衆院本会議で22日、政府の2022(令和4)年度予算案について立憲民主党・無所属会派を代表して源馬謙太郎議員が反対討論を行いました。
源馬議員は、第6波の到来にもかかわらず、感染拡大防止のための予算も、コロナ禍で苦しむ国民の暮らしと事業を守るための予算も全く不十分だと指摘。さらに、これからの時代を見据え、持続可能な社会を実現していく予算も不十分であり、一方で不要な予算が多額に計上されているとして、予算案に反対しました。
立憲民主党は、本会議に先立つ予算委員会で、政府予算の足らない部分を補い、無駄を削る組み替え動議を提出しました。
源馬議員は、予算の編成にあたっては、新型コロナ感染拡大防止のための予算、コロナ禍で困難な状況にある国民の暮らしと事業を守るための予算を十分に措置すべきであるのに、政府の予算案では、補正予算を含めても予算が十分とは言い難い状況であるため組み換え案を提出したと説明。「国民の切実な声を予算に反映したもの」「国難とも言える現在の状況を乗り越えていく上では、野党が出した案でも良いところは取り入れるべきであり、今回の与党の皆さまの対応は非常に残念」と述べました。
また源馬議員は、1日の感染で亡くなった方の数はここにきて過去最多であり、自宅死も昨年夏の第5波を超える事態だと指摘。ワクチンの3回目接種はいまだに全国民の約14%にとどまり、検査機器や体制も不十分、医療現場だけではなく、保健所業務もひっ迫していると訴えました。さらに米軍の検査なし入国を放置するなどを挙げ、政府全体の気の緩みを指摘。「誰がやっても難しいコロナ対策ですが、判断の先送りによる対応の遅れは人災」と指摘しました。
さらに、国土交通省の統計不正での不誠実で無責任な対応や、予算案の各目明細書に多数の誤りがあったことなど、政府全体に緊張感が欠如を指摘しました。