さんのもとに戻れるよう取り組まなければいけないという思いを強くしました」と語りました。

 拉致されて44年を経過した現状認識を問われたのに対しては「つらい日々をめぐみさんはお過ごしになられていると思います」と前置き。2002年に5人の拉致被害者が帰国を果たしたことで、それに続く帰国を拉致被害者家族や被害者当事者も待ち望んだと思われるがその後に実現されないなか、家族の高齢化が進み亡くなる方も出ている現状を憂い、「本当に時間がない。政府挙げて取り組んでいただきたいし、与野党なく取り組む問題」だと述べ、立憲民主党としても情報取集等につとめ解決に向け取り組んでいく決意を語りました。

 また、拉致問題に関する総理発言について、「安倍政権、菅政権、岸田政権と、国会での政府演説が、一字一句変化がない」と指摘し、政府の強い意志が見られないことを問題視し、「条件をつけずに金正恩氏と向き合い、あらゆる機会を通じて具体的な行動をとっていただきたい」と注文をつけました。また、北朝鮮による拉致問題等に関する特別委員会が開催されないままの状況が続いていることを問題視し、「国会の中で情報を共有し、また国民の啓発活動を高めて行く意味でも、特別委員会の開催は重要」と述べ、引き続き委員会開催を求めていくと語りました。

 森・拉致対策本部長は、「5人の拉致被害者が帰国できたときには、外務審議官はじめ、いろいろな外交ルートで模索をして、実際に動いていきました。最近はそういう動きさえも感じられない部分があります」と危機感を示し、そうした点を政府にあらためて提案し、対応を求めていく考えを示しました。

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情報提供を呼び掛ける看板が設置されています
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記者団の取材に答える、菊田真紀子衆院議員、泉代表、梅谷守衆院議員、森ゆうこ・打越さく良両参院議員(左から)

■富山県連主催の「新春講演会」 泉代表オンラインで参加

 富山県連は県連結成から2年目を迎え、7月に行われる参院選を見据え「国民の命と暮らしを最優先にする国民が主人公の政治」を目指し、全力を挙げています。同日、泉代表は県連主催の「新春講演会」にオンラインで参加しました。講演会の前段にはまた、山としひろ・参院総支部長の後援会結成総会が行われました。

 山参院総支部長は新型コロナウイルスの感染拡大が続くなか国民生活は疲弊しきっているとの認識を示し、「自民党政権が続くと生きる権利すらおびやかされてしまうのではないかという危機感がある。そうではない、弱いところに光を当てていく政治を実現していく」との旨を表明しました。

 オンラインで参加した泉代表は、これまでも富山での衆参両院の選挙をはじめ応援にかけつけたことを報告し、「全国でも保守の強いこの地域で、皆さまが粘り強く時代を変えよう、古い政治を変えようと努力をして来られたこと、富山の皆さんの歩みを見てきました」と述べました。また国会議員が不在県となっていますが、社民党から合流した議員を含め自治体議員11人態勢となって力強く歩み始めていることに注目していると述べ、引き続きの取り組みを要請しました。

 そのうえで、選挙で勝てる野党をつくりたいとの思いで政治の世界に入り取り組んできたと振り返るとともに、「平和・人権・国民生活を守る」ため、富山では山・参院総支部長を先頭に取り組みを一層進めてほしいと求めました。また「政策立案型の政治を進める」立憲民主党の取り組みを紹介しました。

 さらに山総支部長とともに平和を構築していくための政治を推し進めていくと力強く表明しました。

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