岡田克也幹事長は5月13日、千葉8区総支部長でもある本庄知史衆院議員と柏市内3箇所で街頭演説などを行いました。柏市高柳では青空対話集会を、柏市大島田では国政報告会を、JR柏駅東口デッキ上では街頭演説を行いました(写真上は、柏駅での様子。左から、岡田市議、本庄衆院議員、岡田幹事長、山下県議、永山市議選候補予定者)。
本庄議員は柏駅前の街頭演説で、国会での活動について報告。その中で「野党の限界、特に数の力を痛感する機会がある」と語り、(1)岸田総理の掲げる少子化対策(2)防衛費の財源――を挙げました。
少子化対策に関連し高校授業料の無償化に触れ、民主党政権下で野党自民党(当時)の妨害もあったが公立高校で無償化され、今は私立高校にも広がりつつあると説明しました。岸田総理はようやく同じ立場に立ってくれたのかもしれないと述べる一方で、5年前の安倍総理(当時)は、ミサイル発射を繰り返す北朝鮮の驚異と少子化の2つを国難突破と言い衆院解散をしたと指摘。この5年間で少子化は進んでいると語り、10年前にもっと政策をそのまま続けられていたらと悔しさをにじませる一方で、今からできる限りのことをやっていくと決意を述べました。
防衛費増額の財源確保法案を巡り、立憲民主党は東日本大震災の復興財源の転用が盛り込まれていることから、法案の採決には被災地での地方公聴会が必要だと主張。委員長が開催をしようとしなかったことから、委員長解任決議提出、12日の衆院本会議で少数否決をされたことを報告。地方公聴会も開かず、復興財源の他、法人税の引き上げ、決算剰余金で財源を賄おうとしていることに「国会軽視、国民無視、被災地軽視。こういう政治を私たちは変えようと思っている」と訴えました。
また本庄議員は、街頭演説の冒頭、岡田幹事長の秘書として19年一緒に活動し、その後3年半柏で政治活動をやってきたが、一緒に街頭演説をやるのは初めてだと告白。「ちょっと緊張している。後ろからプレッシャーを感じる」と語りました。
岡田幹事長は冒頭、聴衆に向かい、本庄議員が前回の選挙で当選できたことに応援してくれた方々への感謝を意を表しました。国会の状況について岡田幹事長は、「何をやってもいいという政治」が行われていると説明。「今は問答無用に、数の力でぐいぐい押してくる。時には立憲民主党以外の他の野党を取り込んで強引にやってくる」と話し、防衛費増額の議論を例に挙げました。
岡田幹事長は、岸田総理が昨年12月の国会閉会後に、防衛費増額などに関係する防衛3文書の閣議決定とともに、原発新建設や原発運転期間の延長といったエネルギー政策の転換を決めたと指摘。「これも国民軽視の奢り」と指摘しました。
岡田幹事長自身が、切磋琢磨していく政治、時に政権交代ができる政治を日本に作り上げていくことが必要だと思い自民党を離党した経緯を説明し、「もう少し政治の選択肢を広げ、いろいろな議論ができるようにしたい。そのためにも私たちにしっかり力を与えていただきたい」「いまの与党が何をやっても良いんだという政治ではなく、もっとしっかり国会で議論し、国民の皆さんにもきちんと説明責任を果たす、そういう政治にするために力をいただきたい」と訴えました。
この日、柏市高柳での青空対話集会と柏市大島田での国政報告会では岡田智佳市議、JR柏駅東口デッキ上での街頭演説では、伊藤誠市政担当が司会を務めました。また、国政報告会では平野貞夫元参院議員があいさつ。街頭演説では、永山ともひと市議選公認候補予定者、岡田智佳市議、山下洋輔県議もマイクを握り訴えました。
※千葉8区は、衆院総選挙における選挙区で、柏市が現在の区域です。2022年公選法改正による区割りにより、柏市の分割が解消され、我孫子市は13区に移行しました。