蓮舫参院議員は6月1日、ホームレス状態や生活困窮状態にある人びとを支えるために、無料の食事提供やワンストップ相談会を実施している、「新宿ごはんプラス」を視察するとともに、中心的にこの活動を行っている「認定NPO法人自立生活サポートセンター・もやい」の大西連理事長と現状について意見交換をしました。今回の視察には、長妻昭政調会長・衆院議員、山岸一生衆院議員らが参加しました。

 「新宿ごはんプラス」は、都内の各団体・個人などが連携して、路上の視点から貧困問題を解決することを目指して実施しており、現在は毎週土曜日の午後2時より、東京都庁下で行っています。

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 意見交換の中で大西理事長から、「今日は800人分の食料を用意した。平均して毎回700人ほどが訪れている」「このような路上活動に女性が参加する率は少ないが、こちらでは7、800人のうち2割程度が女性であり、割合は多い方」「いわゆるホームレスばかりではなく、住む家はあるが使える公的支援が無く、生活が厳しいので節約のため、生活を守るために来られる人も多い」「非課税世帯向けの支援は無いわけではないが、その少し上で収入はあるが、生活がギリギリの人向けの支援が無いのが課題」など、現状についての説明、報告がありました。

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 視察終了後、記者団に感想を聞かれた蓮舫議員は、「まず、(支援を受けに来ている人の)数の多さに驚いた」と述べた上で、「この首都東京のど真ん中の都庁の足元で、食糧支援を受ける人が700人を超えている。ホームレスの人ばかりではなく、普通の身支度をしている人、子連れの人、女性もいる。高齢者だけではなく若い人やカップルもいる。生活保護を受けず、家も仕事もあるがギリギリで生活をしている人が本当に増えている。この現状は本当に衝撃でした」と述べました。

 今後の公約作りについての問いに蓮舫議員は、「こういうNPOやボランティアの活動に対しては、市区町村を通じないと支援が無いので、その仕組みを変えることが出来ないか考えたい。また今後は神宮外苑や子ども子育て施設、若い人たちとの意見交換などを考えている。こういう現場の声を積み重ねていって公約として示したい」と答え、公約づくりに意欲を示しました。

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