自衛隊における自身の性暴力被害を実名で公表し、調査と謝罪を求めてきた元自衛官の五ノ井里奈さんに対し、加害当事者から直接謝罪が行われたことを受けて10月17日、国会議員会館で五ノ井さんが記者会見を行いました。会見は、この間五ノ井さんをサポートしてきた超党派の「支援する有志の会」議員の立ち会いのもと行われ、岡本あき子衆院議員(ジェンダー平等推進本部事務局長)が司会進行を務め、立憲民主党からは原口一博衆院議員も同席しました。

 五ノ井さんは4名の加害当事者から受けた直接謝罪の様子や4名から届けられた謝罪の手紙について詳細に報告したのち、「私だけが被害者ではない。4名の方にも家族がいる。信じて待っている家族に対しても裏切りだと思う」、「4名のそばにいる人をもう二度と悲しませないためにも、肝に銘じてこれからの人生を罪を償いながら生きてほしい」と語りました。

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 同席した原口一博議員は、「(直接謝罪に)なぜここまで長くかかったのか。五ノ井さんの夢を絶ち一生の傷を負わせてしまった防衛省は、その責任を果たして改善に取り組んでほしい」と語りました。また岡本議員は、「これからもしっかり五ノ井さんをサポートしていく。防衛省に対しては五ノ井さん自身が受けた不利益も調査をして結果を示すよう求めている」と語りました。

 会見の最後に五ノ井さんは、「ここに至るまで1年半かかった。最初は先の見えない戦いだったが、毎日自分だけを信じて進んできた。目的としていた加害者の方から直接謝罪をもらったことは、本当に遅かったけれど、ここに至るまで本当にたくさんの方が署名を下さったり、議員の方々、すべての方々のご協力のもとこのようになった」と感謝の言葉を述べました。そして「今後とも一人の人間として、いろんな人を笑顔にさせたり、人のためになにかできることだったり、とにかく自分らしく生きていきたい」とこれからの思いを語り会見を結びました。