泉健太代表は5月12日、国会内で定例記者会見を開き、(1)次期衆院選(2)LGBT理解増進法案(3)国会での共闘――等について発言しました。

 泉代表は、次期衆院総選挙における獲得議席について「立憲民主党は政権を目指していく政党ですから150というのは当然、必達目標です」と述べ、150議席を獲得できなければ代表を辞任することを明かしました。「自民党の政治で全く恩恵を受けられられなかった格差に苦しむ方々がずっと存在している」と述べ、実質賃金が連続して下がっていること、LGBT法案の先行きが見えないこと、同性婚が実現しないこと、入管行政が変わらないこと等を例にあげ、「人権を尊重する方々、リベラルな考えを持った方々に力を合わせて戦ってほしい」と呼びかけました。また、「当然ながら150で良いという話では全然ない。もっと議席を増やしていく、そのための第1歩であると理解をしてほしい」とも述べました。

 LGBT理解増進法案については、「自民党の側から果たしてどういうボールが各党に戻ってくるのかを待たざる得ない状況だ」と述べました。自民党の決めきれない姿勢が当事者への不安や混乱をもたらしているとし、「超党派合意を前提に早く(自民党で)党内手続きをしてほしい」と求めました。

 日本維新の会との国会での共闘について、「自民党と大きく議席差がある中で野党をまとめて、いかにして自民党にぶつけていくかという中での戦略として取り組んできた」と説明しました。そのうえで、「最終便のいくつかの法案が政策共闘の中で提出をされるという展開になっていますが、おそらくこれが最後だろう」と述べました。その理由として、「私たちとしては国会での対自民党ということについて、各党にもっと真剣に戦わないと自民党という政党はやわではないし、自民党に対抗することはできないよということをずっと言ってきた。しかし、対抗する姿勢が見られないのであれば、立憲民主党として独自の道をしっかり歩んでいくということだ」と話しました。続けて泉代表は、「私たちは政府から出された法案を一つひとつ国民目線で点検して賛否を決めます。問題点を明らかにしていきます。その中で当然反対に至るものや納得しない進め方があるわけで、そういう時に声をあげられる政党でなくてはならないし声をあげる政党でありたい」と強調しました。