細田衆院議長と衆院議院運営委員会理事・オブザーバーが1月24日、衆院議長公邸で面会しました。立憲民主党から笠浩史筆頭理事が出席し、細田衆院議長と旧統一教会との関係について議長にヒアリングをしました。

 面会終了後に、笠議員らは記者団からの取材に応じました。笠議員が細田議長に質問した事項は以下のとおりで、笠議員は細田議長からの回答を説明しました。
(1)昨年9月29日、10月7日に文書で旧統一教会との関係について説明した以降、新たに判明した事実はあるかという質問に対して、「ない」と細田議長が回答したことを述べました。
(2)旧統一教会と接点を持ったのはいつどのようなきっかけからかという質問に、「2014年に島根県の平和大使協議会の出席が最初で、そのお誘いからだ」と細田議長の回答を説明しました。
(3)2016年の参院選で宮島候補へ票の差配を行った事実はあるのかという質問については、「参議院選挙はいろいろな分野の方を候補に選ぶことが多い。自民党は医師会とか、あるいは郵政とか大きな固まりの集団から比例代表が出てくる。当時医療分野の技師、検査分野で、参議院の伊達議長がこの分野が大事だと主張していて、2010年に赤石清美さんがこの分野から参院選に出ていて、伊達さんを含めて大変な応援をしていた。2016年にこの伊達さんが引退するということになって、伊達さんからこの道の権威でもある宮島さんを後継として出したいといったことを覚えている。特定の方に統一教会にお願いをするという差配をするということはいたしておりません」と議長が回答したことを笠議員は述べました。また、宮島候補以外に、派閥の長として、旧統一教会の票の差配を行った事実はあるかということについては、「特に私どもとして思い当たる事実はありませんということだった」と話しました。
(4)2019年10月に旧統一教会の韓鶴子総裁が出席した会で、会の内容を安倍総理に報告をしたいと発言したことについて、なぜ安倍総理の名前を出したのか。安倍総理と旧統一協会との関係について派閥での引継ぎがあったのかという質問には、「アメリカの共和党のギングリッチ元下院議長も出るのであいさつをしてくれと名古屋まで出掛けてあいさつをしました。この団体が安倍総理と近い団体というのは知っていたので、サービスとして『安倍総理に早速報告をしたい』ということを言ったのですが、総理大臣ですから報告をしたということはございません。派閥の引き継ぎも特にございません。安倍総理は大昔からご関係が深いですから、こちらは最近ですから」と細田議長が回答したことを説明しました。
(5)自身の選挙区内の地方議員や知り合いの地方議員で旧統一教会から応援を受けている者はいるのかという問いには、「地方議員は市議も含めてそれぞれ地域の繋がりでやってるからそういったことは聞いたことはない」と回答があったことを述べました。

 安倍元総理と旧統一教会との関係の深さについて説明を求めていくのかと記者団から問われると、笠議員は「安倍さんと旧統一教会の関係がどうだったのかということをきちんと関係者の方々を含めて、どういう深い繋がりがあったのかということは自民党が責任を持って調べるべきではないか」と考えを示しました。

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