野田佳彦代表は28日未明、第50回衆議院議員選挙の開票結果を踏まえ党本部で記者会見を行いました。
野田代表は「元々総選挙での与党過半数割れを目標としてきた。目標が達成できたことは大きな成果」と述べ、「裏金問題について、通常国会、臨時国会で一生懸命追及してきたが、自民党がきちんと解明もしないで解散してしまった。自民党側の失敗。野党第一党が先頭に立って、これではいけないという思いを結集できた」と要因を分析しました。
今後、他党との連携について問われ、「全体の結果を踏まえることになるが、特別国会に臨む際にどういう対応するのかは、自公政権の存続を望んでいない、不信任に賛成した政党とは合意点を探せると思う」と述べました。
野田代表は「1強多弱の構図は変わりつつある。1強は弱くなった。多弱はこれから克服していく」と意気込みを語り、「政権交代可能な二大政党制を目指すのが私の想い。十数年ぶりにそのチャンスが来て、緊張感のある政治は実現できたので、他の野党と話し合い、連携をしながら進めていきたい」と述べました。
野田佳彦代表記者会見
2024年10月27日(日)25時30分〜25時58分
発行/立憲民主党役員室
★会見の模様を以下のURLで配信しています。
https://twitter.com/i/broadcasts/1YqGovkOLmzKv
■質疑
■冒頭発言
(なし)
■質疑
○第50回衆院総選挙 開票速報を受けて
【NHK】
今回の選挙の結果、与党過半数割れとなった。この受け止めと、要因を何だと分析されているか。
【代表】
元々、今回、総選挙に臨む目標として、与党の過半数割れ、これが目標でしたので、その意味では目標が達成できたということは大きな成果だったと思います。ただ、まだ全体が開票結果で出ていませんし、追加公認も無所属の取り合いもあるかもしれませんので、全ての結果が出てから、あした改めて午前中に執行役員会を開いて、方針を決めて、今後の対応を決めていきたいと思います。
【NHK】
要因については。
【代表】
要因はですね、やはり裏金問題について、通常国会でも一生懸命この問題をただしてまいりましたが、臨時国会で本来は議論すべきテーマを残念ながらきちっと解明もしないで解散をしてしまいましたので、引き続き厳しくただしていった、それが逆に功を奏したのではないかと思います。もちろん、これは自民党側の失敗でもありましたが、逆に、野党第1党がその先頭に立ってこれをただして、「本当の政治改革をやってほしい」と、そういう思いを結集することができたのではないかと思います。
【朝日新聞】
目標の与党過半数割れを実現し、野党として政権を取りにいくことも可能な状況となった。これから首班指名もあるが、それに向けて具体的にどの党とどのように対話を進めていくお考えなのかお聞きしたいのと、あわせて、その対象に公明党が入るのかどうかもお願いしたい。
【代表】
まずは全体の結果を踏まえてでありますが、加えて、またあしたの役員会の方針を確認してからでありますが、どちらにしろ、特別国会に臨む際にどういう対応ができるのかということは、特に、自公政権の存続を望んでいない人たち、不信任案を出した政党、こういうところとは合意点を探せることは十分あり得ると思いますので、誠意ある対話をあしたからでも始められればなと思います。
【朝日新聞】
それに公明党も。
【代表】
自公政権の存続を許さないということでしたので、存続を許さない対象の一つと今からお話をするということはないということです。
【「ニコニコ動画」】
先ほども何度も出ているが、目標を達成し、野田さんらしいと思う。一点お聞きしたいのは、立憲も大幅議席増だが、国民民主党も3倍増以上となっている。他党のことではあるが、国民民主党が倍増したことはやはり経済政策が支持されたことが大きいと思う。立憲と国民民主党が経済政策で連携できるのかというのはかなりユーザーも関心があるが、この点はいかがか。
【代表】
そういうことも含めて、一致点を探していく対話を始めたいと思います。特に、両方とも「働くことを軸とする安心社会」をという連合の皆さんにはご支援をいただいているので、そこも含めて協議ができればいいなと思っています。
【読売新聞】
野田代表は、代表選の頃から訴えていた、自民支持層から剥落した層、あるいは穏健保守層の取り込みを図るというお話をされていたが、今回の選挙でそれは達成できたとお考えか。
【代表】
ずっと、立憲民主党代表選挙から基本的には同じことをずっと言い続けて、自公の過半数割れ、そして比較第1党を目指すと。そのためには、特定の政党支持というよりも、無党派、穏健な保守層にまで届くメッセージということを考えていましたので、過半数割れまでは追い込めた、必要条件は満たした、ただ、比較第1党にはなかなかちょっとこれは難しかったという意味では必要十分条件までは満たしていませんが、この条件の中で、政治改革が最大のやはり我々のテーマでしたから、「政権交代こそ、最大の政治改革。」、実現できるようにあすから頑張っていきたいと思います。
【「FACTA」】
まずは本当におめでとうございます。
【代表】
ありがとうございます。
【「FACTA」】
2年前の10月25日に、例の安倍さんの遺影に向かって「勝ちっ放しはないでしょう、安倍さん」と、あの言葉を私は覚えているが、この短期間にこれほどの雪辱というのはある種のミラクルではないかと思うが、ご自身この2年間を振り返って、やはり自分はある意味で持っているんだと、やはりもう一回総理をやるんだという、その確信が深まったのかどうか。あのときの言葉を振り返って、この2年間をもって、今ここに思うことを伺いたい。
【代表】
安倍元総理に対する追悼演説は人生の中で最も難しい演説でしたが、それは心から追悼する思いと同時に、「勝ちっ放しはないでしょう、安倍さん」というのは心からの思いで、ある種、自分を鼓舞する言葉でもありました。
それからの2年間でありましたので、ここで終わりではなく、これから始まりだと。すぐ政権交代できればこれに越したことはない。でも、少なくとも政権交代前夜という言葉は間違いなくリアリティが出てきたと思います。これからだと思います。
【朝日新聞】
野田総理のときに解散・総選挙をしてからもう12年になるが、その間のご経験をこれからの政治にどう生かすのかということと、野田さんは素志貫徹という言葉を好まれていたと思うが、その目指される政治の姿の、今どの辺まで来ているのかということをお聞きしたい。
【代表】
政権交代可能な二大政党制を目指すというのが私のずっと思いでありました。挫折の繰り返しでありますが、十数年ぶりにそのチャンスが来て、一回ではできないかどうかわかりませんが、チャレンジをしてみたいと思いますし、その後、引き続き、緊張感のある政治は実現できたと思いますので、その緊張感を、私のほうもよく緊張しながら、他の野党とうまく会話をしながら、対話をしながら、連携をしていきながら、かつてのやはり失敗の経験もあります、苦い思い出もいっぱいありますが、その経験を生かして、経験者が約2割から3割くらいはいると思いますので、今のうちに経験したことのない若い有為な人材といいチームをつくって、何とかもう一回政権交代を実現できるように頑張っていきたいと思います。
【朝日新聞】
12年間というのは長い時間だと思うが、その時間というのはやはり必要だったのか。
【代表】
それは短ければ短いほどいいのでしょうけれども、これはいろいろな条件が整わないとできませんからね。
【日本農業新聞】
農業政策について伺いたい。今回、直接支払いのバージョンアップなどを掲げられたが、争点としての手応えはいかがだったか。
【代表】
やはり農業をずっと頑張ってこられた地域、一方で、猫の目農政でだんだんと心配になっている状況の地域は随分行きまして、やはりかつての農業者戸別所得補償制度は評価する方々がたくさんいらっしゃいましたからね。ただ、一方で、土地改良に対してメスを入れ過ぎたので苦い思い出も持っていらっしゃる方もいらっしゃるので、そこはうまく説明をしながら、新しい令和版のいわゆる農地に着目した新しい直接支払い制度であるというご説明をしながら訴えてまいりました。
農はやはり国の基(もとい)であると同時に、地域の活性化の柱にしなければいけないので、そういう該当地域においては、この訴えは功を奏したように思います。
【毎日新聞】
今回の衆院選では、野党との連携に関して、共産党は積極的に立憲の候補者がいる選挙区に擁立したり、ある意味3年前などと比べて他党との連携が限定的になった面もあるかと思うが、一方で、このように躍進したというところもある。野党連携に関して、今回の振り返りと、参院選に向けてどのような対応を今後考えていかれるか教えていただきたい。
【代表】
本来は、与党対野党の1対1の構図まで究極は持ち込めればもっともっと勝てる選挙区というのは生まれてくるかもしれませんが、所与の条件の中で戦わざるを得ない中では、ばらばらに、お互いに、比例票も大事なので、競い合う状況になってしまったことはありましたが、その中でもそれぞれの野党が議席の最大化に向けて一定の結果は出してきているのではないかと思います。これからはもうちょっと、だから、いろいろな意味でどういう連携ができるかは各党と協議をしていきたいと思います。
【産経新聞】
国民民主党との関係について伺いたい。選挙前に野田代表は、連合が求めている国民民主党との基本政策の協議について、選挙後に行うとしていた。国民民主党も立憲民主党もどちらも議席数が大幅に増加したが、今後どのように基本政策の協議を行っていきたいとお考えか。
【代表】
基本政策の協議はこれから丁寧に何回も何回もやっていって、特に来年の参議院選挙までにはもうちょっと詰まっていくような状況がいいと思いますが、特別国会までの間に基本政策の協議をやって整えるというのは、これは難しいと思いますので、現段階で一致できるものは何かというところを、むしろそちらを探っていくことのほうが大事だと思います。
【産経新聞】
今のお答えと重なる部分もあるが、国民民主党も首班指名などでは一致した対応を求めていくことになると思うが、そこに当たって基本政策が完全にすり合わせることは求めない、必要としないというようなお考えなのか。
【代表】
あくまで短期間の中でどういう合意ができるかではないですか。そうすると、例えば首班指名でご協力いただけるのだとするならば、最低限これはということがあれば、そういう話合いをするということが大事だと思います。
【日本テレビ】
今回躍進したほかの野党の中には減税を大きく訴えている党が多くある。今回は責任政党を目指すということで封印されたこの減税というものを対話の中で聞き入れる余地はあるのか。そのことをお聞きしたい。
【代表】
党内でもそういう意見はありますから、党内でのむしろ議論を丁寧にやりながら考え方を整理していくと。今回は、例えば消費税については還付法案、これをベースにしていましたので、他の意見を言う人もいましたが、そういう意見も踏まえて党内議論はこれから活性化していきたいと思います。その党内議論を活性化する前に他党とどうのということは基本的にはないと思います。
【北海道新聞】
少し角度の違った質問になってしまうかもしれないが、今回の結果、躍進という形になったが、少し印象的であったのは、当選者の方のお名前などを貼り出されるときも代表はかなり厳しい表情をあまりお崩しになっていなかったかなというふうにも感じた。今、率直なお気持ちとして、例えば目標達成された安堵感とか、そういったお気持ちの部分はいかがか。
【代表】
いや、まだ初めの一歩だと。これから大変だと思っています。ですから、元々あまり笑顔は出るほうではないですが、むしろ気が引き締まってきた緊張感のほうがあるということです。
【中国新聞】
代表は今回の選挙が始まる前に「裏金隠し解散」だということを言われていて、2000万円の問題が出てからは「裏の公認料」ということを言われていたと思うが、今回のこの選挙結果や街頭での訴えでの反応から見て、その辺についての受け止めはいかがか。
【代表】
いや、タイムリーに随分と、墓穴を掘ってくれたなという感じですよね。裏金を許してはいけない、忘れてはいけないということで、公示日のときにほとんどこの話をしましたが、あとは途中はいろいろな政策も語りながらだったのですが、公認料の話まで出てきましたので、序盤、中盤、終盤と、一点強行突破的な選挙になりましたね。それは、でも、むしろ自民党の自滅的な要素が強かったと思います。
【西日本新聞】
政権交代をなすには特別国会での首相指名選挙が一番最初のある意味機会かと思うが、そこで政権交代を実現するために、野田代表ご自身に投票を集めてほしいという前提で他党に呼びかけるのか。それとも、ほかの投票先も選択肢としてあり得るか。
【代表】
いろいろお話をしてみなければ、どういうご意見を持っているかわかりませんけれども、でも、現時点で野党第1党、比較第2党でありますので、自分がまず手を挙げてご協力をお願いするというのが基本だろうと思います。
【朝日新聞】
今回躍進したが、一方で、象徴区と位置づけていた萩生田光一さんや松野元官房長官の選挙区では競り負ける結果になった。この点をどう受け止めているか、敗因も含めてお願いしたい。
【代表】
やはり強かったですね。地域に長い間、根を張ってこられてきた。その上に相当な危機感を持って選挙をされたという意味では、やはり底力のあるお二人だったと思います。これは率直に言って、戦った相手ですが、本当に強かったなというのが実感です。
【朝日新聞】
野党で一本化していれば勝てたみたいなことはいかがか。
【代表】
可能性はなくはないと思うのですが、これはもう「たられば」になってしまいますので、所与の条件の中で、いい候補をぶつけていく中で結果が出ましたので、これは厳粛に受け止めたいと思います。
【東京新聞】
先ほど萩生田さんの勝利等の、残念というか、ニュースもあったが、特に重点的に代表も回られた東京都内では大きく議席が伸びた形になる。この首都決戦を振り返り、思うことがあればお願いしたい。
【代表】
もうちょっとで勝てたというところもあるんですよ。むしろ、そっちのほうの悔いばかりで、もう一日入ればなとか、悔しさのほうがいっぱいありますね。僅かな差で負けた人もいますのでね。
【産経新聞】
私も重ねて個別の選挙区についての質問になるが、いわゆる裏金議員の選挙区では、下村さんや高木さんの選挙区では勝利し、現職閣僚の選挙区でも勝利を収めることができた。そういった点についてはどのようにお感じになっているか。
【代表】
特定の象徴的な人のところは私もあえて戦略的・戦術的に入りましたが、個人的に別に恨みがあるわけではないのですが、ただ、裏金の問題がやはり大きな争点です。その争点に、象徴的な人たちとの勝負というのは全体に大きな影響があると思いましたので、あえてそういう戦略を取らせていただきました。
その中でも、改めて強いなと思う人と、ある種、民意として正当な結果を出してもらったなというところと、まちまちでありますが、それぞれの裏金の大物議員のところで我々も全力を尽くしたつもりでございました。その結果はやはり厳粛に受け止めたいと思います。
【NHK】
今回の選挙で、いわゆる裏金問題とともに政治改革の必要性も訴えてこられたと思う。総理大臣指名選挙で協力を呼びかけるお気持ちだということだが、その条件とか、その中に、政治改革をやっていく、法案を出していくということも含まれるのか。または、法案の取扱いを今後どうしていきたいか。お考えをお願いしたい。
【代表】
裏金の問題については通常国会で野党一致結束して連携しながら政治改革特別委員会や政治倫理審査会に臨みましたので、その延長線上で、やはり共闘していく一番の大きなテーマだと思います。特に6月に成立した政治資金規正法は抜け穴だらけで、改革の名に値しませんので、野党共同で一つの案をまとめて、この間の臨時国会でちょっとそこまで詰め切れませんでしたが、もうちょっと時間をかけて、野党案としてまとめて、それを自民党・公明党に迫るというような構図に持っていきたいと思います。
【TBS】
野田代表は選挙戦の最終日に能登に入られた。先ほどもメディアへのご発言でも補正予算の必要性を訴えていらっしゃった。これに関しては1カ月でということでおっしゃったが、この部分に関して(どのように取り組まれる考えか)と、あとは、裏金問題が大きな争点になったが、自民党の姿勢にも大きな着目が置かれたと思う。例えばジェンダー政策、選択的夫婦別姓の問題や、旧統一教会への対応など、こういった裏金以外の部分に関して、野田代表として肌感覚としてどのような議題が設定され、どのような国民の思いがあったと思われるか。その選択的夫婦別姓の進め方に関してだが、先ほどは自民党の中にも賛成派がたくさんいるということをおっしゃっていたと思うが、ここへのアプローチの仕方をお願いしたい。
【代表】
ちょっと今、多岐にわたっての話だったのですが、能登のほうは最終日に行って私もお約束をしてきました。政権を取れた暁には、もちろん補正予算、1カ月で成立させるようなスピードでやっていきたいと思いますが、政権を取れなくても、これは与野党一致して早く成立させるべきテーマだと思っていますので、これは逆に石破さんにも強く訴えかけていきたいと思います。その点では一致点を見出したいですよね、党派を超えて。
選択的夫婦別姓は、もう既に2022年に野党で共同提案をしている民法改正案がありますので、その採決を迫っていくということです。たぶん公明党は採決になれば賛成するのではないかと思いますし、自民党も半分くらいの人たちは本当は自主投票ならば賛成するだろうと思いますので、逆にあぶり出す意味でも採決はしたいなと思いますね。
【朝日新聞】
今回信任をある程度得られたとは思うが、投票率はたぶん53%くらいだと思う。有権者の半分強ほどしか選挙に参加していないという現状を改めてどう感じているか教えていただきたい。
【代表】
でも、そういう選挙にしたのではないでしょうかね。戦後最短でしょう、総理になってから。何をやりたいかわからないではないですか。本当は、予算委員会で質問、与野党の論戦があって、判断材料が整ってから。それができていないし、9日解散で27日投票ですから、18日間でしょう。今週になってから投票用紙が届いたとか選挙公報を見たって、余りにも遅いですよ。これでは投票率が上がるわけないですよね。
【朝日新聞】
その期間が短かったこと以外に、そもそも政治への関心がやはりそこまでないのか、特に若い方たちの関心というのはどういうふうに今見ていらっしゃるか。
【代表】
やはり期日前投票が落ちていることとか、投票率が少し落ちたということは、誰かのせいではなく、やはりやった側のほうが私は今回の責任は大きいと思いますよ。在外投票なんか検証したらどうでしょうか。ほとんどできていないのではないですか。
【朝日新聞】
今後立憲民主党が仮に政権を取った場合に、次に選挙をやる場合には、そういう意味の政治への関心をきちんと持っていただくような選挙ができるということか。
【代表】
そういう環境整備をするということが民主主義の国だと思います。今回は裏金の問題ばかりちょっと言い過ぎましたが、何か民主主義にもとること、民主主義を冒涜しているようなやり方というのは、私は一番許せないと思いますね。その意味では、解散権の問題も含めて、解散権という憲法の論争だけではなく、実務としても十数日でやっていいのかどうかなどという議論は、これから国会でもやっていくべきだと思います。
【「FACTA」】
この大勝利、連合の芳野さんには既に携帯で(連絡をする)とか、何かそういうことがあったのか。あした立憲及び国民の代表がそれぞれ会談するように伺っているが、逆に言うと、国民民主党、私はあえて兄弟政党と申すが、こちらが4倍、これこそミラクルだが、その元兄弟政党である国民民主党が4倍にも増えたことについて、率直に玉木さんの健闘を含め、どういう受け止めを持っておられるか。連合を含めて、その辺のことの、あした以降のお考えを少し伺いたい。
【代表】
事実関係で言うと、電話のやり取りはしていません。あしたの朝お会いするということで、全体の結果を踏まえてご報告をしながら、今後のことについてもご相談をしたいと思います。今後のことのご相談の中には、国民民主党、そして我々と、連合の皆さんに大変ご支援をいただいていますので、ある種、その仲立ちも含めて、いろいろなお願いをしたいと思います。
【時事通信】
先ほど来、内閣不信任案を一緒に出した他党の皆さんと誠意ある対話をというお話があった。一番最初にお話をされたい党はあるか。
【代表】
いや、まだ順番は決めていませんが、あした執行役員会で方針を決めてからですが、連合に私たちご挨拶に行って、その後、国民民主とも聞いていますので、そのタイミングでは国民民主が一番最初になる可能性はあるのではないかと思います。そこの間に調整が入ると思いますので。
【時事通信】
関連して。国民民主党はやはり基本政策の合意が必要だとおっしゃっており、維新のほうは消極的だ。自公過半数割れしたものの、政権交代に向けてまだ戦いは続くと思うが、どう対話、どうこちらについてもらうかという、改めて政権交代の意気込みのようなものを教えていただきたい。
【代表】
もうとにかくあしたから、いろいろ難しい課題もあるかもしれませんが、誠意を持って対話を繰り返していきたいと思います。
【西日本新聞】
総括的な質問になるが、12年前に野田さんが民主党から自民党に政権を明け渡して敗れて以来、政権は12年間、一強多弱と言われる構図が続いてきた。今回戦いを終えたばかりの野田代表に、この構図は変わりましたかとお尋ねしたいと思う。そして、その新たな構図は国民生活にどういうふうに役立てていきたいとお考えか。
【代表】
変わりつつある。一強が弱くなってきた。多弱は、これからですが、克服しようとする動きになっていく。そういう、今、経過だと思います。プロセスにあると思います。
(以上)