岡田克也幹事長記者会見
2022年9月27日(火)10時47分~11時07分
発行/立憲民主党役員室
★会見の模様を以下のURLで配信しています。
https://youtu.be/NX2JrUDvBsI
■冒頭発言
■質疑
■冒頭発言
○第58回常任幹事会を開催
【幹事長】
私のほうからは、まず、常任幹事会のご報告。お手元に資料も配布されていることだと思います。全部は説明いたしませんが、先ほど米山議員の入党が承認されました。非常に力強い仲間が加わったということで喜んでいるところでございます。
それから、国会議員等海外派遣基準ということで、資料も配ってあるかと思いますが、従来の民主党や国民民主党、(旧)立憲民主党の例に倣ってルールを明確にしたということでございます。
あとは、西村さんのほうから、統一地方選2023に向けた女性新人候補者支援メニューということで報告がございました。
国対委員長から、維新の会あるいはその他の党との合意について、説明がありました。
選対委員長のほうからは、一度お話ししたかもしれませんが、地方議員の皆さんで、例えば政令指定都市以外の市会議員とか町村会議員、あるいは政令指定都市や都道府県知事以外の首長について、従来はこの常任幹事会での承認事項になっていましたが、これを基本的には県連に(候補者の公認・推薦権を)委ねるということにいたしまして、そのことをルール化したということであります。
それから、協議・議決事項の中で一つご報告しておいたほうがいいのは、参議院の選挙に前回出て次点の白眞勲前参議院議員について、総支部長に公認内定をしたということで、総支部長に任命するということにいたしました。
大体、常任幹事会のご報告としては以上であります。
○故安倍晋三国葬儀の開催に当たって
【幹事長】
さて、きょうは午後に安倍元総理の国葬儀が行われるということでございます。
我が党の立場というのはもう既に何度もお話ししておりますので繰り返すことはございません。執行役員は全員が欠席をし、そして、その他の国会議員についてはそれぞれの政治家としての判断に委ねるということでございます。
安倍さん、私と年齢も一つ違いで、私が2003年に民主党の幹事長になったその少し後に、翌年だったかもしれませんが、安倍さんが自民党の幹事長になられて、共に幹事長の時期もありました。予算委員会などで大変何度も何度も議論も重ねてまいりました。今回のような形で亡くなられたことは本当に残念なことだし、もっともっと政治の世界で、立場は違いますが、活躍していただける方だと思っていただけに、残念でならないところでございます。
改めて安倍元総理に哀悼の意を表したいと思っております。
○日中国交正常化50周年に当たって
【幹事長】
さて、先日、日中国交正常化50年ということで、中国大使館主催のセレモニーに私も参加してまいりました。
私は日中議連の副会長も務めておりますし、日中関係が非常に重要になるだろうということで、おそらく、この間、外務大臣時代も含めると20回以上訪中していると思います。中国の変化というものを30年近く見てまいりました。
非常に日本の隣国であり大事な国でありますが、最近、特に習近平主席になって以降は非常に大国志向といいますか、日本に対しても従来とは違う、そういった立場で臨んでおります。外務大臣時代の胡錦涛主席や温家宝首相は、話していると、どこかやはり日本に対して敬意の念といいますか、世話になったなという感じが、口では言わないのですが、感じ取れる。そういったふうに私は思っておりました。中国が、この50年の間に、さまざまな日本との関わりの中で、例えばWTO参加とか、いろいろな場面で日本が後押しをしてきたということについての思いというのは当然あったと思います。ただ、習近平主席になりますと、もう既に中国が大国になりつつあったときに中国共産党の中でリーダーとして出てきてこられた方で、感覚がだいぶ違うのだろうというふうには思います。
そういう中で、安全保障の面でも非常に日本にとっては大変厳しい状況が生まれているということであります。しかし、同時に、経済面で大きな相互依存の関係にもあります。そこをどうやって調和させて日中関係を平和で安定的なものにしていくかというのは、日本外交にとっては最大のテーマではないかと思っております。
これからも日中関係についてはしっかりと私自身も政治家として大きなテーマとして取り組んでいきたいと思っているところであります。
○旧統一教会との関わり調査結果について
【幹事長】
あと、お手元に資料を、1枚紙が配ってあるかと思いますが、旧統一教会との関わりの調査というのをずっとやってまいりました。そこでちょっときょうは2点ご報告であります。
一点は、田嶋要議員のところの表現を、ご本人の申出によって、今配られたものに変えさせていただきました。従来は「世界平和女性連合千葉第一支部が、一周年記念パーティー(会費1万円)を購入」というふうにあったのですが、「連絡先に世界平和女性連合千葉第一支部が記載された人物が、パーティー券(1万円)を購入したとの事務所記録あり」というふうに変えさせていただきました。
それから、もう一点は新しい話で、一番下の辻元清美議員のところです。調べたところ、2012年に、ここには関係団体というふうに書きましたが、もう少し詳しく言いますと、知人から郷土史勉強会の誘いを受けて出席して、同行した秘書と2人分の会費2000円、つまり1人1000円ですね、会費2000円を支払ったと。今回そのときの領収書を確認したところ、領収書に「WFWP大阪10連合会」という記載があったというものであります。勉強会の中身は旧統一教会と関連するものではなかったし、今回改めて確認するまではそういう認識もなかったし、その後のつき合いもないということであります。この点も辻元議員は自らのより詳しい説明をホームページ等でなされると聞いておりますので、もしご関心のある方は直接辻元事務所にアプローチしていただきたいと思っております。
今後とも、細かいことであっても何らかの接点があるということが判明したものは随時追加をして、そして発表していきたいと思っております。
■質疑
○防衛力整備に関する議論について
【共同通信・恩田記者】
安全保障政策について伺いたい。政府は30日に防衛力強化に向けた有識者の会合を開く。防衛費増に加えて、敵基地攻撃能力の導入について、立憲民主党として今後どのように議論に臨むのか教えていただきたい。具体的には、政府に対して対案として立憲民主党としての国家安全保障戦略を策定して議論するのか。それとも、政府が今後つくる国家安保戦略に対して問題点を指摘するようなスタイルになるのか。これはどうお考えか教えていただきたい。
【幹事長】
ご存じのように先般NC(次の内閣)がスタートしまして、玄葉外交・安保NC大臣の下で議論をすることになっております。詳細はまだ私も聞いておりませんので、これからそういったことも含めて議論していくことになるのではないかと思います。
【共同通信・恩田記者】
もう一点。泉代表は兵庫県明石市で、防衛費より子育てだというご発言をされている。今回の防衛費増加について、立憲民主党として、適正規模がどれぐらいなのか、そのお考えについてもNCで議論するという理解でよろしいか。
【幹事長】
基本的には、これは代表も従来から言われていますように、私も何度も言っていますが、積み上げなのですね。その結果どういうことになるか、どのぐらいの金額になるかということであって、その作業というのはこれから行われていくということだと思います。
○旧統一教会問題について
【テレビ朝日・森本記者】
先ほどの泉代表の冒頭発言で、細田議長への対応について言及があったが、今後、次の臨時国会でどのように立憲民主党は細田議長をただしていったりとか、どういった形を想定しているか。
【幹事長】
細田議長は、私も、あるいは党としても、従来から説明責任を果たすべきだと。基本的には、これは党籍があるのですね、細田議長も。だから自民党がやるべき話だと基本的には考えます。しかし、同時に、議長という三権の長ですから、そういうお立場にあって何もしないというのはあり得ないことだと思います。きちんと説明責任を果たすと。自民党がやるか、それとも、ご本人が自発的にきちっと紙で説明して記者会見でそれを説明するということは、当然私は普通ならご本人がそういうふうに考えると思うのですが、それはなされないということであれば、野党としてはその議長の下で国会がスムーズに始まるということについては簡単には認められないということになると思います。
具体的なことは国対を中心に野党間で相談していくことになると思います。
【テレビ朝日・森本記者】
不信任などは想定されるか。
【幹事長】
具体的なことはこれからですので、私から申し上げることはありません。
【産経新聞・大橋記者】
きのう安住委員長は共産党の小池さんと会って、次の臨時国会を統一教会問題追及国会にするとおっしゃっていたが、こうやって調査をすれば立憲民主党も追加的には出てくるわけで、これから追及しづらくはないか。
【幹事長】
中身次第だと思うのですね。我が党、接点といえば接点ですが、深く選挙を応援してもらっているとか、長く継続的につき合っているとか、そういうものとはだいぶ違うと思うのですね。
私たちとしては、かなり幅広く根を張っている旧統一教会ですので、いろいろなものはこれからも出るかもしれません。それはそれで正直に公表していくという中で、しかし、本質は、やはり見誤ってはいけないのはその中身だと思いますので、単純に接点があったというだけで、それを自民党に対して物が言えなくなるとか、そういうことは全くあり得ないことだと思います。
【産経新聞・大橋記者】
では、統一教会追及国会にしていくと。
【幹事長】
いろいろな課題があります。ただ、この(旧)統一教会の問題は、段々段々明らかになってくるわけですが、日本の政治そのものに相当影響を及ぼしていた可能性もあります。したがって、しっかりと、過去、もちろん被害者の救済とか今後のこともありますが、前提としてはやはり今までどういうことがあったのかということを明確にしないと、しっかりとした対応にはならないと思います。
【日本テレビ・江口記者】
立憲民主党は自民党に対して、地方議員の統一教会との関わりについて調査すべきだと主張されていると思う。立憲民主党としては、今、地方議員に対してどのような調査をしているかと、公表はどのような形を想定されているか教えていただきたい。
【幹事長】
既に個々の議員に対して、これは西村幹事長の時代に問合せを、国会議員と同じようにしております。
私になりまして、改めて、個々の議員だけではなくて各県連に県連としても調べてもらいたいということでお願いをしておりまして、間もなくそれが全体が締切りが来るというか、報告が上がってくるのだろうと思います。
数は非常に少ないのですが、ないわけではありません。ただ、その取扱いをどうするかというのは、これからよく検討してみたいと思います。自民党は全くそれをやろうとしておりませんので、そういう中で、我が党としてどこまでそれを明らかにするかとか、そういうことはよく考えてみたいと思います。
【NHK・岩田記者】
統一教会の新しい報告について伺いたい。辻元清美議員からの報告があったのはいつ頃だったかと、関係があった議員は全部で16人ということでよろしいか。
【幹事長】
16人になります。
辻元議員からは数日前にそういう報告がありました。
○米山衆議院議員の入党について
【NHK・岩田記者】
米山隆一議員の入党について。去年衆議院に初当選されてから無所属で立憲民主党の会派として活動されてきたかと思うが、改めて今回入党を認められた理由というか狙いというか、幹事長のお考えをお聞きしたい。
【幹事長】
認めたというより、ご本人の申出があり、我が党としてはそれを喜んで了承したということです。
【NHK・岩田記者】
今後期待することなどあったらお願いしたい。
【幹事長】
非常に優秀な方ですし、パワフルな発信もしておられますので、党として大いに力になっていただけるというふうに期待しています。
○故安倍晋三国葬儀の開催に当たって
【TBS・新田記者】
国葬について伺いたい。きょうの国葬を実際にやられている時間に、岡田幹事長自身はどちらにいらっしゃるのかということと、その時間帯に黙祷を捧げるおつもりがあるのかということをお聞きしたい。
【幹事長】
特にその時間、どうか、特別なことをするつもりはありません。淡々と仕事をしていきたいと思います。
【TBS・新田記者】
テレビ中継をご覧になるか。
【幹事長】
見るかもしれませんが、そんなに長く見ることはないと思います。