第214回国会の召集日となった10月1日、衆院本会議で自民党の石破茂総裁が総理指名されたことについて、野田佳彦代表が記者団の取材に応じました。
野田代表は、石破総裁が総理指名前に、衆院解散総選挙に言及したことについて、憲法7条の「内閣の助言と承認により、天皇の国事行為として行う」に照らし、「憲法上の疑義もあるのではないか」と厳しく指摘。自民党総裁選では「ルールを守る自民党」という旨の発言をしておきながら、裏金問題などから解散総選挙で「とっとと逃げてしまう」という姿勢について、「深い失望を覚えています」と述べました。
また、同1日夕刻にも発足する石破内閣への評価を記者団に問われた野田代表は、「評価しようがない」と強調。予算委員会などで石破内閣の政治姿勢を質問する機会もなく、「判断できない」と述べました。
その上で、召集された臨時国会は、「国民の政治の信頼を取り戻すための国会にしなければいけない」と述べ、裏金問題について「まったく議論せずに解散」することは「臭い物にふたをするとしか思えない」と強調しました。