参院選15日目の7月6日、大阪選挙区で立憲民主党が公認している石田としたか候補が、大阪市内で泉健太代表と街頭演説を行いました。

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 銀行、コンサルタント、また旧民主党時代から政策秘書を勤めてきた政策通の石田候補は、「私たちは3年半近く政権を担当したことがある」とアピール。事業仕分けで1.7兆円の予算を生み出し、高校の無償化を行い、自殺対策、35人学級等の実行した政策をあげました。石田候補は、「今、その政策はやっぱり正しかった。35人学級も自民党政権も正しかったと認めて、今年の4月から小学校2年生から開始しました。あの民主党政権が続いていれば、今頃もう小学生は全部終わって、中学生、高校生もやろうかと手が入っていたはずです」と訴えました。さらに石田候補は、「こども手当があのまま残っていれば、私たちが今見てる風景はもっと違ったはず。もっとお子さんの声が聞こえる街角になっていたはずです。もう一回私たちにぜひとも信託してほしい」と力を込め、石田候補自らへ投票することを求めました。

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 泉代表は、海上自衛隊呉地方総監部の総監が「防衛費の増額をもろ手をあげて喜べる気持ちにはなれない」「社会保障費にお金が必要であるという傾向に全く歯止めがかかっていない」等と発言したことを取り上げ、「まっとうなことを海上自衛隊幹部がおっしゃった」と述べました。一方で、日本維新の会が核共有について議論をすることを掲げていることについて、「他の国政政党ではほとんど言っていません。無理筋で無茶苦茶だからです」と指摘。核兵器を配備したら真っ先にその場所が狙われる、核を持っているからといって、通常兵力で攻められたときに核を使用することはできないこと等を説明し、「核兵器はお金もリスクもかかり使い勝手が悪い。維新さんの安全保障の議論が1周も2週も遅れているのは心配だ」と懸念しました。また泉代表は、「防衛費も確かに必要だが、教育は後回し。社会保障も後回し。これから大雨がどんどん降ってきた時に水害対策も後回し。老朽インフラが壊れてしまう。そういうことについても後回しで、5年間で防衛費を倍にするのは、バランスが悪い。バランスが大事なんです」等と力強く訴えました。

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 街頭演説終了後に泉代表は記者団の取材に応じました。維新の会の大阪での行政の失敗について問われた泉代表は、「間違いなく維新の進めたコロナ政策は、結果としては厳しい結果になっていますのでそれが一つ。コロナとカジノ、そして教育だとかいろいろあります。大阪府民の皆さんも優しいので、知事や市長が地元に居なくても良いのか。やはり地元でしっかり仕事をしてほしいという声も皆さん実は持ってると思うんです。本当に大阪にいない首長ですよね。大阪放置、岸田さんは円安、物価高放置ですけど、大阪府知事は大阪放置だ」と述べました。
 自民党議員や閣僚の相次ぐ問題発言に緩みやおごりを感じるか問われると、「同じような認識の発言が自民党からこれまでも繰り返し出されている。男は外、女性は中みたいなことであったり、あるいは女性は男性に従えばいい。こういう考え方が自民党にある。LGBTや選択的夫婦別姓への理解も足りない。こういうものを変えていかなければいけないとわれわれも伝えていきたい。それは、緩みというかそもそも認識不足。時代遅れ的な考え方が、自民党側にはびこっている」と指摘しました。

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物価高の中、値上げをせずに頑張るたこやき屋にて