【代表談話】長崎の原爆の日を迎えるにあたって
立憲民主党代表 泉健太
79年前の今日、長崎に投下された原子爆弾は、無辜の多くの人々の命を奪いました。原爆の犠牲となられた全ての方々に哀悼の意を表します。ご遺族や未だ被爆の後遺症や耐え難い哀しみに苦しまれている方々に、心よりお見舞いを申し上げます。
核兵器禁止条約が発効し、締約国会議が毎年開催され、先日のNPT準備会合では議長総括がとりまとめられるなど、国際社会の「核兵器のない世界」への意識の高まりを実感できます。一方で、核兵器使用をほのめかして威嚇しつつ、ウクライナ侵略を継続するロシアや、米議会において、広島・長崎への原爆投下を引き合いにガザ地区への核攻撃を容認するような政治家の発言がありました。こうした行動は断じて容認できません。
立憲民主党は、緊張の高まる国際社会における、核不拡散体制堅持の一層の重要性を認識し、核兵器に関する透明性の確保、核保有国の核軍縮を求め、さらに核兵器禁止条約締約国会議へのオブザーバー参加等も目指し、国際的な努力を続けます。核保有国と非核保有国の橋渡しに全力で取り組み、国際社会が分断を乗り越え、核兵器廃絶へ向けて前進できるよう、不断の努力を続けます。
私も本年、式典参列に合わせ、長崎原爆資料館、長崎市永井隆記念館を訪問し、核兵器廃絶への決意をあらたにするとともに、高校生平和大使の皆様との懇談を通じて、原爆の惨禍や被爆者の方々の思いを次世代に引き継いでまいります。
すべての「黒い雨」被爆者への速やかな救済を含めた被爆者援護施策の一層の充実、「語り部」支援や各国首脳の長崎への訪問の要請等を通して、「核兵器のない世界」の実現に全力を尽くすことをここにお誓い申し上げます。
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