泉健太代表は6月8日、島根県雲南市で雲南市立病院の新型コロナウイルス病棟視察と病院関係者との意見交換、松江市で連合島根幹部との意見交換、さらに鳥取県米子市を訪れ、街頭演説(物価高と戦うキャンペーン+りっけん青空対話集会)を行いました。村上たいじろう候補予定者と湯原俊二衆院議員も参加しました。
雲南市立病院は、2001年以降に制度化された診療報酬大幅引き下げ、新臨床医研修制度、7対1看護基準等の影響を受け、若手医師・看護師不足となり経営危機に陥りながらも、(1)人材確保(2)病院機能の見直し(3)地域での危機感共有の観点――から改革し黒字化に成功しました。泉代表らは、新型コロナ病棟の視察後に病院事業管理者の大谷順さんから病院の変遷の話を聞き、その後意見交換をしました。
視察終了後に感想を問われた泉代表は、「医療人材の定着が難しい中で、雲南市立病院は非常に地域人材を大事にする取り組みをしている。もう一つは、例えばこの物価高の中で入院した場合に、食品の値段がトータルで1.5倍ぐらいになっているからと言って、医療機関や介護機関が食事料金を値上げできるかというと難しい。やはり岸田インフレに対して早く手を打たなければ、地域の医療現場も相当苦しくなるということがよくわかった」と述べました。
その後、松江市では連合島根の幹部と意見交換、鳥取県米子市に移動し、街頭演説を行いました。
街頭演説で村上候補予定者は、「岸田政権の何が一番いけないか。それは何もしないこと」と指摘し、日本も山陰も人が減っていることを問題視。「政治が何もしないことを許してはいけない」と強調し、「政治というのは、必ず社会を変える力がある。政策によって世の中が変わっていく。この基本的なことを皆さんにもう一度思い出してほしい」と呼びかけました。
泉代表は村上予定候補者について、「これだけ保守の強いと言われるこの山陰地方で、地元で生まれて、保守が強いことも重々わかっていて、相手の大きな大きな背中を追いかけなければいけないこともわかっていて、若い33歳が、地元で生まれた33歳が、県庁の安定した仕事を投げ打って、チャレンジするんですよ皆さん。ぜひその心意気に答えてやっていただけませんか」と呼びかけました。
9日に提出した内閣不信任決議案と細田衆院議長不信任決議案について「否決されるに決まっているものを出すのはおかしいという声があります」と述べ、「いやいや皆さん、答えがわかってるからといって『やるのか』と疑問を持っていたら、国会の採決なんか一つもいらなくなる」と強調しました。さらに「ちゃんと少数の意見でも言える場があり、それを世に知らしめる場があるのが、ちゃんとした民主主義国家ですよ。こういうことを大事にしない国にしてはいけません。私たち立憲民主党はこれからも世の中を一色に染めるなんていうことはしません。多様な意見があるのがこの国なんです」と訴えました。
湯原議員は、「今の政権は岸田文雄さんのお面をかぶっているが、中身は安倍元総理が牛耳る安倍政治が依然として続いている。昨年の秋、自民党総裁選挙があり、岸田さんは成長から分配と言った。経済政策が転換するのかと思いきや、発表した骨太の方針では、『成長優先』という旗頭に変わり安倍政治と同じになってしまった」と話しました。
街頭演説終了後に会場の出席者と質疑応答を行いました。会場の参加者から「物価高と戦うという点で、やっぱり収入のアップを期待する。高齢者には年金に関して政策的に詰めた話をしてほしかった」と質問を受けると、泉代表は、「年金生活者支援給付金を上乗せするべきだという具体的な政策も掲げています」と説明しました。