【代表談話】広島の原爆の日を迎えるにあたって

立憲民主党代表 泉健太


 77年前の今日、広島に人類史上初めて原子爆弾が投下され、多くの無辜の命が奪われました。犠牲となられた方々の御霊に謹んで哀悼の誠を捧げるとともに、ご遺族や今なお被爆の後遺症に苦しまれている方々に、心よりお見舞いを申し上げます。

 ロシアがウクライナに武力侵攻し、核兵器の使用をも示唆するという未曽有の危機の中、核兵器禁止条約の第1回締約国会議が本年6月にウィーンで開かれました。核兵器の使用や威嚇は国連憲章を含む国際法に反するものであり、いかなる核による威嚇も明確に非難するという宣言を採択しました。このような国際規範化の意義は極めて大きく、被爆者や関係者の皆様のたゆまぬご努力に心からの敬意を表します。

 来年5月には、主要国首脳会議(G7サミット)が被爆地・広島で開催されます。広島での開催は、世界の政治指導者が被爆の実相に触れ、核兵器の非人道性を認識し、核軍縮・軍備管理体制のあり方を議論する重要な機会になります。私たちもG7広島サミットが核軍縮、不拡散で大きな成果を上げることができるよう全力を尽くします。

 立憲民主党は、憲法の平和主義に基づき、非核三原則を堅持し、国際協調と専守防衛を貫くとの立場を明確にしています。そして、唯一の戦争被爆国である日本こそ、「核兵器のない世界」に向けて、国際社会の中で先頭に立って努力し続けることが歴史的使命であり、道義的責任であると確信します。現在開催されているNPT再検討会議における合意形成を含め、実効的な核軍縮・核廃絶につながるよう全力を尽くすことをここにお誓いします。

220806(代表談話)広島原爆の日を迎えるにあたって.pdf